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プラスとマイナスの両面を見てわかる「コロナ禍」からの脱出法

新型コロナウイルスにより不幸にして亡くなった方が多くいる一方、日本ではインフルエンザの患者や交通事故が減ったという悪くない数字が発表されています。メルマガ『毎月1000人集客するプロ講演家が教えるコミュニティづくりの秘訣』の著者にして、ベストセラー作家・起業家の岡崎かつひろさんは、「コロナ禍」から脱出するヒントを掴むにはプラス・マイナス両面を見る必要があると伝えています。例として、テレワークのメリットとデメリットを挙げ、デメリットから注目される「Remo」のようなバーチャルオフィスのサービスを示しています。

コロナ禍からの脱出法。プラス・マイナス、セットで見ること

悪いことばかりじゃない。コロナがあったからこそ助かった命も

コロナをキッカケに世の中が少しずつ変わり始めました。中でも変わったのが働き方じゃないでしょうか。外出自粛も、東京アラートも解除されてだいぶコロナも落ち着いてきた印象があります。コロナで経済が打撃を受けたり、たくさんの感染者が出てここ数カ月は大変でしたが、悪いことばかりじゃなかったともいえます。

というのも、例年に比べてインフルエンザがおちついていたり、交通事故の発生件数も過去最少となりました。2020年4月の交通事故においては、昨年の同じ時期に比べて1万人近く減り、さらにひと月当たりの事故発生件数としては過去最少となったことを考えれば、コロナが流行ったことで外出自粛になり、逆に助かった命もあったんじゃないですかね。

このように物事は、どちらか一方だけ見て判断するのではなく、必ずプラスとマイナスの面、両方セットで見ることが大切です。人は、それぞれ思考の癖があり、プラス面を多く見る人、マイナス面ばかりを見てしまう人がいます。

今回のコロナでいえば、世界全体がマイナス面に目を向けた人が多かったんじゃないかと思いますが、こういうときこそプラス面にも目を向ける癖をつけることが大切。両方見ることで、物事を俯瞰して見られるようになります。

テレワークが急激に増加。働き方はどう変わる?

コロナの影響で外出自粛になり、オフィスワークからテレワークに切り替えた人も多かったでしょう。Twitterでは在宅勤務を永遠に可能にすると発表し、在宅ワーク用機材や保育料も支援しています。そこまでしなくても、テレワークができる環境の人は自宅でテレワークをやり、また必要な機材などを会社持ちで購入した人も多いと聞きます。

テレワークが進んで便利になった人たちと、1カ月、2カ月だったためテレワークになり切れず出社に戻った人たちと、これから2分化するんじゃないでしょうか。その結果、今まで通りの働きかたをする人たちもいます。

テレワークの割合が増えることで、生活そのものが変わる人も増えてくるでしょうね。たとえば、移動しなくていいなら車を持つ必要もなくなりますよね。なかには、これから先は自給自足がもっと流行るんじゃないかと言っている人もいます。ある人は「川沿いに住みなさい」といいます。川沿いをすすめる理由としては、魚が獲れる、水もある。水力発電ができる。そういうわけで、今、川沿いが今一番熱い、というわけです。

僕的には、そこまで世の中が変わるとは思えません。とはいえ、メソポタミア文明など歴史をさかのぼれば川のそばというのは文明が発展します。そういった意味では、川沿いに引っ越すというのも手かもしれません。

在宅ワークが広がることでのメリットとデメリット

会社の経営者としては、テレワークのほうが家賃や光熱費、交通費などの固定費が減るから助かります。ロッカーと仕事ができるちょっとしたスペースさえあれば、オフィスは今の5分の1くらいの広さがあれば十分でしょう。仕事は成果さえあげていれば問題ないわけなので、そういった意味では働く従業員の満足度は上がるでしょうね。電車にのらなくていい、移動時間もなくてラク。

コストが下がり、利益が高く、従業員満足度が高いとなったら、テレワークに動かない理由のほうが少ないですよね。そういう働き方が増えてくると思います。

反面、経営者側からしたら在宅ワークになることで懸念されることもあります。1つには、社員同士のコミュニケーションの低下が怖いです。これまでは会社という1つの場所に集まることで結束感、みんなで作っていくという感覚がありました。しかし、在宅ワークによって接触の頻度が減ります。それによって、これまでコミュニケーションを取ることでうまく回っていた人間関係が少しずつズレを生じ始めるのです。

会議では持ち時間が決まっているから雑談ができない、これまでだったら廊下で話すなどして取れていたコミュニケーションが取りにくくなるなど、ちょっとずつ歯車がずれ始めてくるところもあります。直接声をかけるなど、そういうのも意外と大事じゃないですか。

今注目のバーチャルオフィス「Remo」

今回のコロナでオンライン会議アプリ「Zoom」が注目されました。同時に、急激に利用者が増加したことで「他人が勝手に会議に入ってくる」など、セキュリティ問題が浮上しました。今はバージョンアップして改善されたらしいのですが、セキュリティの問題はオンラインが進むうえで常に気をつけておきたい問題の1つです。

「Zoom」のほかにも「Remo」というWeb会議システムも注目を集めています。これはRemoにログインするとブラウザ上にフリースペースがあり、テーブルにつくとそのテーブルについた人だけでチャットができるなど、おもしろい機能があります。

この「Remo」をバーチャルオフィスとして使うのは面白いかもしれないですね。リモートワークの問題点は、上司や同僚が忙しいのかどうかわからず、聞きたいことがあっても個別に聞きづらいということがあります。

「Remo」は、モニター上に仮想オフィスが表示され、アイコンで居場所などが出るからどこで何をやっているのか一目でわかるんですよ。たとえばAさんは今一人で仕事に集中しているのか、会議ルームでミーティングをしているのかなど。さらにすごいのは、緑は稼働中、グレーは離席中、赤は集中タイムといったように、その人が今どんな状態なのか話しかけなくてもみわかるため、便利です。また、会議の時に全体の話を聞きながら、個別でミーティングを行うといった使い方などもできます。

職場でみんなが着席して、ちょっと相談があるとチャットで今いいですかと言って、でも席にいて話をすると言ったそういうバーチャルオフィスみたいなのは、これからどんどん出てくるのではないでしょうか。

オフィス街から住宅街へ。変わる飲食店出店戦略

飲食等に関しては、まず1つ言えるのが人の流れが変わる可能性があるということです。たとえば、今はオフィス街や歓楽街などに広がっている飲食店ですが、これからは住宅街にも出店していくかもしれません。

というのも、コロナで在宅ワークが増えたことで家の近くでランチを食べようという人たちが出てくるからです。オフィス街の利用客がいなくなるということはないにしても、ターゲットを変えて街を1つの商圏として狙っているような場合は、出店エリアについてこれまでとは違った人の流れになるかもしれないということをよく考えておく必要があります。

今、飲食関係で注目を集めているのがUber Eatsとか出前館などをはじめとするデリバリーです。持ち帰りも含めれば、マクドナルドは既存店売上高で更新し続け、KFCにおいても同様に伸びています。ちなみに、外出自粛要請が出された日、都内の飲食店の予約キャンセル率は41%にもなりました。

想像ですけど、これからは味も料金も見た目も「中途半端な店」がなくなってくるんじゃないかと考えます。価格はそこそこ安いし、味もそこそこいいんだけど、サービスも別に悪くないんだけどっていうお店が各地にありますよね。今までは、人がたくさんいたから人もある程度確保できていたと思います。これからは、中途半端だったら、出前館とかで頼んで自宅に持ってきてもらったほうが合理的だよねというふうに普通は考えるんじゃないですかね。

リアル対面の前にオンライン面談。変わる男女の出会い方

飲み会については、僕もいろいろ想像してるんですけど、1番初めに会う時は「ズームやオンラインなどにしませんか」と言う話が出てくるでしょうね。お金もかからないし、場所の移動もない。これを言うとちょっと怒られるかもしれないけど、女性は安全ですよね。持ち帰られる不安がないという(笑)。

これから先は、気になる相手がいたら直接会う前に、「1時間位ズームでお話ししませんか」など、オンライン上で個別に会って話してみて、それでよさそうだったら実際に2人で会うという流れになるんじゃないでしょうか。そう考えると、「Zoom飲み会」などは引き続きあるのでしょうし、逆に「Zoom飲み会」から「個別で会いませんか」というふうに個別にアポイントメントを取るケースも増えてくるんじゃないでしょうか。

image by:Shutterstock.com

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多くの人が仕事や人生において困ること。この力がないことで、どれだけ多くの人が悩んでいることでしょう。仕事が進まない、起業したがうまくいかない、恋人ができない、実はこれら全ては共通する問題により起きています。 それは、『人が集められない』 ということ。毎月1000人が集まる講演会を成功させるベストセラー作家であり起業家の岡崎かつひろが教える、コミュニティ作りと集客の秘訣。人が集まる自分になるための一歩を踏み出しましょう。

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