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一斉休校のピンチをチャンスに変える。親が意識したい5つの心構え

新型コロナウイルス対応による休校で、子どもがいる家庭では、親子共にさまざまなストレスを感じていることでしょう。メルマガ『子どもを伸ばす 親力アップの家庭教育』の柳川由紀さんは、今回のようなピンチに際し、親がどう対応すればいいか、心構えと対処法をレクチャーしてくれました。不安や不満を表さず、前向きに子どもと向き合って、ピンチをチャンスに変えましょう。

新型コロナウィルス休校の親の心構え

連日、新型コロナウィルスの感染情報の報道により、不安を煽られ、気が気ではないと言う方も多いと思います。

小中高校が基本的に休校になり、四六時中子どもと一緒に過ごすことに、親子共にストレスを感じることもあるでしょう。そんな休校中の親の心構え、留意点についてお伝えします。

1.部屋を散らかして遊べるなら健康!

外出制限される今、体力を持て余す子どもたちは、部屋で大暴れ、なんてこともあると思います。仕事から戻って、部屋の散らかった惨状を見ると、親としてはイライラし、怒り爆発状態になるかもしれませんね。

けれども、どうぞ子どもを叱らないでください。外に出られず、狭い空間に一日居なければならないのですから、子どもたちはストレスを発散するために散らかし放題、やりたい放題になっても仕方ありません。

散らかった部屋は、子どもと一緒に片付けましょう。夕飯が遅くなったって、良いじゃありませんか。いつもと違っても良いじゃありませんか。

「何して遊んでたの?」「元気良く遊んでたみたいね、良かった」「一緒に片付けるの久しぶりね」「部屋が綺麗になってママも嬉しい」など、前向きな声を掛けて、コミュニケーションを図りましょう。子どもは自分を認められていると感じ、自己肯定感もアップしますよ。

2.スキンシップをしっかりと

不安を抱えている子どもたちは、その不安から様々な問題行動を起こします。例えば、イライラして物や人に当たったり、急に泣いたかと思えば怒ったり、必要以上に甘えてきたりなど様々です。

でもこれは「異常事態にある中の正常な反応」です。学校へ行けないこと、外へ出られないこと、友だちに会えないことなどは、どれをとっても、子どもにとって大きなストレスですから、そう言う精神状態になっても仕方ないのです。

できる限り会話をし、普段以上にスキンシップを取りましょう。肩を寄せ合う、抱き寄せる、頭をなでる、手を握る、隣に並ぶ、一緒に寝る、一緒にお風呂に入る、など何でも結構です。子どもを包み込むようなイメージで接しましょう。続ける内に、次第に収まってきます。

3.不安を煽る映像は見ない

子どもの心はちょっとのことで傷つきます。例えば、テレビや動画で何度も事件や事故の映像を見るうちに、子どもの気持ちが不安定になり、心理的問題を起こすことがあります。

これは、不安を煽るような映像を繰り返し見ることによる二次被害と言えます。そうした映像を繰り返し見ることは避けましょう。

4.3度の食事とおやつをしっかり摂る

休校中の子どもの生活は乱れがちです。生活が乱れると心も乱れます。そうならないように親として充分に気をつけましょう。まずは、3度の食事をしっかり摂ること。お楽しみのおやつも準備しましょう。

仕事に出かけなければならない親にとっては食事の支度は、負担に感じるかも知れません。けれども、留守番する子どもにとっては「お母(父)さんが準備したお弁当」は、心の栄養になるのです。

たとえ、コンビニで買ってきた物でも構いません。ひと手間掛けてお弁箱や銘々皿に入れ替えましょう。このひと手間が、「私のことを考えてくれている」という気持ちに繋がり、自己肯定感のアップにもなるのです。

5.一緒に遊ぶ

時間のあるときは、一緒に遊びましょう。小学高学年や、中高生と一緒に遊ぶには何をしたらいいのかわからない、と言う方が多いかもしれませんね。

インターネットがなかった頃、集中力を養う遊び、思考力を養う遊びがふんだんにありました。将棋、囲碁、トランプ、オセロ、チェス、テーブルゲーム、ボードゲームなどです。折り紙もそうですね。

外出を制限されている今、ネット環境が整っている子どもたちは、すぐにネット依存になってしまいます。昼夜逆転した生活になる可能性も否めません。

もちろん、時間管理ができるのであれば問題はありません。そうでない子どもたちには、ネット以外にも楽しい遊びがあることを伝えましょう。中高生もアナログの遊びは珍しいでしょうから、興味を持つかも知れません。是非、昔の遊びを教えつつ親も一緒に楽しみましょう。

家庭教育アドバイス…「ピンチをチャンスに」

休校中の時間を有意義に過ごす工夫は様々あります。それぞれのお子さまに合った方法で過ごしていただきたいと思います。ネット依存に触れましたが、自分で管理ができれば何の問題もありません。「ネットがいけない」と言っているわけではありませんので、誤解の無いようご承知下さい。

その上でご紹介するのは、科学技術広報研究会(JACST)がオススメする「休校中の子どもたちに是非見て欲しい科学技術のおもしろデジタルコンテンツ」です。
科学技術広報研究会 臨時休校対応特別企画

大人が見ても楽しい内容ですので、是非、お子さまたちと一緒にご覧になってみてはいかがでしょう。休校中の時間が、有意義になりますように!!

image by: shutterstock

家庭教育アドバイザー 柳川由紀この著者の記事一覧

家庭教育のプロとして、教育相談員の経験を生かしながら、親としての接し方のコツをお伝えします。子どもは、親のサポートの仕方でずいぶん変わります。子どもの能力を最大限に引き出せるよう、まずは親力をアップさせましょう。専門である教育心理学、家庭教育学をベースに家庭の中でできる「子どもを伸ばすためのコミュニケーション術」を「親の力」に視点を置き配信予定です。乳幼児、小学生、中学生、高校生、大学生など発達段階に応じた子どもへの声掛けを具体的にご紹介します。

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【著者】 家庭教育アドバイザー 柳川由紀 【月額】 初月無料!月額508円(税込) 【発行周期】 毎月 第1月曜日・第2月曜日・第3月曜日・第4月曜日(年末年始を除く) 発行予定

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