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【MB×根本裕幸】ネガティブ思考がポジティブになる、たった一つの方法

自己肯定感の高さ・低さがモチベーションや幸福度にも大きな影響を与えるということも言われているなか、どうすれば自己肯定感を上げられるのか分からないという方も多いのではないでしょうか。そこで、MAG2 NEWSでは、そんな皆さんの自己肯定感アップのきっかけとなるようなスペシャルトークセッションを行いました。内面の映し鏡=ファッションを通じ、“見た目を変えることで人生が変わる”ということを証明してきたMBさんと、自己肯定感の大切さを説き、これまで多くの人の悩みを解決してきた、予約のとれないカウンセラー、根本裕幸さんによる初の対談。今回はその一部を特別に公開いたします。※対談全文+それぞれの講演パートは、お二人のメルマガで配信されますので、気になった方は、この機会にぜひご登録ください。

近くにいる人は、自分の写し鏡。「類友の法則」って何?

MB ……僕そういえばさっき、根本さんの講演を聞いてて、「あぁ、ホントそうだし、面白いな」って思ったのが、「周りの人間を見る」っていう話なんです。

根本 あぁ、「類友の法則」のこと?

MB そうですね。僕の周りの人間って、ホント仕事をしないヤツばっかりなんですよ(笑)。僕のアシスタントとかも、今は実質2人いるんですけど、初代のアシスタントはホント仕事しないヤツで。例えば朝9時とかに、打ち合わせがあるとするじゃないですか。それで「じゃぁ、明日は朝9時に打ち合わせだから」ってLINEを僕が送ると、「無理ですね」って戻ってくると(笑)。最初は意味が分かんなかったんですよ。それで「ごめん、何か用事あった?」って聞くと、「いや、朝が早すぎて無理です」(笑)。「あ、こいつダメだ……」って思ったんですけど、よく考えたら僕も仕事は嫌いなんですよ。だから、そこでちょっと気づいたんです。

僕はもともと仕事人間っていう感じに人から見られているけど、実はそんなこと全然なくって。もし、すごい仕事人間だったら、今こんな仕事なんてしてないんですよ。だって洋服が好きで、もともと塾の先生とかしてたから人と話すのはすごい好きだし、教えることも好きだし……って、自分の好きなことしか集めてないんです、基本的に。さっきネガティブとポジティブの話もしましたけど、自分の都合のいいように、ネガティブがポジティブになるように、自分の環境が自分にとって心地よくなるように、っていう風に仕事を作ってるんです。

その初代アシスタントと出会ったことで、「そっか、そういえば俺も仕事嫌いだったな」「類友なんだな」って、改めて気付かされたんです。そこで、今の僕の会社は朝何時に来てもいいし、夜何時に帰ってもいい。休みも自分で勝手に設定できるようにしたんです。

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MB氏

根本 いいですね。

MB さっきの話を聞いて、そういうことを思い出しました。

根本 でも本当に、そこで気付けるMBさんはすごいと思いますよ。そもそも「バランスの法則」みたいなのがあって、ハードワーカーっていうのは結構怠け者が多いんですよ。

MB あぁ、それはそうかも。

根本 僕もそうなんですよ。だから多分「働かなくてもいいよ」っていう状況になったら、多分本当に働かないんですよ。MBさんがおっしゃったとおり、好きだからできるみたいな。だから、頑張っているつもりがあまりない。

MB そう、そうなんですよ。

根本 だから好きなことをやってるうちに、「今僕テンパっちゃって……」みたいな。好きなことをやってると、好きなことが増えちゃって「どうしよう」みたいな状況になったりするんです。

で、かくいううちも、大変優秀なスタッフに囲まれてるんですけど……。

MB (笑)。さっきの話ですね。

根本 そうですね。僕も多分抜けた人間なんで、「やはり類友だ」と教えられましたね。なぜ自分の周りには、そういうスタッフばっかりが残るんだろうって。

MB そこで気付けるのは大切なことですよね。

根本 そうなんですよ。例えば家族とか職場の人とか、自分の周りの人間がどうかっていうのはすごくね。これは多分簡単に見えると思うので、それが自分だと思えるかどうかなんですよね。

でも、さっきネガティブからポジティブって話をちょっとされてましたけど、実は認識を変えるっていうお話で、ネガティブだと思っていることをポジティブに変えたりとか、パニック障害が良かったと思ったりとか、それはすごく良く分かるし、僕も似た話をすごくするんですけど、なぜMBさんはそういう風にできちゃったんでしょうかと。世の中には「私できません」なんて言う、素直じゃない人たちが結構いらっしゃいますからね。それをMBさんができたのはなんでなんでしょうか。例えば、パニック障害なんて嫌じゃないですか。それをポジティブに変換というか、認識を変えられたのはなぜなのか。もちろん、お医者さんの言葉もあると思いますが……。

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根本裕幸氏

MB いくつかの要因があると思うんですけど、すげー単純に言うと、諦めたんだと思いますね。諦めたことがすごくデカいんです。

根本 何を諦めたんですか? 治すことを?

MB 治すことを諦めたのと、あと自分を何かに当てはめることを諦めたんですね。僕っていろんな挫折の中で、諦めるということを覚えたというか教えられた気がするんですよ。大学に入った時は、やっぱりいい企業に入って、いっぱい給料をもらって……っていうことを考えてたんだけど、病気で留年してしまって。それって就職活動でどうしたってデメリットじゃないですか。だから、人並み以上になるのが無理なんだって気が付いたときに、「諦めたうえで、どうしようか」という風に考えたんです。それが受け入れにつながったと思うんですよね。そもそもパニック障害というのは治らない病気……というか「治った」と確信するのが難しい病気なので、治すのを諦めたと。でも、それは受け入れたってことだと、僕は思ってるんですね。

根本 僕もよく「諦めなさい」っていう話をするんですけど、実は「諦める」っていう言葉の語源って「明らしめる」、明らかにするっていうことらしいんです。僕はそれを知ってから、すごく前向きに「諦める」という言葉を使うようになったんです。「もう諦めなよ」「どうせ変わんねーよ」……要はそれって「受け入れる」っていうことそのものなんだそうですね。だから前向きにというか、積極的にどんどん諦めていけばいいじゃんっていうのが持論なんですが、MBさんのようなタイミングで出てくるっていうのはすごいですね。

MB でも、根本さんがさっきからおっしゃってる「しょうがない」っていうのも、まさにそうだなって思ってて。

さっきの初代アシスタントの話なんですが、それ以前のサラリーマン時代にもそういうヤツがいて、僕はいちいち怒ってたんです。「お前、何してんだよ」「ちゃんとしろよ」みたいなことを。でも、そのアシスタントと出会って「あれ、前は怒ってたけど、俺もそうだったんじゃん」って……そこまではっきりとは思わなかったのかもしれないけれど、認識できたんですよね。そこで「諦める」ってことがあって、自分を無理やり変えることって、やっぱり難しいから、だったら諦めて、自分は自分だからこれでどうしようかって考えるようになったら、すごく楽なんですよね。

根本 ですよね。治さなくていいっていうのは良くないですかって思うんですよ。変えなくてもいいっていう。

MB そうですよね。……でも、みんな変えようとするじゃないですか。

根本 変えなきゃいけないっていうか、昔「変わらなきゃ」っていうCMもありましたし(笑)。だから、変わりたいと思うことで慰めている自分というのも、実は必要のかなっていうのもあって。それって、自己否定そのものなので。これが「変わりたい」なら良いと思うんですよ、前向きな意味で。

MB そうですよね。

根本 でも「変わらなきゃ」はしんどいんですよ。このちょっとした違いっていうのが、自分が前向きになってるのか、義務感でガチガチになってるのかってことで、大きな違いなので。義務でやるんだったら、絶対に続かない。楽しくないから。人間って基本的に楽しいことしかできないんですよ。ただ、この義務感でっていうのは、特に男性が陥ることが多いんですよ。

MB でも、それを人に教えるのって、無茶苦茶難しくないですか? 

根本 そうですね。だから、さっきの「しゃぁない、しゃぁない」「それが自分だからしゃぁないねん」っていう、そういう口癖をお伝えすると。

言葉から変えていく。自己肯定感を上げる最強の「アファメーション」とは?

MB なるほど。言葉から変えていく、アファメーション(編注:肯定的な言葉を自分の内側に語りかけること)ってことですね。

根本 そう。あとはインパクトのある言葉を使うとか。「どうせお前には無理でしょ」「どうせ才能ないんだから諦めろ」「今までうん十年頑張ってできなかったことが今更できると思ってるの?」みたいな言葉をあえて使ったりする。そういう言い方をして、「諦める」っていう表現をよくしてますよね。で、「その代わり好きなことやんなよ」「楽しいことやんなよ」っていうのは、メッセージとして伝えているんですけど。

でも、理屈はやっぱり教えにくいですよ。だから心の世界って、ロジックになる部分とロジックじゃ説明しきれないところと、あとロジックだと難しすぎて誰もついていけないみたいなところもあるので、どっかで感覚的なことだとか、ちょっとほっとする言葉がけみたいなのがあると、「あぁ、それでいいんですね」みたいな感じになると。

ついでに、僕が「最強のアファメーション」って呼んでるものがあるんですけど。「女性はすべてにおいて“私かわいい”っていう理屈をつける」。男性の場合は「俺かっこいい」でもいいんですけど、「俺すごい」のほうがうれしいのかな。例えば、今日の帰りに地下鉄乗ろうとして、駅のホームに行くじゃないですか。でも、目の前で電車が行っちゃったとする。そこで「私かわいいから」。

MB (笑)

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根本 男性なら「俺すごいから、行っちゃった」みたいな。……実は僕らの思考って、答えを決めると、理由を勝手に考えるんです。だから「俺がすごいから電車が行っちまった」「なぜだ?」「運転手が俺のカッコよさに嫉妬したから?」みたいな理屈を勝手にこねるんです。あるいは、レストランで自分だけ頼んだ料理が来ない時も「俺すげーからかな」「多分、腕によりをかけてくれてるのかな」とか、そういう強引な理屈をね。でもこうすると、なんだかバカらしくなるというか楽しくなって、結構人生が好転していくことがあるんですよ。

ただ、これをガチでやってる人たちは、だいたいウザくなりますけどね(笑)。「私がかわいいからでしょ」「ウゼーよ、おめーは!」「あ、ウザいって思われるのは、私かわいいから?」みたいな無限ループにハマるんで、あまりいいオススメじゃないかもしれないですけど(笑)。でも、そういう言葉がけっていうのは大事にしてますよ。

起業「したい」人は、絶対に起業「できない」

MB アファメーションといえばルー・タイスっていう、コーチングの神様みたいな人がいて、僕はその人の本がすごく好きでよく読んでるんですよ。で、僕はビジネス系のコンサルとかもやらせてもらってて、そこで「何かアイデア出してください」「自分のやりたいこと、好きなこととか考えてください」って言うと、みんな「〇〇したい」って絶対言うんですけど、「〇〇する」とは絶対言わないんです。でも、「〇〇する」って考えたり書いたりするだけで、行動って変わってくるんですよね。さっきの認識と結果の話とも、ちょっと繋がってくるんですが。

「したい」と「する」では、全然違うんです。「したい」はできないという可能性も含んでいるので、「できない」っていう結末も見えてるんですけど、「する」だともうするしかないから、達成するしかないんですよ。だから、その言葉だけで認識が変わって脳みそも変わって動くことができるんで、「する」「したい」の言葉の境目って結構デカいなって思ってて。……今の根本さんの話ともすごく繋がって「これは話しとかなきゃ」って思ったんですけど。

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根本 よく神社などでお祈りをするときに、「〇〇が欲しいって言っちゃダメよ」って言いますよね。「引き寄せの法則」っていうのが流行ってて、まさにその通りなんですけど、「欲しい」っていうのは手に入らない。それが「手に入ります」って言わないと来ないよっていうのと同じですよね、意識としては。

MB そうですね。僕も神社でお祈りするとき、「〇〇をお願いします」ってお祈りするんじゃなくて、「〇〇しますんで、見ててください」ってお祈りするんです。

根本 本当はそうですよね。

MB お祈りって、神様がやってくれるんじゃなくて、神様に報告するって考えると、自分のテンションが上がるっていうか、言葉で自分を制御できるようになると思うんです。なんか「お願いします」って、他力本願じゃないですか。もしかしたらなるかもしれないし、ならないかもしんないけど、とりあえず「お願いします」みたいな。ではなくて、「〇〇するんで見ててください」って考えると、「する」ってことが前提になるから、自分でやらなきゃいけないから、行動が変わると思うんですよ。

根本 「したい」といえば、例えば「起業したい」って言ってるやつは、絶対に起業しないですから(笑)。

MB そうそう(笑)。5年ぐらい「したい」って言っててしないヤツとかいますからね。

根本 そういう「したいしたい」「欲しい欲しい」って言ってる人は、いつまで経っても
「手に入らへんなぁ」って言ってる状態で。でも、それは叶ってるからね、実は。「起業したい状態」ってことで、もう叶ってるんですよ。「起業したい」って思ってる時って、起業してないでしょ。だから、もう叶っちゃってるから、それでもう目標が達成されちゃってるっていう理屈なんですが……会場の皆さん分かりますか?

MB なるほど。もう「したい」っていう状態になってるから……。

根本 そう。例えば「彼氏が欲しい」っていうのは、彼氏がいない時にしか思えないでしょ。彼氏ができたら「彼氏が欲しい」とは思わないから。だから「彼氏が欲しい」ってお願いすると、もうその状態が瞬間で叶っちゃってるから、彼氏はできないんですね。欲しい状態っていうのは、無い状態でないとそういう風に思えないから……っていう屁理屈なんですけどだから、「〇〇したいんです」って場合には、「〇〇“する”でしょ」って話はよくしますね。

MB すごく分かります。

根本 最初はいいと思うんですよ。スタートアップは「したい」でも構わないんです。でも、しばらくたったら「する」に変えないと、多分行動ができないんですね。情報収集はするんだけども、実際スイッチが入らないっていうか、動き出さないってことが多いかな、と思います。

MB 最初の着点だったら「したい」と出てくるのは当然なんで、どっかで変えないといけないのは、確かにそうですね。


……と、話題が尽きないお二人の気になる対談はここまで。この対談の全文は、お二人のメルマガを6月中にご登録された方のみ読むことができます。続きが気になる方は、この機会にそれぞれのメルマガをぜひご登録ください。

KnowerMag MB
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根本裕幸
夫婦、恋愛、仕事、お金、性格からあらゆる人間関係について2万人以上をカウンセリングしてきたカウンセラー。動画を駆使したメルマガが心の仕組みを理解しやすいと評判。
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