現代では物流網やネット販売も進化し、スマホで頼めば洗剤も飲み物も翌日には届く時代。しかし、簡単に購入できる手段があっても必要以上に物を買い溜めしてしまうのは、一体なぜなのでしょうか。今回の無料メルマガ『システマティックな「ま、いっか」家事術』では著者の真井花さんが、物の溜め込みにつながる飢餓感とその克服法について、具体例をあげながらわかりやすく解説しています。
分量とは
さて、本日は分量のお話。
みなさんは、靴を何足持っていますか?長靴とかブーツとかサンダルとか、全部含めてですよ。
統計によると
- 女性の平均靴数は10足
だそうです。うーむ、これは結構持っている印象ですが、みなさんはいかがでしょうか?なかには30足!という回答もあるそうです。毎日違う靴を履いても、一ヶ月間カブらない…すごいわ。
ま、全国平均を守る必要はないわけで、ひとつの目安ですが多すぎるとしたら、それは
- 必要なものがわかってない
からかもしれません。これは靴に限りませんが、明らかに必要数を超えている場合にはモノを要不要で考えていないはずです。だって、毎日違うモノを使って一ヶ月もカブらないということは、年に10回履くかどうかということで、ということは、数年しないと悪くならないということで、むしろなんらかの
- 精神的な飢餓感
があるように感じます。
我が家の恥を晒すわけではないんですが、「歯ブラシ」が大量にあるんです。もう、引っ越して来たときに横浜から持ってきたので年単位の年季モノで、そう、つまり、そのころから使っても使い切れない本数なんです。数えたことがないので、正確には何本なのか分からないんですけどね(*゚∀゚*)
おそらく「そのうち使うから」「腐らないから」という理由でその尋常じゃない本数をキープしてきたわけです。10年経っても使い切れず、しかもだんだん経年劣化してしまうソレを。うん、やっぱなんか
- なんだか足りない気がする
- コレがたくさんあると安心する
ってことなんでしょう。
片付けやモノの処分に際して、この精神的な飢餓感とは必ず向かい合わなくてはなりません。ま、難しい話じゃなくて
- 全部出してみて
- 一年で使う量を計算して
- 何年分溜め込んでいるのか計算して
みたらいいんだと思うんです。精神的な飢餓感って、そんな抽象的な言葉と向かい合おうとしてもまずムリです。飢餓感、つまり足りない気がして焦るってことですが現実にそれを遥かに上回る分量を持っているということを
- 計算して
みれば、案外あっさり自分の飢餓感を乗り越えられるものです。我が家にあった歯ブラシは、特殊な形のもので数ヶ月に1回交換すれば十分なものでした。なので、それこそそんなにたくさん要らないんです。…という話をしたところ、ちょっと納得したようでした。その後どうしたのか追及してないけど、歯ブラシのストック場所からなくなっていましたね( ̄∇ ̄) どうしたんだろ、あの歯ブラシ…。
分量は適正に。一年でどのくらい使うのかを目安にするといいですよ。
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