老若男女問わず人気のあるディズニー映画「アラジン」。なんといってもアラジンとジャスミンのロマンティックな恋愛模様が魅力ですよね。今回の無料メルマガ『セクシー心理学! ★ 相手の心を7秒でつかむ心理術』では、著者で現役精神科医のゆうきゆう先生が、アラジンの「魔法のカーペット」は恋愛のための最強アイテムだと心理学的に分析。そして、この恋物語を現実に応用する方法も紹介しています。
心理学的に、アラジンの魔法のカーペットで落ちない女はいない
こんにちは。ゆうきゆうです。
さて僕は、ディズニー映画をときどき観るんですが。中でも「アラジン」が大好きなんです。特に少し前に出た、実写版アラジンなんて、何度も見ています。色々な曲がありますが、お姫様(ヒロイン)の歌う「スピーチレス」とか、ジーニーが歌う「プリンス・アリ」など素晴らしいです。
しかしアラジンの曲と言えば何よりハズせないのが「ホール・ニュー・ワールド」。アラジンが、お姫様と共に、魔法のカーペットに乗って空を飛んでいきながら歌う歌です。
ここでね、すごく思うんです。これ何より重大な疑問なんですけど。
あのですね。「この状況で落ちない女性っていないんじゃないか?」と。
それこそ「アラジンの魔法のカーペットで空を飛んでる状況で落ちない女性いない説」を提唱したい。いや本当に。
あ、「落ちる」って、別にカーペットから落ちるとか、そういう物理的な話じゃなくて。分かってると思うんですけども。恋愛的に落ちるというか。あの魔法のカーペットに乗りながら、恋愛的に誘って、OKされないことってないんじゃないかと。
個人的に「ホール・ニュー・ワールド」って「すべてが新たな世界」って意味ですから、それを二人で歌ってるって、もうまさに性的に色々した、みたいな暗喩だと思うんです。それをさすがにそのまま全国の子供たちに届けるのはアレでは、という物言いが入って、ボカす形であの二人で歌うシーンに変わったんじゃないかと。そんな風に推察してます。考えすぎですか。
そもそも魔法のカーペット、絶対に柔らかいですからね。地面にしかれたカーペットなら固いですけど、空中ですからフワフワしてますからね。
アラジンはギリシャ神話とかと同じく、民族的に伝わる言い伝えで作られた話ですけども。たぶん最初は「魔法の床板」とかだったのが、途中の伝言ゲームで「魔法のカーペット」に変わったとにらんでます。
シレッと。シレッとちょうどいい柔らかさに。もう全部の状況が整ってます。
何にせよ、とにかく魔法のカーペットが恋のためには最強のアイテム。でもそれは、どうしてなのでしょうか?自分はそこには「三つ」の心理学的な理由があると思います。
◆ 1つ目の理由「美しい風景」
まず空を飛んでいれば、言うまでもなく、景色は激しく美しいことでしょう。そして人間、ロマンチックで美しいものを見ていれば、気持ちも盛り上がります。美男美女がモテるのはそれが理由ですが、それは相手の顔だけではありません。いい気分になっていれば、一緒にいる人にたいして好印象を抱いても不思議ではありません。
それが「連れてきてくれた人」なら、なおさらです。
ある意味「夜景の見えるレストラン」がデート場所として好まれますが、それの最上級版です。
これはモテる。
◆ 2つ目の理由「初体験」
そして次に重要なのが「初体験」。
人間というのは、自分にとってはじめての体験をさせてくれた人にたいして、ものすごく強い印象を抱きます。「はじめての相手」をなかなか忘れられないのはそれが理由です。特に人間、初体験の場ではドキドキしますから、そのドキドキを相手にそのまま移し替える可能性もあります。「私、魔法のカーペット乗るの、23回目」なんてお姫様はそうそういませんから、これは間違いなくモテる要素になります。
ちなみに同じ考えで行くと、これが「空飛ぶカーペット」ではなく「海に潜るカーペット」であったとしても同じく初体験を感じさせることはできますが、ただ塩水でビッショビショになるので、ロマンチックからは離れると思います。そういう意味で、空飛ぶカーペットがいかに理想的だったか分かるでしょう。
◆ 3つ目の理由「命の危険」
さてここまで「そのときに抱いている感情をそのまま相手に抱く」という話が出てきました。ここで、おそらく心理学を学んだことがある方なら、すぐに思いつく話があるはずです。
そう。それこそが「吊り橋の実験」。吊り橋の上で異性と話すと、吊り橋という不安定な状況ゆえのドキドキを、異性へのドキドキと勘違いしてしまう、という実験でした。
これはまさに最たるものですね。
そして今回。当然ですが、魔法のカーペットは、空を飛びます。山や雲の近くを飛んでいる描写もありました。あそこから落ちたら、間違いなく死んでしまいます。くわえて魔法のカーペットには、手すりすらありません。ちょっとでもコロンと転がったら落ちて即死です。恐ろしい。
このドキドキにより、相手にたいして離れられないドキドキを感じたとしても不思議ではありません。
というか、そもそも相手がどういう仕組みで飛ばしているか分からない現状、怖いですからね。相手が魔法の力で飛ばしてて、気分が消沈することで、エネルギー切れで落ちちゃうかもしれない。
または魔法のカーペットがペット的存在で、ご主人の意に沿わない相手だけ落とされちゃう危険だってある。であれば、もう、なかなかに断りづらい状況ではあります。
なんか心理学的理由と言いつつ、最後は「これもう脅迫じゃん?」みたいな状況になっていることに戦慄を覚えます。
◆ 応用するなら?
いずれにしても、重要なのは
・美しい風景
・初体験
・ドキドキする場所
これは普段のデート場所選定でも使える話なので、覚えておくといいかもしれません。
◎ 今回のまとめ
・魔法のカーペットは恋に最適
・あなたも応用として
「美しい風景」
「初体験」
「ドキドキする場所」
を意識しよう
◆ さいごに
何にせよ魔法のカーペットは恋には最適だということが分かりました。果たしてそれを恋と呼んでいいのか分かりませんけども。
姫が対等な立場で恋愛を楽しみたいと思った場合、ペットのトラを同伴させる必要があったかもしれません。「私が落ちたら、あなたもトラに噛まれるわよ」みたいな。
対等です。ただこの一触即発な状況で恋が生まれるスキがあるかは分かりません。
何を見ても切ない展開ばかり想像する自分に消沈しつつ、ここまで読んでくださって、本当にありがとうございました。
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