MAG2 NEWS MENU

コロナ禍の中学受験に新たな罠。面接で不合格の「NG回答」とは?

新型コロナの感染拡大を受けて、オンライン授業をおこなう小中学校が増えています。もし、あなたのお子さんが中学受験をする年齢で、面接にて「オンライン授業はどうですか?」と面接官に聞かれた場合、なんと答えさせるのが良いのでしょうか? 無料メルマガ『中学受験 偏差値の壁を突破するための非常識な合格戦略』では、子どもの中学受験をひかえる親御さんに向けた面接の回答のコツから、東京大学の入学試験で実際に出た問題まで、さまざまな事例をあげながら、試験合格へと導く納得の戦略を紹介しています。

面接官「オンライン授業はいかがでしたか?」正答は…

面接のある学校を受験する方は絶対に注意しなければ行けないことをお伝えします。

感染症の影響で少なからずオンライン授業が行われています。オンライン授業のメリット・デメリットはあります。今後のことを考えると学校側もある程度のオンライン授業を取り入れていかなくてはならない事態も想定されます。

そこで今回のテーマです。

もし、面接で「オンライン授業を体験していかがでしたか」と聞かれたら何と答えますか?

ここがポイントです。

image by: shutterstock.com

ここでネガティブな回答をすると、この受験生はオンライン授業の適性が低いと判断されてしまう可能性があります。そうすると筆記試験で、合格ラインすれすれの場合は、この、面接の結果が重視される可能性が高くなります。

「オンライン授業はちょっと苦手です」という回答は正直ですが合否を考えると不利になる回答と言えます。十分注意して面接に臨んでいただきたいと考えます。

2021年入試では「線状降水帯」を押さえるべし

今年は梅雨前線の活動が例年より活発化し、特に西日本では大きな被害が出ています。この原因は何によるものでしょうか。それは雨を降らせる雲が、帯状になり同一地域に長く滞留した結果です。雨量が増え、洪水を引き起こしています。

この大きな被害をもたらした帯状の雲が線状降水帯です。

これは2021年入試の理科で必ず出題する学校があるでしょう。あるいはこれに関係した出題があるでしょう。

線状降水帯を作っている雲は何という雲でしょう?

知っていますか、答えられますか?

このような出題はおおむね配点が大きく、回答できないと大きく差をつけられます。

この知識はテキストよりも日頃のニュースを少しでも気にしているかいないかの差です。学習するというより、ニュースを聞いたり読んだりした内容を理解していれば必ず正解できる出題です。受験学習中のテレビは×ですが、ニュースを観ることに限れば○です。

image by: shutterstock.com

ぜひ日々のニュースは10分間だけチェックすると良いでしょう。

長雨が続くと水害が起こり、さらに野菜の価格が高騰するなどして日々の生活にも大きな影響を与えます。

東大の入試問題が来年の中学受験を暗示している

以下は東大の入試問題ですが、中学受験で出題されてもおかしくない問題です。

おそらく難関私立中や公立中学ではこの手の出題は増加するでしょう。

今回はコロナ対策で授業時間は減少しています。とすれば出題範囲を狭くすることや、授業を受けていなくても回答が可能な出題が増加するでしょう。

以下の問題を考えてみてください。いわゆる考える習慣がある受験生ならおそらく100%正解できる問題です。

【問題】

次の表は、日本国内の4地点における時刻表を示したものである。表の中のa~dは、1~4のいずれに該当するか(表は省略)という主旨の出題です。

  1. 成田空港の上海行きの航空便
  2. 東京郊外の住宅団地のバス停(最寄りの駅前行き)
  3. 人口約10万人の地方都市の駅前のバス停
  4. 人口約5000人の山間部の村のバス停

のいずれかである。a ~d に該当するものの番号(1~4)を、それぞれ答えよ。

※東京大学入試問題 地理 第2問(2005年)より一部抜粋

image by: shutterstock.com

暗記はまったく不要です。まさに地頭の良さを試しています。

地頭を試す問題。解答のポイントと合否の分かれ目

例えば、4ならば1時間に1つか2つしか便がないでしょう。1ならば定期便ですから、切りのいい数字が並ぶような時刻表になっているなどと想像ができる受験生が有利です。

あるいは日頃から、何事にも関心をもっている受験生が有利です。さらに言うと、「ボーッとしているような受験生」に来て欲しいと考える学校は皆無ということです。

ここが合否の分かれ目となります。

このパターンの出題を得点できない受験生の合格率は大きく後退します。間違いありません。

合否の分かれ目はこのパターンの出題にあるのです。単なる暗記では対応できない出題です。暗記はやったが考える学習をしなかった受験生は新しい時代にはついていけません。こうした変化を正しく認識して、対応しましょう。

image by: shutterstock.com

有井博之この著者の記事一覧

無料メルマガ好評配信中

この記事が気に入ったら登録!しよう 『 中学受験 偏差値の壁を突破するための非常識な合格戦略 』

【著者】 有井博之 【発行周期】 ほぼ 週刊

print

シェアランキング

この記事が気に入ったら
いいね!しよう
MAG2 NEWSの最新情報をお届け