誰しもが考える「家事の効率化」ですが、家事にも効率化にお金をかけていいものとダメなものがあるとするのは、無料メルマガ『システマティックな「ま、いっか」家事術』の著者・真井花さん。真井さんは今回の記事でその分類と、効率化を図るべきタイプの家事への「お金のかけ方」を記しています。
近道
さて、本日は一番断捨離しなくちゃいけないもののお話。
いよいよ
- 野良仕事シーズン
です。いや、つまり雑草と格闘する日々ってことです。キレイにしたはずなのに、ふと見ると新たな雑草。で、抜く。ふと他を見ると別の雑草。で、抜く。さらに他を見るとまたまた別の雑草。で、抜く。…以下1,000回繰り返す。
嗚呼、不毛な家事・・・( ̄∇ ̄)
巷では
- 雑草用ルンバ
が開発されているそうですが、もう市販されているんでしょうか。是非買いたいわ♪
ま、雑草の手入れはともかくとして、昨今の家事ではとにかく効率化が求められています。どれほど手際よくチャッチャッとこなせるのかが大切なんです。
…で、その効率化で何をしたいんでしたっけ?そう
- 時間を生み出したい
んですよね。効率化を求める人は、空いた時間をなにか他のことに当てたいはずですよね。ある状態や効果を生み出すためにかける時間は、短い方がいいと考えられているんです。
つまり、家事の効率化と空き時間を生み出すことは、
- 手段と目的の関係
にあるわけです。ということは、別の手段を使って空き時間が生み出せるなら、それでも
- OK(^^)d
ってことです。
多くの人が空き時間を生み出す手段として、家事の効率化を選択しているだけで、それ自体が目的ではありません。ま、家事が選択されることが多いということは、それだけ家事が手間で、時間がかかっているということなんでしょう。
それでは、家事を効率化させようとするとき、どんな手段を検討されるのでしょうか。……ワタシ的にできれば後回しにした方がいいだろうと思うのは
- 自分のスキルを磨くこと
ですね(o゚▽゚)o 自分のスキルを上げて、家事を手早くやろうとすることです。
ん?読み飛ばしましたか?
- 後回しにした方がいいこと
ですよ。真っ先にやることじゃないですよ(^0^)
どーしてそれが後回しなのかって?そりゃもちろん
- 難しいから(;^^)ヘ..
ですよ。
スキルを磨くのには時間も手間もおカネもかかるものです。
ヘンなたとえですが、自転車を速くこぐスキルって難しいと思いませんか。今だってフツーに急いで漕いでいるのに、これ以上速くって、どうやったらいいんでしょうか。速く脚を回すの?そんなこと、もうやっているでしょ。筋力を増強する?それとも腰掛け方を直す?ペダルへの足の乗せ方を変える??どれも修正するにはソレナリの練習と努力が必要だと思いませんか。
えーと、目的は、行きたい場所に早く着くことなんだから、
- 近道を探す
ことを考えた方がいいんじゃないでしょうか??
こう書いてみると、
- 近道なんて、それこそもうやっている!
というかもしれません。それがそうでもなさそうなんですよね。みなさんのメールやお話から察するに。
家事の効率化でいうところの近道とは、どんなことか。それは
- 生活の質をキープさせる家事
をできるだけ減らすことです。
ちょっと説明しましょう。家事には、いくつかの種類があります。分け方にもいろいろありますが、ざっくり言って
- 生活の質をアップさせる家事
- 生活の質をキープする家事
に分けられるんです。
家事は、自分の生活のレベルを決定する作用がありますよね。そのうち、フツーレベルの生活をハイクラスにする家事と、フツーレベルをキープする家事があるんです。
生活のレベルをハイレベルにする家事とは、たとえば、コーヒーを美味しく淹れる、ブラウスに刺繍する、季節ごとに食器を入れ替える…などです。しなくてもいいけど、やれば生活が豊かになるようなもの。
これに対して、生活の質をキープする家事とは、たとえば汚れたトイレを掃除する、庭の雑草を抜く、使ったグラスを洗う…こういう家事です。この家事については、しなくてもいいというわけにはいきません。やらないと生活の質が低下して、家庭的な幸せが低減してしまうからです。
でね。家事で重要なのは、この生活の質をキープする家事なんです。これはやらないとホントにマズいから。
ところが、この家事は
- ツマンナイ(´・ω・`)
んですよね。生活の質をアップさせる家事と比べるとね。
雑草抜くより、美味しい紅茶のためにキレイなカップを選ぶ作業の方が、やっぱり優雅で楽しいですよね。しかも、時間も労力もかかるので、テンションが上がりにくいんです。
なので、この生活の質をキープする家事こそ、家電や便利グッズなど
- お金を投入すべき分野
なんですよ。やらなきゃいけないけどツマラナイ。これを、メカさんやグッズさんにやってもらうんです。
得てして家事にお金をかけるというと、生活の質をアップさせる家事に投入してしまいがちです。たとえば
- ステキな食器を揃える
- リビングの壁に絵を飾る
- クッションカバーとカーテンをおそろいにする
- 美味しい食材を取り寄せる
…うん、やっぱりこっちの方が楽しいよね。でも、ダメなのよ。コレにお金をかけちゃ。これはあくまで楽しみだから。
これにお金をかけるなら、少なくともその倍くらいの金額は、生活の質をキープする家事にかけないとね。
で、家電の進化はめざましいものがあるので、もう10年も買い換えていない家電があるなら、それはおそらく家電の進化分の
- 時間を浪費してしまっている (´д`)
ことになると思いますよ。
洗濯機や乾燥機、掃除機、食洗機、冷蔵庫。最低でもこのあたりは是非見直してみてください。どの家電が必要かは、各家庭によって違うでしょうがこれらの家電が負っているのは、間違いなく生活の質をキープする家事ばかりだからです。
家電以外に、バカにならないのが
- 便利グッズ
と呼ばれるモノたちです。
家事には、細かい不便や不具合があるものです。こういう不便さや不具合の話しをすると、化石アタマで昔はこのくらいみんなやってたのよとかほざきやがる…あああ、いや、その。
だから、その、不便さや不具合をものともせずに家事をしていた世代から、冷たい眼で見られるかもしれませんがそういうときこと馬耳東風体質を発揮してですね、あああ、なんだかトゲのあることばっかり言っているわ。
で、だから、そういうのはスルーして、積極的に取り入れてほしいんです。繰り返しますが、目的は空いた時間を生み出すことです。
- 便利なモノはどんどん
取り入れましょう。
日本には、手間を掛けるのが愛情っていう文化がありますね。美味しくてもキレイでも、自ら手間をかけずに外注するのは、長い間ハンソクワザでした。美味しいとか清潔かという成果自体ではなく、そこに
- 手間が掛けられたかどうか
が唯一の評価基準だったのです。いや、私はあえてここで過去形を使いたいんですよ。もう、昭和どころか平成も終わりました。令和には、それにふさわしい家事をしましょう。手間より成果さっ♪
この便利グッズについては、予め知識を得てから購入するのをオススメします。
世に便利グッズは星の数ほどあり、それを全部試してみるわけにはいかないですからね。便利グッズ関連の知識を仕入れるには、この雑誌がイイです。
● 『LDK(エルディーケー)』
この雑誌、なんと言ってもスゴいのは、ちゃんと
- 実験している
ところでしょう。説得力が違いますよね。なまじのメーカーのCMより、信頼しちゃう。
ここで目星をつけたもので、実際に購入し、現在使用感を確認中のものがいくつかあります。まあ、そのうちメルマガでご紹介しますね♪
ま、一般論ですが、注目したいのは
- 洗剤
- 洗濯グッズ
ですね。
掃除は、洗剤の高性能さがダイレクトに労力に影響します。ゴシゴシしていたのが一瞬でピカツルになったりしますからね。また、洗濯はもっとも手作業が残っている家事分野なのでここの省力化ののびしろはまだ十分大きく、それだけ費用対効果が大きいはずだからです。
断捨離するなら、生活の質をキープする家事の手間と時間を。家電と便利グッズを検討してみてくださいね。
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