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成功者は、いついかなる時でも「一期一会」の精神で人と接している

人間が成長していく上で新しい出会いは欠かすことができない要素ですが、「初対面」の緊張感はストレスフルなものでもあります。そのような緊張感や不安を「快感」に変える秘策があるとするのは、国際ビジネスマンで心理カウンセラーの経験も持つただのひろしさん。ただのさんは今回の無料メルマガ『成功者たちの習慣 VS. 普通のひとたちの習慣』で、出会いの緊張感を解くコツを紹介しています。

幸せな成功者は、常に一期一会!?

例年だとGWくらいにベルギー・ブリュッセルで世界最大のシーフードショーがあり、そこでは世界中の水産メーカーや商社が自社製品を展示・紹介するために集結していて、わたしがボストンシーフードショーにエクアドルのエビ屋さんを探しに行ったのと同じように、それを目当てに、世界中の商社マンやスーパーのバイヤーさん、と言ったようなひとたちが、何か魅力的な商品はないかと目の色を変えて集結してくるのです。

世界で仕事をするにあたっては、一度にいろんな国の食品事情を知り、いろんな国のいろんな食品メーカーとのつながりをつけるために、食品展を訪れる、というのは非常に効率が良い手段なのです。

わたしが飛び込みで訪問しても、訪れた様々なブースで会社の社長クラスのひとたちが対応してくれて、自分の企業の売込みはもちろんのこと、それ以外にも、その企業がある国の水産業の状況や、ある特定した水産品の供給状況や、世界の相場等、その企業の情報だけではなく、とにかく様々な情報交換が出来て、世界のエビやその他水産物の状況を詳しく知ることが出来るんです。

ほんと、世界の企業って、驚くほどオープン且つ真剣な対応をしてくれるんです。

それに比較すると、残念ながら、日本で開催されている様々な食品展ってなんとなく“お祭り”、って感じで、真剣に商談の場と思って訪問してくる海外の企業には、あまり評判が良くないようなのです。

何故って?

出展している企業側もその場を商談の場とは思っていないし、メインの訪問者である日本の企業から派遣されてきたひとたちも、そこを商談の場とは思っていないから、ってことに尽きると思うんです。

いったい、同じ食品展示会なのに、何故こんなにも海外と日本では臨む姿勢が違うのでしょうか?

これって、日本独特の商習慣ってやつなんでしょうか…。

わたしがいた会社も、わたしが若い頃には、フーデックスという日本最大の食品展に毎年出展してわたしも展示会のブースで一生懸命に営業努力していた頃があるんですけど、肉体的な疲労とは関係なく、まったく商談にならないんですよ。

後々、様々な企業と様々な場面で、個別の商談を繰り返してわかったことは、日本では、買う立場の人間は、わざわざ相手を訪問する必要がない。売りたいなら、出向いて来なさい、っていうのが商談の常識となっているようなんですね。

だから食品展は単なる情報収集の場であって、わざわざ展示会まで、真剣に買いつけたいものを探しに行ったりはしない。

ま、日本では売る側が何でもやってくれるから、わざわざ自分で探す必要もない、ってことなんでしょうね。

そして売る方も、手の内はあまり他の会社にはさらしたくないからどうせ商談するなら、自分の会社だけでこっそりと、って感じで、隣に競争相手のいる展示会場で、堂々と自社の新商品を商談、なんてことはしたくないんでしょうね。

とにかく、たいていの日本企業って、保守的なんですね。

確かに、日本市場が質・量ともに世界のナンバー1であった頃なら、狭い日本の中でそんな閉鎖的な商談、守りの商談をしていても通用してきたのでしょう。

でも、今、世界の食品企業がどんどんビジネスの場を世界に広げて行っている中、いつまで日本国内の小さな世界で、そんな“誇り”まみれの買い付け商談をしているのだろうか?そんな目先の勝負にこだわった売り込み商談をしているのだろうか?っていう気になってしまうんですね。

世界に目を向けると、成長している海外の企業たちは、どんどん世界に目を向けた開発活動、営業活動をしているっていうのに、日本の企業の大半は、今のビジネスを守ることに一生懸命なのか、日本の小さな陣取り合戦で日々消耗してしまっている、そんな感じがしてしょうがないんです。

でもこれって、別に企業に限ったことではなく、わたしたち個人にも当てはまることだと思いません?

今のわたしたちって、ある程度達成してしまっていて、さらに成長しよう!という意欲がない、って感じなんじゃないでしょうかね。

今のままでいいと思っているから、成長することよりも、どうやって維持するか、に心を奪われ、日々の悩みの大半は“どうやって守るか”、となってしまっている。

守るって聞くと、なんだか楽してるような気がしますが、実は、とってもとってもシンドイことなんですよねぇ…。

だから日々、生きるのが辛~~く、感じるんだと思うんですね。

では、何故、そんなに辛い思いをしてまで、守ろうとするのか?

その基本にあるものは、新しいものへの挑戦は、苦痛を伴うし、怖いものだ。という先入観なのではないか、って思うんですね。

日本でそこそこ名の通った企業も、海外に出ればタダの一企業。そこで通用するのは、あくまで“実力”であり、それを説明し、説得するコミュニケーション力なのであって、ネームバリューは関係ない。

日本にいれば、みんながチヤホヤしてくれる。でも、海外に出たら自分から積極的に売り込んでいかないと誰も相手さえしてくれない。そんな環境に身を置くのが、きっと恐ろしいのでしょう。

個人でいえば、会社の中で、ある程度の地位を確立していれば、わざわざ外に出て知らない人に交じって、緊張感を味わう必要もないし、自分より若い人たちに叱られながら何か活動をする必要もない。

でも、実はそうは思っても、やっぱり今の人生には満足していなくて、なんとか変えていかなければ、とは思っているひとたちが多いのも事実。でも、なかなかこの緊張感・不快感を乗り越える勇気がない。

そんな感じなのではないでしょうか。

でも、実はこの緊張感とか不快感って感情、コツさえつかめば、快感にさえ変えることができるんですよ。

成功者たちは、そのコツを知っているから、新しい出会いを快感と思い、だからこそどんどん新しい世界に向かって進んでいけるのではないかと思うんです。

で、そのコツって何だと思います?

そう、冒頭に触れた、一期一会、の精神なんですよ。

では、一期一会の精神とは……

実際には、これからも何度でも出会うことはあるのでしょうが、でももしかしたら、この企業との出会いは、あなたとの出会いは、このチャンスとの出会いはこれが最後かもしれない。そういう気持ちで、どんな出会いも大切にしよう。っていうことだと思うんですね。

初対面って、相手が企業であれ、人であれ、チャンスであれやっぱり緊張するものだとは思うんですが、そんなことよりも、この出会いはこれが最後かもしれない。この出会いを大切に、この瞬間を大切にしよう。

その思いが、その集中力が、機会を発展させ、ビジネスを発展させ、人間関係を発展させていく、そういうことではないかな、って思うんですね。

世界的な企業の成功も、あなたの個人的な成功も、実は、すべてが、ちょっとした出会いがスタートなのですから。

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そして、出会いを作るには、まずは外に飛び出してみること。

新しい世界に飛び込んでみること。

その勇気を与えてくれるものが、”一期一会の精神”、なのではないでしょうか。

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今週も最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

image by: Shutterstock.com

ただのひろしこの著者の記事一覧

立教大学を卒業後、カナダ資本の食品専門商社で19年間、食品の貿易業務に携わる。
その間に起きた社内での人間関係トラブルを機に心理学に目覚め、3年間の心理学研究の後、退職。心理カウンセラーとしての道を選択するが、以前の取引先であった日本最大食品メーカーが新規で立ち上げた新会社の戦略原料部長としてスカウトされ、海外での食品原料の開発、買い付け業務に従事。
世界の大手食品会社や商社を相手に、海外を飛び回るフードバイヤーとなり、現在に至る。
また、心理カウンセリングを通じて学んだ、”人生を楽しむ”を実践すべく、仕事の合間に40の手習いとして和太鼓を習い始め、すっかりその魅力にはまり、和太鼓仲間と立ち上げた和太鼓チームPASSIONSで2回の単独公演PASSION SHOWを実現、さらに、2016年に川崎駅前にスタジオ太鼓庵をオープンし、現在は国際フードバイヤー兼、スタジオ太鼓庵オーナー兼アマチュア太鼓打ちとしての生活を楽しんでいる。

また、2020年より、過去に心理カウンセラーとして発行していたメルマガ
“成功者たちの習慣 vs. 普通のひとたちの習慣”を、さらに積み上げた人生経験をもとに復活。

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【著者】 ただのひろし 【発行周期】 ほぼ週刊

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