暦の上では立秋を過ぎたというのに、まだまだ暑い日が続く日本列島。食中毒への注意も払い続ける必要がありそうです。今回の無料メルマガ『システマティックな「ま、いっか」家事術』では著者の真井花さんが、気になる食中毒の原因と注意すべきポイントを記しています。
食中毒の夏
さて、本日は夏に気をつけるもののお話。
暦の上では立秋ですが、秋なんてドコにあるんだろうかという気温ですよね。
この暑さとともに戻ってきたもの、それが
- 食中毒
です。
食中毒っていうと、どこかのレストランやホテルの厨房で起こるイメージですが、家庭での発生もとても多いんです。しかも食中毒って結構意外なものが多いんですよね。
- おにぎり→握った手に傷があり、それがおにぎりに付着
- 卵かけご飯→卵の殻で菌が増殖していて、それを割り入れた
- サラダ→直前に魚を切ったまな板をよく洗わなかった
- フカシじゃがいも→青くなった部分を切り取らなかった
- ハンバーグ→中までよく火を通さなかった
原因を聞けば、なるほどと思っても、事前にはそこまで注意しないんじゃないかと思うようなものばかりですよね。
しかも、食中毒にかかる人は
- 大人に多い
んです。なんとなく意外な気がしませんか。去年のデータでは、
- 20代が一番多く
- 40代が二番目
- 30代が三番目
です。年によってバラツキはあるものの、これらの年代に食中毒が多いことに変わりはないようです。みんな、子供やお年寄りには注意深くなっても、ご自身だとガードが下がっちゃうんでしょうか。
そして、食中毒を起こしやすいサルモネラ菌・カンピロバクター・O157は、ワースト3なんですが、いずれも鶏や牛など動物が保有している菌です。そう、その
- 肉が汚染されている
のです。まあ、卵なんてオシリから出てくるしね。
そうなると、注意するポイントって結構ハッキリしますよね。肉にツイている菌を他の食材に付けないことと、肉についている菌を加熱して殺菌することです。なので
- 野菜や果物→肉の順で調理する
- 肉は加熱する
ということになります。これだけです。
ひとつめの順は、気をつけてくださいね。サラダとハンバーグを作る場合には、サラダだけでなくハンバーグに入れる野菜も全て切ってから、肉を取り出すんです。これ、やりがちなのが、ハンバーグに入れる野菜を切って、肉を出して、捏ねて、それからサラダを作るパターンです。これだと、肉を調理したまな板やボウル、器具、手指で、サラダを作ることになってしまい、肉に付着している菌がサラダに着いてしまいかねないんです。
また、
- 常温で放置していた
ことで菌が大増殖するんです。
ありがちなのが、作ってラップして、テーブルに出しておくパターン。もうこの暑さですから、エアコンをつけていても、菌は増殖してしまいます。必ず冷蔵庫に入れて、食べる直前にチンしましょう。
神経質になる必要はないけど、ガサツだとマズい。家庭で食中毒が起きないように気をつけたいですね。
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