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ビジネス書は“読む”な。時間管理のプロが勧める「カップラーメン速読法」

日々多くのビジネス書が刊行され、何を読むべきか、もしくは読まずにいていいものか、悩み不安になってはいないでしょうか。今回のメルマガ『石川和男の『今日、会社がなくなっても食えるビジネスパーソンになるためのメルマガ』』では、著者で「5つの仕事を掛け持ちする時間管理の専門家」石川和男さんが、ビジネス書の選び方から伝授し、選んだ本からエッセンスを抜き出す「カップラーメン速読法」を教えてくれます。石川さん自身は読むのが遅いにも関わらず、そうやって年間250冊ものビジネス書から必要な部分を抽出、実践し、自らの血肉にしていると伝えています。

※この夏、読みたいメルマガ「最高の1記事」決定! 本記事は「まぐまぐ!サマーアワード2021」読者特別賞を受賞しました。

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ビジネス書は読んではいけない!カップラーメン速読法とは?

効率的な読書のために、ビジネス書を「読む」という概念は捨てましょう!

私は、各国の小説、エッセイ、マンガなど、幅広く本を読んでいて、それらを読むときは、純粋に楽しんで読みます。もちろん、楽しみながらも、心に響く言葉や、ビジネスでも役に立つ言葉があるときは、それらの言葉を書き留めはします。でも、基本は、心をフラットにして、サスペンスでもホラーでも恋愛モノでも、最初から最後までハラハラ、ドキドキ。楽しみながら読んでいます。

余談ですが、「〇〇の本読んだ?」なんて人に聞くとウッカリ結末をいう輩がいたりするので聞きません。結末を言わないまでも、「最後は、感動したよ」「ラストは意外だったよ」とか、そういうワードを聞くことすらイヤなのです。大好きなマンガの最終巻がでたら、もうたいへん。人気漫画だとSNSで内容を投稿する人もいるので、なるべくSNSは見ないで、すぐに購入して読むようにしています。

間違いないビジネス書の選び方

いっぽう、ビジネス書は、これとはまったく違った読み方をしています。まず、選び方からして違う。次のような手順で選びます。

  1. タイトルに興味が湧いたら、目次を開き、自分が知りたいことが書いてあるか確認する。
  2. 知りたい情報なら、「はじめに」と「おわりに」を読んで本の概要を把握し、読みたい本か判断する。
    「はじめに」までは読む人が多いと思いますが、私は「おわりに」まで読んでしまいます。これなど、ビジネス書以外の本では絶対にやらないことです。
  3. そこまでやって「買おうかな」と思った本は、巻末のプロフィールを見る。
    これが最後の判断材料。このテーマを書くに値する人物か見極めるためです。勉強法の本なのに「無資格、現在、行政書士試験勉強中」とか、節税や節約の本なのに「公認会計士、税理士、FPなどの資格もなく、収入も少ない」、ダイエットの本なのに「身長160センチ、体重100キロ」など、そのテーマを書くに値する人物とは思えません。
     
    勉強法なら、偏差値30から1日1時間の勉強で司法試験に合格。節税なら、有資格者。節約なら、夫の年収が300万でも子ども6人の8人家族で楽しく暮らしているズボラ主婦。ダイエットなら、100キロから朝昼晩3食を食べても6か月で30キロ痩せた……など、それなら、執筆の資格あり!買ってみようかな……となりますよね。

ビジネス書は、読むのではなく、使えるコンテンツを探す!

そうやって選んで購入したビジネス書の読み方。ズバリひと言で言えば……。実践できるところを探す。つまり、「読む」のではなく、役立つコンテンツを「探す」のです。

カップラーメンを作るときを思い出してください。カップのフタや横に「作り方」が印刷されていますよね。あれを一字一句、熟読する人はいないと思います。

お湯を入れてから何分で出来あがるか?かやくや液体スープ、粉末スープを入れるタイミングはいつか?知りたい部分だけを見て、あとは読み飛ばします。カップ麺を作るのに必要な情報を知るという「目的読み」をします。私は、ビジネス書籍を読むときも同じようにして読んでいるのです。

自分にとって必要なコンテンツをその書籍のなかから探す。読むという前に、探す能力を発揮するのです。文章を読むよりは、バーッと単語を眺めていきます。イメージとしては、内容を塊で掴んでいく感じ。漢字だけ読み、過去の本で読んだ経験を元に、知っている箇所は読み飛ばし、書いてあることを予測しながら必要な箇所を探していく。

重要だと思う箇所を見つけたら、その箇所だけは熟読する。読んでみて「これはいい、実践したい」と思ったら線を引く。「意味が無い、もう知っている」と思う箇所は、途中でも読むのをやめる。このようにして、読み飛ばす、重要だと思った場所は熟読する、実践するなら線を引く、その繰り返しです。

ひと通り読み終わったら、線を引いた箇所のなかでも、響く言葉、実践しようと思うコンテンツをノートに書き写します。あとは、「今日から実践する」か、「毎朝ノートを読んでいるうちに必要な時期になったら実践する」か、そのどちらか。読むのが遅い私ですが、この方法で、年間に約250冊のビジネス書を読むこと(役立つコンテンツを探すこと)ができています。

役立つことだけ抽出し、実践することに価値がある

読み飛ばした箇所がもったいないと思うかもしれません。しかし本でもセミナーでも、全部持ち帰ることが重要なのではありません。自分に役立つことだけを抽出して、実践することに価値がある。この方法なら、読んで、読みっぱなしにはなりません。ビジネス書は「読む」という概念を捨て、「探す」という概念に変えてください。

速読について、ひと言だけ。速読自体は悪いことだとは思いません。ただ、速読をマスターして、大量に本を読めることに満足してしまうと、何も残りません。カップラーメンの作り方を読んで、終わりにする人はいませんよね。

書かれている作り方を実行して、ラーメンを食べて、自分の血肉にします。ビジネス書も一緒。読みっぱなしではもったいない。自分の役に立つことを見つけだして、実践していく仕組みを作り、自分の血肉にしていきましょう。

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image by: Shutterstock.com

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アナタの会社はなくなる?? 平均寿命が80年、働く期間は約45年。一方、会社の平均寿命は23年と言われています。会社のほうが圧倒的に寿命が短い。さらに、AI時代の突入で、10年~20年の間に現在の仕事の9割は無くなると言われています。同じく9割の人が、今の仕事と違う仕事をしていると言われています。そんな状況のなかで、会社がなくなっても食えるビジネスパーソンになる方法をお伝えします。

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