MAG2 NEWS MENU

デマが真実として広がる可能性も。Twitter「新機能」の盲点とは

誰とでも簡単に繋がれて、気軽に交流ができると人気のソーシャル・ネットワーキング・サービス「Twitter」。アカウントを持っているユーザーであれば、「ツイート」と呼ばれる半角280文字以内のメッセージや画像、動画、URLを投稿でき、ツイートに対する返信「リプライ」を送ることができるというサービスだ。俳優やアーティスト、政治家などの著名人も利用しており、2019年には利用者は3億3千人を超えた。

心ない人による誹謗中傷

メールアドレスや電話番号を持っていれば、誰でも簡単にTwitterアカウントを作成できる点が、ここまでTwitterが流行した理由のひとつであることは間違いない。しかし、これにはデメリットもあった。

というのも、ある特定の個人を誹謗中傷するためだけのアカウント、いわゆる「捨て」のアカウントも簡単に作成できる点だ。実際にTwitterには「捨て」のアカウントが多く存在し、前々から特定の個人への誹謗中傷が問題視されてきた。

気になる新機能

年内に予告されたのが「会話に参加できる人」を制限できるようになる機能。ツイートを入力する際に、「誰でもスレッドに参加できる」「自分がフォローしているユーザーとメンションしたユーザのみ」など、会話に参加できるユーザーの種類を選択できるようになるという。これにより、誹謗中傷のリプライを事前に避けることが可能になる。しかし、この新機能には大きな問題点も指摘されている。

「デマ」が「真実」として広がる危険性

これまでは「デマ」の情報が記載されたツイートに、別のユーザーから「デマの情報だ」と返信することができた。鍵がついていないアカウントからの返信は、ユーザーであればフォローしていなくても見ることが可能のため、その他のユーザーは「これは嘘の情報なのだ」と認識できていたのだ。

しかし、新機能を使い、返信できるユーザーを制限してしまっていたら…?ツイートの情報が本当か嘘か調べるユーザーはどのくらいいるだろうか。これらを利用して周囲を惑わせる、悪意のあるユーザーがいないとも限らない。新機能によって誹謗中傷ツイートは防げるようになったが、「デマ」が人々を惑わせてしまう危険性も生まれてしまった。

Twitterの声






※本記事内のツイートにつきましては、Twitterのツイート埋め込み機能を利用して掲載させていただいております。

source: Cnet Japan

image by:Sattalat phukkum / Shutterstock.com

 

print

シェアランキング

この記事が気に入ったら
いいね!しよう
MAG2 NEWSの最新情報をお届け