入社したての会社で、つまらない仕事を振られただけで「自分はこの仕事に向いてないかもしれない」といって、すぐに転職を繰り返してしまうビジネスマン、結構多くありませんか? 若い時には経験値を積む意味でも「つまらない仕事があることを知るのも大切」と説くのは、作家・起業家の岡崎かつひろさん。数々の業種を経験してきた岡崎さんは、自身のメルマガ『岡崎かつひろの『好きを仕事にするための本当の考え方』』の中で、仕事が「合う・合わない」を即断して諦めたり転職するビジネスマンに「耳が痛いけどタメになる」エピソードを、事例をあげてわかりやすく解説しています。
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「この仕事合ってないかも?」の決断は時期尚早。経験値の底上げを!
「自分に合う仕事を見つけたい」「天職につきたい」と考えている人も多いんじゃないかと思います。人によってはどの仕事もしっくりこなくて、職を転々とする人もいます。
そんなときに考えてほしい仕事選びについて、今日はお話します。
今回のメルマガは、5月9日にclubhouseで公開収録したものの中から一部をお届けします。次回以降も収録したものの一部をメルマガにて紹介していきます。
1、合う合わないを考える前に、まずは目の前の仕事をやってみる
まず、仕事選びというのは、その人のタイミングがすごく大きいと思います。
たとえば、高校生だったらコンビニの仕事などをやったほうがいいと思います。コンビニバイトをすることで職能がものすごく上がるかといえば、そうでもないかもしれません。ただ、我慢強く働くことができます。
セイコーマートと言うコンビニがありますよね。当時北海道では、セイコーマートのほうがセブンイレブンよりも多かったくらい、地元に密着したコンビニです。僕は、以前セイコーマートで深夜のアルバイトをしたんですが、その時にタバコの在庫チェックをしてたんです。
今、考えればひもを使ってタバコを一列におき、その長さを見て煙草の在庫がいくつあるかパッと見でわかるようにすればよかったんです。しかし、当時は何も考えずにただひたすら1つずつ数えていました。
「眠いな。だるいな」と思いながらやってたんですけど、今思うのは、ああいうふうに、「ただいわれたことだけを考えて動く」という立場に戻らないようにしなければと、いつも考えてます。
昔パン工場のアルバイトしてたんですが、夕方、西所沢の駅に行くと「おい! 働きたいやつはいるかと」言ってトラックで迎えに来てたんですよ。その場で「働きます!」と言うと、元気そうなやつから連れてかれるんです。
工場に行って「僕は何をやったらいいんですか」と言ったら、「お兄ちゃんはこれやって」と言われるんです。何をやるかといえば、肉まんがあって、それをベルトコンベヤーのラインにトレイと肉まんを置いて流す作業です。
これは8時間をやると気が狂いますよ。でも、僕は意外と真面目にやっていたんで、それで従業員の人が「次はいつくるんだ」と言うんですよ(笑)
「日程を見て申し込みさせていただきます!」と言ったんですけど、もうそれでやめました。
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2、「つまらない仕事がある」と知ることも大切
「こういう単純作業をするとつまらないんだな」ということを、その時学びました。頭を使わないから楽なんですけどね。ただ、自分としては成長もないしつまらないなと思ったのです。人が成長する時は、自分の頭で考え、工夫をする時だと、僕は思っています。
僕は、「成長を感じられることを仕事にしたい」と思っていたので、コンビニバイトや工場作業というのはつまらないと感じました。
ただ、人によっては「単純作業のほうが楽でいい」と思うかもしれないので、それはやってみて判断してください。
僕は、コンビニやパン製造工場のバイトをしたことによって、その後の取り組み方が変わりました。というのも、ほかにもバーテンダーや家庭教師のトライで営業をやってみたんですが、これはなぜ挑戦したかというと、コンビニや工場での作業がつまらないと感じたからなんです。バーテンダーや家庭教師のトライの営業の仕事は、おもしろかったですね。
3、「自分の能力が上がっていく職業」を選択する
僕は、高校生など職業経験の少ない人と言うのは、たとえ自分につまらない仕事だったとしても、忍耐力をつけると言う意味ではすごくいいと思います。
また「世の中には、自分にとってつまらないと言う仕事があるんだ」と言うことを知るためにやったほうがいいと思うんです。ただ、それをずっと繰り返して大人になったとしても、何の処置もありませんよね。これはこれで問題なので、早めに自分にあった仕事を選択してください。
たとえば社会人1年目2年目3年目くらい人なら、まだ目の前の仕事を覚える時期です。とにかく言われたことをちゃんとやりながら、何か工夫ができないかと言うことを考える。
目の前の仕事に全力投球することで、必然的に仕事のスキルが向上します。さらに「その職場で学ぶことがなくなったぞ」という場合。もしくは、「上に行こうにも詰まっていて行けない」と言った場合は、できれば若いうちは「自分の能力が上がっていく職業」を選択するといいと思いますね。
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4、自己投資による利率は年利18%!?
結局どんなにお金があってもお金はなくなるし、金融資産だってなくなる可能性があります。今、世界で一番活躍しているのはユダヤ人だといわれています。なぜユダヤ人が世界でこれほどまでに活躍できたか知っていますか?
これまでユダヤ人は様々な場面で迫害されて財産を奪われてきました。
そこで盗まれないものはなんだろうと思った時に「教育だ!」と言うことに気がついたんです。家や土地、お金は取り上げられることがあるけれど、人間の頭の中のことまでは取り上げることはできませんよね。
学び続けることによって自己(中を高め、自分の人生を豊かにすることが大切だと気づいたのがユダヤの方々です。だから世界中でたくさんの人々が活躍してるわけです。
自己投資による利率は年利18%ほどあると聞きました。18%の利率がついたら、下手な金融資産を買うよりも、自己投資をしたほうがよっぽど効果的ですよね。
これと一緒で、活躍されている人を見たときに、その人がどんな肩書をものを持っているかと言うよりも、その人自身がどれだけの能力があるか、頭の中がどうなっているかと言うことに魅力を感じるわけです。
5、「仕事ができる人に太った人はいない」は本当か?
よく「仕事ができる人に太った人はいない」と言う話がありますよね。あれは絶対嘘です。仕事ができていても太っている人がいっぱいます。AmazonやGoogleなどの従業員についていうと、あそこで働く人達というのは、生産性が大きく上がるといわれています。
ただ、僕が思うには、そもそもその会社に入るような優秀な人であって、そこにスポーツや筋トレによって体を鍛えたらそれは仕事の効率は上がるよねという話なんです。仕事の能力を上げたかったら、筋力をつけるのではなく、仕事に関することをやる必要があります。
筋トレをして頭が良くなるのであれば、野球部全員天才ですよ。でも、そんな事はないですよね。もちろん必要な運動したほうがいいと思います。でも職能を上げようと思ったら、ちゃんと仕事をするべきだと思います。
話を元に戻すと、仕事をするうえで「自分にあった仕事は何だろう」ということを考えることがあると思います。ただ、10代後半から20代にかけては、まだ少ない経験の中でこの仕事が合うんだろうと言うのは考えるべきじゃないと思います。
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6、「合う合わない」は考えない!できる仕事を増やすべき
なぜ10代後半から20代前半で自分にあった職業を追い求めないほうがいいかというと、
職業を選択すればするほど、その人は人生における選択肢がどんどん狭まっていくからです。たとえば20代で「自分には調理の仕事が向いている!」と思ったら、それ以外の仕事は「自分には向かない」と思って選択しなくなりますよね。
そうすると年齢を重ねれば重ねるほど選択肢がどんどん狭まってきます。選択肢がなくなればなくなるほど人生はつまらなくなります。
そうではなくて、できることの幅をどんどん広げていき、あれもできる、これもできる。こんなことだって選択できるぞとなってないと、40代50代になったとき、自分が本当にやりたい事に集中する土台ができてないですね。まず大前提は、十分な職能がつくまでは自分の目の前にある仕事に全力投球するべきだと、僕は思います。
今、よく「これからは風の時代だ」という人がいますよね。「風の時代は、のびのびと自由に好きなことをやればいい」という人が
あえて地の時代とか風の時代という言葉を使うならば、タンポポで説明するとわかりやすいと思います。
昭和で一番うまくいったのは、踏まえても踏まれても立ち上がってくるたんぽぽみたいな人でした。これからの風の時代は、綿毛がふわふわ飛んでいくような人が成功するというイメージを持つかもしれません。成功しているところだけをみればそう見えるかもしれませんが、大事なのは、たんぽぽは見えないところに1メートル以上の根をはっている、ということなんです。(メルマガ『岡崎かつひろの『好きを仕事にするための本当の考え方』』より一部抜粋)
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