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なぜ「1個34円」より「3個102円」のほうが売れるのか?まとめ売りの理論

コロナ不況と言われるこのご時世に、ものやサービスを買っていただくのは容易なことではありません。そんな中で人気を集めているのが、「お客様が手伝う」というタイプのお店。今回の無料メルマガ『繁盛戦略企画塾・『心のマーケティング』講座』では繁盛戦略コンサルタントの佐藤きよあきさんが、そのようなセルフ形態が受ける理由を考察しています。

セルフ

自分で焼くお好み屋さんやたこ焼き屋さんがありますが、その楽しさがひとつの“売り”になっています。

ある豚カツ屋さんでは、豚カツが揚がるまでの“イベント”として、お客さまに胡麻を摺ってもらっています。これも、楽しさの演出です。

また、ウェディングドレスを自分で作るお店も流行っています。材料と教室が商品となっているのです。

最近では、家づくりを施主(依頼主)に手伝ってもらう建築屋さんが、注目を集めています。「自分の家を自分で作る楽しさ」+「手伝った分の費用の節約」が、人気となっているようです。

このように、お客さまに手伝ってもらうことで、商品への執着・愛着を持ってもらうことができます。お店・店主との繋がりを深めることもできます。お客さまにとっては、単なる買い物ではなく、楽しいイベントとなるのです。

どんどんお客さまに手伝ってもらいましょう。

まとめ売りマジック

「じゃがいも1個34円」と「じゃがいも3個102円」

どちらが安いでしょうか?

「アイスクリーム・2割引178円」と「アイスクリーム・よりどり2個356円」

どちらがお得でしょうか?

よく考えれば、どちらも同じ価格なのですが、実際に売り場にPOPを出してみると、お客さまの反応は、まったく違ってくるのです。「3個102円」「よりどり2個356円」の方が、よく売れるのです。

これは、人間の思い込みによる反応の違いです。“まとめ売りの方が安い”という思い込みです。経験上、そう思うだけなのに、安い!と、直感的に判断し、買ってしまうのです。

「2割引178円」と「よりどり356円」を横に並べて売っていても、「よりどり2個」に手が伸びるのです。

売り方ひとつで、売り上げは倍以上になってしまう、ということです。

image by: Shutterstock.com

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なぜ、人はモノを買いたくなるのか。欲しいという感情は、どこから生まれるのか。消費行動における人の心理を知れば、売れるモノが見えてくる。売り方がわかる。小手先のテクニックなど、いらない。人を研究すれば、やるべきことはすべてわかる。

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【著者】 佐藤きよあき(繁盛戦略コンサルタント) 【発行周期】 週刊

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