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仕事の主役は誰か。信頼されるリーダーに不可欠な「8つの要素」

普段、何気なく接している会社の部下から、自分が上司としてどのように思われているか気になったことはないでしょうか。そもそも、部下から本当に信頼されるリーダー像とはどのようなものなのでしょう。今回の無料メルマガ『起業教育のススメ~子供たちに起業スピリッツを!』では著者の石丸智信さんが、信頼されるリーダーに必要な「8つのポイント」を紹介しています。

信頼されるリーダーとは

これまでの経験の中で、この人は、リーダーとして信頼できると思った人は、どのような人物像でしたでしょうか。きっと、それぞれに信頼できるリーダー像があることと思います。

以前、「リーダーシップと問題解決力」を取り上げた研修を聴講した際に、部下からの信頼を得るには、どのようなことが必要か?というテーマでのグループワークと講義がありました。

本号では、そのグループワークで挙げられていた信頼できるリーダー像と、講師から挙げられていたリーダー像の一例を踏まえて、リーダーシップの源泉について考察していきたいと思います。

まず、グループワークで、受講者から挙げられていた意見を、一部紹介したいと思います。

上記の意見はもちろんのこと、それ以外にも、「信頼されるリーダー像として必要なことだな」と思う様々な意見が出されていました。上記で挙げられた意見は、まさに、信頼されるリーダーとして必要なことではないでしょうか。

グループワークを踏まえて、講師からは、信頼されるリーダーの特徴の一例として、8つの項目が挙げられました。

1.約束は必ず守る

受講者の意見として、「時間厳守」が挙げられていましたが、リーダーに限ったことではなく、信頼されるためには、約束を守ることは必要不可欠ですね。

最初に挙げる項目としては、拍子抜けされたかもしれませんが、当たり前だと思うことこそ、確実に遂行することが大事です。たった一度の約束を破ってしまったことによって、これまで長い時間をかけて築いてきた信頼が、簡単に崩れてしまうこともあります。

2.部下の意見を最後まで聴く

上記の意見として、「円滑なコミュニケーション力」が挙げられていました。聴き上手は、コミュニケーション上手とも言われますが、相手の意見、話を遮ることなく、まず聴くことが大切ではないでしょうか。

相手によっては、話が要領を得ないこともあると思いますが、その際も、まず相手の話を聴いて、相手の話す内容をまとめるとともに、折を見て、報告、連絡の要点を助言することも、リーダーとしては必要でしょうね。

「聴く」という行為は、受け身として捉えられがちですが、うなずき、あいづち、アイコンタクトなど、聴く側の能動的な行為によって、相手の話をより深く促すことにもつながります。

3.最終的な責任は自分が取る

上記の受講者の意見としても、責任転嫁しない」「発言に対して責任を持っている」「逃げない姿勢」「困難を自ら乗り越えるが挙げられています。

組織のリーダーには、何らかの権限が移譲されるとともに、その責任も伴ってきます。そのような中で、メンバーは、リーダーとしての姿勢を、見ていないようで、よく見ているものです。

例えば、組織としての成果が思わしくない時に、リーダーが責任を回避するような姿勢だったとしたら、メンバーから信頼を得ることは難しくなるのでしょうね。だからこそ、最終的な責任は、リーダーである自分が取る、という気構えを持って、メンバーと一丸となって、組織力、チーム力を高めていくことが大切なのでしょうね。

4.有言実行を率先している

何らかの形で明示している事を、自らが実行、行動しているリーダーと、自らが実行、行動せずに、周りには求めるリーダー、どちらが信頼されるリーダーでしょうか。言わずもがな、前者のリーダーですね。

例えば、企業経営者においては、その企業にとっての理念、ビジョンなどといった方向性を示すものがあり、それを周りに共有、共感、共鳴してもらうために、何らかの形で明示することがあります。

それを浸透させていくためには、やはり、経営者自らが、その方向性に則って実行、行動していくことが大切ではないでしょうか。それが、リーダーの信頼へとつながっていくのではないでしょうか。

5.建設的な考え方と発言を意識している

建設的な考え方、発言とは、どういったものだろうか。その一例として、現状よりもより良くするために考え、発言することや、ある方向に向かって前向きに考え、発言すること、多方面から物事を見て考え、発言すること、などが挙げられるでしょう。

リーダーとしては、やはり、何らかの目標などに向かって、前向きな姿勢で考え、発言することが必要でしょうね。

そして、リーダー自身の考えなどに固執することなく、周りからの考え、発言にも耳を傾けて、柔軟に考えていき、最終的に決断し、チームとして行動していく姿勢を意識することが大切でしょうね。

6.主役は部下だと考えている

リーダーである、ということは、組織、チームとして、何らかの物事に取り組んでいます。その物事がうまくいった時、うまくいかなかった時などに、リーダーとしてどのような姿勢を取るかによって、信頼度は変わってくるでしょうね。

組織、チームとして、何らかの成果を出すことができた時に、リーダーが、あたかも、自分一人で成し遂げたかのような姿勢だったとしたら、周りはどう思うでしょうか。また、物事がうまくいかなかった時に、周りに責任を押し付けるような姿勢を取ったリーダーを、周りはどのように思うでしょうか。

以前学んだこととして、リーダーとして「主語」を変えることがあります。うまくいった時には私たち、うまくいかなかった時にはを、主語にすることが、信頼されるリーダーとして大切だと言えます。

7.どの部下とも公平に接している

例えば、同じ成果が出しているのに、一方の人を評価して、もう一方の人は評価しない、というような姿勢では、リーダーとして信頼されるのは難しいでしょうね。とは言うものの、リーダーも人間であり、聖人君子ではありませんから、相性の合う人、合わない人などもいるかもしれません。

そこで、組織、チームとしては、リーダーが公平、公正に接することができるように、リーダーの属人性だけに頼らない何らかのモノサシ、基準が必要だと思います。そのモノサシ、基準には、やはり、その組織、チームの理念やビジョンなどといったあるべき姿が反映させることが大切になります。

8.部下に対する的確な承認をしている

人間の基本的欲求を階層化したマズローの欲求5段階説においても、第4階層として「承認の欲求」が挙げられています。私自身も、ある物事を苦手だと思い込んでいましたが、認められたことがきっかけとなって、その物事に前向きに取り組むことができた経験があります。また、「有難う」の一言によって、より一層やる気スイッチが入ったこともあります。

弊誌でも以前、承認について取り上げたことがありますが、承認には存在承認」「成長承認」「成果承認があります。相手の成長を促すためにも、リーダーとして、相手を承認する姿勢は大切だと言えるのでしょうね。

本号において、信頼されるリーダー像について考察しました。今回取り上げた項目以外にも、信頼されるリーダーのリーダーシップの源泉はあると思いますが、信頼を得るためにも、こういった考え、姿勢を意識して、行動していきたいですね。

image by: Shutterstock.com

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【著者】 いしまるとものぶ 【発行周期】 週刊

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