MAG2 NEWS MENU

わが子が小学校に入った途端「頻尿」に…。親にできる対応は?

今まではそんなことがなかったのに、とあるきっかけで突然頻尿になってしまった小学1年生のお子さんをお持ちの親御さんから、無料メルマガ『幸せなお母さんになる為の子育て』著者であるパピーいしがみさんのもとにお悩みが届きました。実は、同じような経験をしていたパピーさんがその理由と対策を含め、子供と親の双方の気持ちを汲みながら回答しています。

頻尿の対策

こんばんは。パピーいしがみです。

さて、今日のメルマガも、以前頂いたご質問へのお返事をしたいと思います。それは子供の頻尿に関するご質問でした。

いつも、メルマガ楽しみに拝見しています。

小学校1年生の娘の相談です。突然頻尿になり、トイレにいったばかりなのに「トイレに行きたい」といい、絞り出しています。外出先ではトイレを気にして、30分毎に行くようになってしまいました。

先生に相談したところ、授業中にトイレに行かない練習を学年ではじめたそうで「プレッシャーになってしまったかもしれない」との事。いつでもトイレに行っていいように、本人に伝えてくれました。しかし5月から始まった頻尿は治らず。

人の目を気にして、出来なかったらどうしよう、という不安が常にある性格です。外出先で私が少しでも見えないとパニックを引き起こします。又、出来ない、分からない事があると癇癪を起して泣きます。

どのような気持ちで娘と接すればよいか分からなくなってしまいました。トイレに行きたいといえば行かせるし、「漏らしてもいいよ」とプレッシャーがかからないようにしているつもりなのです。私がイライラしやすいので、もっと穏やかに過ごしたいとは思っています。

1年生の娘さんが、頻尿になってしまって、常に尿意を気にしているみたいです。

実はこれ、私にも経験があって、なんか娘さんの気持ちが分かるような気がしました。私の場合は、すごく厳しい先生(女性)がいて、それまでは「先生、トイレに行っても良いですか?」なんて、平気で言えていたのに、ある時「なに?又トイレ?トイレは休み時間に済ませておきなさい!」とヒステリックに怒られて、それからその先生の授業の前には必ずトイレに行くのに、なぜか授業中ずっとおしっこの事が気になるようになってしまったのです。

不自然に下半身に力が入るのと「したくなったらどうしよう?」「漏らしちゃったらどうしよう?」と頭の中でそんな言葉が渦巻いて授業どころじゃなくなっちゃうんですね。そして授業が終わってトイレに駆け込むのですが(当然ですが)ほとんど出ない。今思えば当たり前なのですが、その時は「体がおかしくなっちゃったのでは?」と自分の尿意が信じられなくなってしまったでした。

お母さんとしても心配だと思いますが、実は本人もすごく不安で疑心暗鬼になっていると思うのです。そして本当におしっこがしたいのかどうか分からなくて「トイレに行っておけば安心」だと頻繁にトイレに行くのですね。

私の場合、しばらくそれで悩んでいましたがトイレを気にしなくなったのは、体の仕組みを知ったことでした。おしっこは腎臓で作られて、膀胱に溜められる。その膀胱がおしっこでいっぱいになった時、おしっこがしたくなる…それが分かった時、自分が「おしっこしたい」と思う時って、本当に膀胱がいっぱいになっているのか確認するために、「気になったらおへその下を押してみる」ようにしたのです。そうすると「すごくおしっこがしたくなる」時と、「そんなにしたくない」時があることが分かって、「すごくおしっこがしたくなる」時には、トイレに行けばたくさん出るけど、「そんなにしたくない」時には、あんまり出ない、という事が分かりました。それが分かってからは、おへその下を押さえても「そんなにしたくない」時には「心配しなくても大丈夫」と思えるようになり、それからはいつも頭の中で渦巻いていた「おしっこしたくなったらどうしよう?」の声が聞こえなくなったんですね。

娘さんの場合「人の目を気にして、出来なかったらどうしよう、という不安が常にある性格」ともありましたし、「外出先で私が少しでも見えないとパニックを引き起こします」と書かれていたように、ちょっと不安になりやすいお子さんでもあると思いますが、多分、夜はおしっこの為に起きたり、お漏らしをする子ではないと思うのですね。だとしたらこんな風に言ってあげるのはどうでしょうね?

「おしっこがしたくなったらおへその下あたりを押してみて」

「ここにはおしっこを溜める風船みたいのがあって、ここを押してみてすごくおしっこがしたくならなければ大丈夫だからね。試してみよう」

それでも本人が心配するようでしたら「大丈夫だよ。だってあなたは夜眠ってから朝まで〇時間もおしっこしていないんだから」「それはその風船が沢山おしっこを溜める事ができるってことだからね」みたいな感じです。

頂いたメールには「トイレに行きたいといえば行かせる」し「漏らしてもいいよ」とプレッシャーがかからないようにしている、と書かれていましたが、それにプラスしてこんな「安心できる理由」や「不安になった時の対策」を話してあげる事で、気持ちは楽になると思います。

私もそうでしたが「おしっこしたい」というその感覚が信じられなくなっちゃうんですね。それがすごく不安なんです。ですから客観的に確かめる事ができればその不安が解消されて「心配しなくても大丈夫だった」となります。もしそれでもまだ不安なようでしたら「念の為に尿パットをしておく」のも良いかと思います(これがあるだけでも安心ですからね)。

学校では「試す」って事は難しいですが、この夏休みであれば試すには十分な時間がありますね。本人に「ホントだ。そんな心配しなくても大丈夫だった♪」と感じてくだされば、この頻尿は改善していくと思います。

是非、お試しくださいね。

image by: Shutterstock.com

石神明生この著者の記事一覧

子育て・育児の悩みを解決された生の声をお届けしています。あなたの子育ての悩みの解決になるようなヒントや、あなたの気もちを楽にしてくれるお話など、きっと参考になりますよ。まぐまぐ大賞、生活情報部門、第1位を頂いたメルマガです♪

無料メルマガ好評配信中

この記事が気に入ったら登録!しよう 『 幸せなお母さんになる為の子育て 』

【著者】 石神明生 【発行周期】 毎週日曜

print

シェアランキング

この記事が気に入ったら
いいね!しよう
MAG2 NEWSの最新情報をお届け