NBAのレジェンド、コービー・ブライアントさんがヘリコプターの墜落事故で亡くなりました。コービーさんが活躍したのはロサンゼルス・レイカーズですが、ニューヨークでも多くのバスケットボールファンがその死を悼んでいます。『メルマガ「ニューヨークの遊び方」』の著者、りばてぃさんが、その様子を伝えてくれます。事故当日の夜、MGS(マディソン・スクエア・ガーデン)で行なわれたNBAニューヨーク・ニックス対ブルックリン・ネッツでの追悼セレモニーは、胸に深く響くものでした。
追悼、スーパースター コービー・ブライアント
日本でも報じられているように、1月26日、ヘリコプター墜落事故で米プロバスケットボールのレジェンド、コービー・ブライアントさんが亡くなった。
ヘリコプターには13歳の次女ジアーナさんも同乗し、他にもオレンジ・コースト・カレッジ野球チームのジョン・アルトベリ監督とその妻のケリーさん、娘さんのアリッサさん(ジアーナさんとはバスケのチームメイトだった)、ジアーナさんの学校のバスケットボール・チームの監督だったクリスティーナ・マウザーさん、同じくチームメイトだったペイトン・チェスターさんとその母親のサラ・チェスターさん、パイロットのアラ・ゾバヤンさんの9人が亡くなった。
コービー・ブライアントさんは41歳だった。亡くなるのにはまだまだ若い。また、突然の事故死は世界中に衝撃のニュースとして伝えられた。
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バスケットボールファンの方々はもちろんのこと詳しくないという人でさえ、コービーさんの名前を知っているという人は多かったくらい有名だったし、コービーさんの名前は神戸牛から来ているという話題で日本人でも知っている方はけっこういたのではないかと思う。
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他にも、伝説ともいえる偉業の数々は様々なメディアやバスケットボールファンによって伝えられている。
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コービー・ブライアントさんはロサンゼルス・レイカーズの選手だったけども、ここニューヨークでも多くの人たちが追悼の言葉やサインを示している。
事故当日夜、MGSでNBAの試合。追悼の24秒
今日は、その中から追悼の思いを込めてバスケットボールの試合会場でもあるマディソン・スクエア・ガーデンの様子をお伝えしよう。
マディソン・スクエア・ガーデンはマンハッタンは31~33丁目の7と8番街の間にある大きな会場で、有名歌手のコンサートやアイスホッケーの試合会場としても有名だが、NBAの試合も数多く開催されているので、バスケットボールファンは一度は訪れたいという名所だ。
そんなマディソン・スクエア・ガーデンの外観には、コービーさんが亡くなった夜、コービーさんの選手時代の写真を大きく映し出した。また、その両サイドのライトはレイカーズカラーである紫とゴールドにした。
● New York fans, Madison Square Garden pay tribute to Kobe Bryant
またコービーさんが亡くなった日の夜の試合前にも追悼の儀式を行っている。
● Madison Square Garden pays tribute throughout the game to Kobe Bryant | NBA on ESPN
上述の動画にあるように、この日はニューヨーク・ニックスとブルックリン・ネッツの試合だった。会場には、コービーさんの背番号だった8と24のユニフォームを着た人たちも多数観戦にきている。
始まってすぐブルックリン・ネッツがオフェンスチームとして相手側のコートへドリブルでゆっくり進みシュートを打つポジションへ。ボールを持ち、そこで24秒間停止。選手は全員静止してその様子を見つめる。その瞬間スタジアムからはスタンディングオベーション。
そうこれは、オフェンスチームは24秒以内にシュートを打たなくてはいけないというルールを使った背番号24番だったコービーさんへの追悼だったのだ。24秒間経過。今度はニックスがオフェンスに。そして同じく、相手側のコートへドリブルでゆっくり進みシュートを打つポジションにつき、ボールを持ったまま24秒間停止した。
そしてネッツにボールが移り試合は続行された。この様子に涙を流す人、涙目のコーチたち、「コービー・ブライアント」という応援の掛け声がコート会場にしばらく続いたのだった。
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