正社員と非正規社員の待遇差解消について「取り組んでいる」と答えた企業は41%にとどまったと厚生労働省の調査で判明したと毎日新聞が報じた。待遇差解消は、働き方改革の一環として政府が求めているもののひとつ。不合理な待遇差を認めない「同一労働同一賃金」が来年4月から順次スタートするが、現場は整備できていない状況だ。
そんな中、非正規社員の待遇解消のひとつとして20年度から47都道府県が非正規公務員にボーナスを支給すると中日新聞などが報じたが、「月給を下げ、期末手当に充てる」「残業代や年収が減ってしまう」などの事例もあり、問題は山積みだ。
厚生労働省が発表した11月の労働経済動向調査によると、働き方改革の一環で政府が求めている、正社員と非正規社員の待遇差解消について「取り組んでいる」と答えた企業は41%にとどまっています。 https://t.co/0Dt1I1afoY
— 毎日新聞 (@mainichi) December 17, 2019
厚生労働省により行われた、今回の「労働経済動向調査」は、就業員30人以上の企業2570社から有効回答を得た。調査結果からは、28%が「雇用形態による待遇差の解消または縮小に向けた取り組み」を実施しており、29%が「待遇差はない」と感じていることがわかった。また、従業員が多い企業ほど取り組んでいると回答していた。
待遇差の解消による取り組みの内容としては、「諸手当の待遇差の解消」が最も多く、次に「基本給の待遇差解消」である。長時間労働の是正や柔軟な働き方の実現に関しては81%が「取り組んでいる」と答えた。
これについて日本のネット上では、「じゃあ何で雇用形態が分かれてるの?」「好きで非正規選んでるわけじゃない」「日本は何でも低い方に合わせようとする」などさまざまな意見が飛び交っている。
Twitterの声
「働き方改革関連の質問で「雇用形態による待遇差の解消または縮小に向けた取り組み」を実施しているかを尋ねた。〜「待遇差はない」は29%だった。」
ほんとかな。じゃあ何で雇用形態が分かれてるの? https://t.co/kqSb9ePmJx
— chihy (@chihii) December 17, 2019
いろいろ意見がありそうだけど、労働者代表制を導入し、労使協議を義務付けて、協議をしないと罰則があるくらいにしないといけないのかもしれない。
正規・非正規の待遇差解消「取り組んでいる」企業まだ4割 厚労省調査 – 毎日新聞 https://t.co/bD7akZ1Jb3
— つしまようへい (@yohei_tsushima) December 17, 2019
男女格差、正規雇用と非正規雇用の格差、正規公務員と非正規公務員の格差。
みんな見てない(あるいは見ないふり)しているだけで、あちらこちらに壁や断絶がある。
こんな国、どうやって成長していくのか。— 会計年度任用職員 (@kaikei_nendo) December 17, 2019
正社員正社員正社員ってうるさい。好きで非正規選んでるわけじゃない。
— ゴミムシ (@kuzu_kiri) December 17, 2019
正社員の待遇を非正規と同じにするんじゃ正社員の意味なくね?同一労働同一賃金とか言って下に合わせようとするんじゃ本当に働いたら負けじゃん
— Aki@1.4&1.5 新日 東京ドーム (@Aki_NicoRuby) December 17, 2019
海外だと非正規の方が給与が高いって聞くこともあるしね。
日本は何故か何でも低い方に合わせようとする。給与水準も低迷したままだ。
何とかならんもんかね(´・ᴗ・` )
— 忍@1/12 3号館 J13a (@Shinobu0726) December 17, 2019
結果、年収が減る問題
しかし、これらの取り組みは良いことばかりではない。
たとえば、20年度から47都道府県が非正規公務員にボーナスを支給する制度について。中日新聞の取材によると、ボーナス分を月給から減らすことで相殺するという自治体もあり、改善とは言い切れない。
月給から減らすことで、時給単価も減少。当然、残業代の単価も減る。また、年収もわずかに減るのだ。月給が4万円ほど下がると語るとある女性は「月給を生活費に充てている」「期末手当で受け取るより月々で受け取りたい」と悲痛の声をあげた。
これについて日本のネット上では、「体のいい給料の先延ばし」「結局トントンにするとかやることがせこい」「正社員になるメリットがますますなくなる」「生活にはまあまあの打撃」とさまざまな声があがっている。
Twitterの声
非正規にもボーナス出しまーす。
でもその分、給料減らしまーす。
これじゃあ体のいい給料の先延ばしやん。しかも、ボーナス支給日に在席してないと貰えないなら、やるやる詐欺だよね。#非正規なめるな pic.twitter.com/XSQtvlUYWs— 『相場はつねに正しい』 可能性は無限大∞ 護憲派 (@Rockdordide) December 17, 2019
非正規公務員にボーナス出す代わりに月給下げて結局トントンにするとかやることがドチャクソせこいな
— tako (@tako_19192) December 17, 2019
非正規公務員を法改正で会計年度任用職員としてボーナス(期末手当)を支給できるようにするとか・・・。
期末手当支給のかわりに月給が目減りという話、非正規公務員で最低賃金以上もらっている人たちがそんなに多くいるのだろうか?— NO NAME (@Tan_ToaBun) December 17, 2019
非正規公務員にボーナス! ふーん・・、と思ったら、大半の自治体が月給を減らしてその分をボーナスにするそうな。人によっては年収が減るそうで・・。なんじゃそりゃ?( ̄(工) ̄) pic.twitter.com/Wr8zuQgaEx
— Backyard Garage (@BackyardGarage2) December 17, 2019
非正規雇用の公務員にボーナス支給。
正規と非正規の業務上での違いは何か?
効率化とは?
徴収された税金の行く先は?
色々と考えさせられる案件ですなぁ。— S1 (@zakio1919) December 16, 2019
採算ギリギリで運営している事業所が多い中、正社員同等の待遇に合わせる事業所は無さそう。
ボーナスカット、手当てカットなどなど非正規雇用の待遇に正社員が合わせる形に。。
正社員になるメリットがますます無くなりますね。 https://t.co/boH4PC6dBI
— トモカズ@子育て介護福祉士 (@aboablife) December 16, 2019
朝刊の1面に大きく『非正規公務員にボーナス 月給の「目減り」嘆き』ってあって、あああああ……ってなってる(;´Д`)
実際、勤務時間が減って月給は確かに減るから生活にはまあまあの打撃デスヨね— ゆーき (@yukinycomu) December 16, 2019
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