苦痛でしかないと思いこんでいる日々の仕事も、考え方や捉え方を少々変えるだけで別の側面が見えてくることもあるようです。今回の無料メルマガ『サラリーマンで年収1000万円を目指せ。』では著者の佐藤しょ~おんさんが、かつて自身が取り組んだという、仕事を面白くする見直し方をレクチャー。「前向きに取り組むこと」が何より重要なようです。
どうせやるなら楽しんでやる
仕事ができない人も、できる人もたくさん見て来ましたが、前者について共通しているのは、みなさん仕事が嫌いということです。
▼ 会社に行くのが嫌で嫌で仕方ない
▼ 仕事なんて苦役に等しくて、やらなくて良いのなら決してやりたくない
▼ 早く会社から帰りたい
▼ つまらない仕事をやるのはイヤだ
▼ ああ、もう働きたくない
▼ 早く金曜日にならないかな、せめて早く夕方にならないかな
と考えながら仕事をしているんですね。
やりたくないつまらないことを、生活のためにイヤイヤやらざるを得ないのが仕事で、そこに楽しみなんかあるわけがないって考えているんです。
確かにキリスト教的価値観では、働くということは刑罰みたいなモノですから。アダムとイブが禁断の果実を口にしなかったら、あのままエデンの園にいられたのに…その苦役が労働ですから、なんとか手を抜きたい、人にやらせたい、自分はラクをしたい、早く引退したいと考えているわけです。
その発想がかつては奴隷制や植民地を生み、彼らを効率的に働かせるためにマネジメントという概念を発明し、さらに機械文明を生み出したというポジティブな側面もあるんですが…。
日本人にとって労働とは、決して苦役でも、イヤなことでも、つまらないことでもなく、価値ある尊いモノだという文化、価値観が根強く残っているわけです。
この狭間に、我々現代人は生きているわけですが、どっちにしろ働かないという選択肢は、今のあなたにはないんですよね。その選択肢があるのなら、そして働くことが苦痛なことなら、働かなきゃ良いだけです。そうは思っていても、それができる状態ではないから今日も会社に行くんでしょ?
だったら、それを苦行にせず、楽しいモノに変える方が人生は生産的に、そして能動的なモノになるんです。イヤだイヤだと言っているから、もっとイヤになるの。
少なくともどうしたら今よりも楽しくなるのか?を考えるべきで、人生の知恵ってそういうところに働かせるべきなんじゃありませんかね。
私は若い頃にはひたすら非正規で働いていましたから、仕事の多くは楽しくもなく、面白いモノでもありませんでした。生活のために仕方なくやらざるを得なかったのは間違い無かったんですよ。でもそう思って会社に行くと、これが苦痛で苦痛で仕方なくなるわけ。最後は朝起きるのがイヤになって来て、目覚ましが鳴ると片頭痛がするようになるんです。
その頃は既に自己啓発の本を読んでいましたから、この方向に進むのはマズい、とすぐに気付きました。
そうなったら如何に、このつまらない仕事の中から面白いこと、ワクワクすることを見つけるか?という無理ゲーを始めるしかないんです。
そう思って仕事を見直すと、それなりに面白くできる余地があることに気付くのです。
派遣で総務の仕事をしていた時には、コピー機にコピー用紙を補充することが仕事のひとつだったんですが、テキトーにイヤイヤやっていた時には、毎週金曜日の補充日以外には、コピー用紙が切れたぞという内線が架かってくるまで放置していたんですよ。足りなくなったら電話が来るでしょ、と思っていたんですね。
それをゲームとして、何日連続で用紙切れの電話が架かってこないように、それでも私の稼働を最少限に抑えるぞゲームと名付けてやりました。そうしたらコピー機ごとに稼働率が異なることが分かったわけです。それをじっくり観察していると、コピーを頻繁に使う部署と、それほどでもない部署に分かれることも分かりました。
それが分かったらやるべきことはすぐに思いつきますよね。稼働率の高いコピー機をチェックする頻度を増やしたら良いだけですから。後にバブルが崩壊して経費削減命令が来た時に、最後はコピー用紙の使用量も10%落とせないかみたいな話が来たんですよ。
そんなのは、コピー使用頻度の高い部署が分かっているんですから、その実態を把握して、その部署だけにコピーの使用頻度を下げるよう、他部署のデータを見せて管理職に説明したら一発で減りました。
みたいな感じで、仕事って前向きに取り組むとあれこれとそこから面白いことが湧き出てくるモノなんですよ。
イヤだとかつまらないって言ってるヒマがあるのなら、そういうことを考えた方が精神衛生上もよろしいと思うんですけどね。
image by: Shutterstock.com