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仕事も人生も勝つために必要な、戦略から戦術を考えるという手法

仕事や生活で目先の事ばかりを気にし、長期的な視点を失ってはいないでしょうか。もしそうだとしたら、「戦術」にこだわってしまい、「戦略」を遂行できていない状態にあるのかも知れません。今回の無料メルマガ『サラリーマンで年収1000万円を目指せ。』では著者の佐藤しょ~おんさんが、「戦術と戦略の違い」から、人生においてもビジネスにおいても役立つ「大戦略の思考」を解説しています。

戦闘で勝っても意味が無い

今日の話、日本人には不得手な人が多くて、なかなか実践してもらえないんですよね。なんとなく頭では理解出来るのに、やってみてというと、何をどうして良いのか分からない人がたくさんいるんです。

何がって、戦略と戦術の違いについてです。日本人は戦略志向が弱くて戦術志向が強いと思うんです。今次大戦でも、各所での戦闘行為では日本はかなり勝っていたんですよ。日中戦争なんて、戦闘ではずっと勝っていましたから。ところが戦闘行為に勝つことと戦争に勝つことは別なんです。戦闘行為で10回中9回勝ったとしても、戦争に負けてしまうことだってあるんですから。

そもそも戦略と戦術の違いが分かりますか。戦争に譬えるなら、戦争に勝つための思考が戦略次の闘い戦闘に勝つための思考が戦術なんです。というと、戦闘イコール戦争じゃないか!って言い出す人がいるんですよね。将棋で言えば、相手の駒を取ることが戦闘で、将棋に勝つことが戦争です。麻雀で言えば、この局面で上がることが戦闘で、この半チャンで勝つことが戦争です。

だから戦争に勝つためにこの駒を取らないとかこの局面を上がらない(降りる)ということもあり得るんです。

これが理解出来ると、自分の願望をどのレベルで考えなきゃならないのかが分かって来ます。

多くの人が目の前の欲望とか願望に手を伸ばそうとするんですね。それをゲットするためにどうしたら良いのかを考えるんです。でもそれって多くの場合、戦争ではなくて戦闘ですよ。

人生に於ける願望とは、長期的なもので、最終的には、

 ● あ~オレの人生って良きモノだったなぁ

と死ぬ間際に呟ければ「勝ち」なんですね。それがこの戦争に勝つということです。そう呟くためのパーツが戦闘であって、目の前の欲望とか願望はこっちの部類に入るわけです。

その時に、あなたの中で、人生でどうなったらこの人生で勝てたと言えるのかという大きな絵これが大戦略)を持っていなければ、そのパーツを手にしてもそれが最後のゴールを達成することに資するのかが分からないじゃないですか。もしかしたらその願望は手に入れない方が最後の勝ちに繋がるかも知れないんですよ。

それを理解した上で、各戦闘の場面でどう対応するかを考える必要があるわけです。

先の大戦でアメリカは、潜水艦を使って日本の商船、輸送船を潰して行ったんですね。これは軍艦じゃありませんから、戦闘行為ですらないわけです。でも彼らは日本に勝つために、シーレーンを分断させなぎゃダメだ東南アジアの石油を日本に運ばせちゃいけないと気付いてこれをやったんです。これが戦略から戦術を考えるという思考で、これが日本人には苦手なんです。

会社経営でも儲けようと思ったら、すぐにどうやったらもっと売れるのか?しか考えられない社長さんがいるわけですが、会社のイメージを良くするための活動とか、良い人材を採用することとか、社員教育におカネを遣うこととか、退職率を下げるための活動とかが、地味に効いてくることもあるんです。というか、売上げが伸びない原因がそこにあるかも知れないんですから。

それがロジックで繋がったら、売ることが戦術ではなくて会社の評判を高めることが戦術目先のゴールになるかも知れないんです。

私のビジネスでも、私はもっと売ろうなんて思っていないんです。売ろうとしないで売れてしまう受講生が集まってしまうようにしたいんです。そのために、受講した人にちゃんと成果をあげてもらうためにはどうしたら良いのかとか、その成果をウソ偽りなく未受講の人に理解してもらうための活動とか、受講した人が、他の受講生と繋がることが出来る仕組みとか、そういうことが私にとっての戦術になっていて、そこにエネルギーを注いだら売ろうとしないのに満席になる回数が増えてしまったんです。

同じことを自分の人生で考えた場合、何をすることが重要なのかが見えて来ると思うんですよ。

image by: Shutterstock.com

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【著者】 佐藤しょ~おん 【発行周期】 平日刊

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