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山肌を埋める1万本の紫陽花。京都西山の穴場、善峯寺の道を征く

朝露に濡れた紫陽花は目にも涼やかではっとする美しさですが、京都西山には一万株もが咲き誇る古寺「善峯寺」があるそうです。京の初夏の風にそよぎながら目の前を埋め尽くすように乱れ咲く紫陽花は絶景とのこと。今回の無料メルマガ『おもしろい京都案内』では著者の英 学(はなぶさ がく)さんが、桜や紅葉、臥龍松でも有名な「善峯寺」の見所を紹介しています。

西山の名刹・善峯寺

京都、西山にある善峯寺よしみねでらは桜や紅葉の名所として知られています。しかし初夏のあじさいも実はオススメです。善峯寺は京都でも一、二を争う紫陽花の名所で、その数なんと一万株も生息しています。境内は山の斜面に位置していて、山肌一面を埋め尽くすあじさいの絶景を満喫してみて下さい。

善峯寺は西国三十三箇所霊場の第20番札所の古刹です。西山連峰に位置していて、市内中心部からは結構離れています。山奥にあるため、観光コースに入りにくいため自分でわざわざ足を運んで行くような場所です。そのため穴場的な名所という感じです。

善峯寺の歴史は平安時代末期にまで遡ります。戦国時代、応仁の乱で荒廃しましたか、江戸時代に5代将軍徳川綱吉の母・桂昌院が再興し、今日に伝わっています。

善峯寺は桜と紅葉、臥龍松で有名ですが、意外と紫陽花の存在を知らない人も少なくありません。実は京都で一、二を争うあじさい名所です。三室戸寺藤森神社善峯寺は京都を代表する紫陽花の名所です。初夏に咲く紫陽花は一万本という規模です。

山門からこのあじさい苑までは約10分くらいかかります。石段を次々にのぼる道のりを上がっていくのがきついのですが、絶景を見れば疲れは吹き飛びます。

あじさい苑の入口にたどり着くと「幸福地蔵」がお出迎えしてくれています。そのお堂の辺りは特に眺望が素晴らしいので絶好の撮影スポットです。視界が開け眼下に広がる絶景に先程の疲れは吹き飛びます。なかなかこんな規模の紫陽花を見ることがないのでとても印象に残ります。散策しやすい遊歩道が整備されていますのであじさいの森まで歩いて行きましょう。遊歩道にせり出すように咲く紫陽花を楽しむことができます。

このあじさい苑のあった場所は善峯寺を開いた源算上人が写経のための墨をすったとされる湧き水白山名水のあった場所と伝わります。この場所からは京都市内の眺望が素晴らしいのでたまに遠くの方に目をやって下さいね。かつては杉が繁っていたそうですが、桜と紫陽花を植え、現在の姿に整備されそれぞれの名所となったとのことです。

善峯寺の紫陽花の見頃は例年6月中旬から下旬です。山合いの場所なので、市街地よりは少し開花が遅いです。

脚に自信のない方には高低差の多い善峯寺はちょっと辛いかもしれません。でもこの高低差が絶景を生む要因のひとつかも知れません。

あじさい苑は約3万坪あります善峯寺の境内の中腹くらいに位置しています。体力に自信のある方は更に山の上を目指してみて下さい。1周1時間程かけて回れる回遊式庭園にもなっています。京都のお寺らしい撮影ポイントもあるので境内をくまなくめぐってみてはいかがでしょうか?

image by: 京都 西山 善峯寺 - Home | Facebook

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【著者】 英学(はなぶさ がく) 【発行周期】 ほぼ週刊

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