何かとストレスフルな現代社会に生きる私たちにとって、自身の心のマネージメントは想像以上に重要なようです。今回の無料メルマガ『サラリーマンで年収1000万円を目指せ。』では著者の佐藤しょ~おんさんが、メンタルが限界に達する前に自分なりの「逃げ場」を確保しておくべき理由を解説。さらにその設定に関して留意する点をレクチャーしています。
心が辛いときのために逃げ場所を持っておく
現代というのはストレスとの戦いでして、これを戦略的にマネージすることが心が壊れないためにどうしても必要になるんです。
特に仕事の自由度が低く、成果に対するプレッシャーが高い仕事をしている人は、どこかで仕事から離れられるスペースなり、時間を持てるようにすべきなんです。
できればこれは、仕事だけではなく、日常生活全般からも逃れられる方が効果が高いと思います。特に家族関係が微妙だという人にとっては、家庭が安らぎの場とは言えなかったりしますからね。
元々スターバックスってそういう場を提供するという目的もあるんです。それをサードプレイス(第三の場)と呼ぶわけですが、第一が家庭、第二が仕事、そのどちらでも無い場所という意味です。
その際に、この場所に成果とか、効率とか、厳しいルールみたいなものを課さない方が良いんです。例えば、スマホのゲームみたいなおカネにもスキルにもならない、タダの時間潰しにしかならないモノで十分なんです。
それをやっている時には、日常生活のあれこれを全部忘れられると言えるのなら、それがあなたにとっての逃げ場になるんです。これが薬物とかアルコールとか風俗とか犯罪行為というのなら、それはマズいんですけどね。
誰にも迷惑を掛けず、できればそれほどおカネが掛からず、やっている間は非日常に没頭できる、そんな何かを「あなたの心が健康で健全なうちに」作っておくのです。
辛くなってから、現実から逃げ出したくなってから作ろうとしても遅いんです。だからまさに今、そういうモノを作るということに着手すべきなんです。
読者さんや塾生のみなさんを観察していると、
▼ 猫カフェだったり
▼ マラソンだったり
▼ オンラインゲームだったり
▼ 電車に乗ることだったり
▼ 温泉に浸かることだったり
▼ 美味いモノを食べ歩くことだったり
みなさんそれぞれに工夫をして、自分の避難場所を作っています。そしてそれを持っている人は、心の平安を維持しやすいのです。メンタルが壊れてしまう人は、それを持っていないのです。
ここで注意が必要なんですが、この逃げ場所にスキル系のモノを入れるのは止めた方が良いです。例えば私がやっているギターなどは、寛いでいるという感じじゃないんですよね。何かに取り組んでいる、練習している、修行しているという表現の方が正しいですよね。
心が辛い時には、そういうことに手を出すことができないんです。そんなことすらどうでも良くなってしまうんですから。だから脱力して、ダラッと、意志の力を立ち上げずにできるようなことの方が役に立つんです。
私なんかは、ぬるめのお風呂にじっくり浸かって、その後はワンコとソファーでゴロゴロするってことになるんでしょうね。これはやる気も必要ないですし、スキルもゼロでできますから。ここでアロマでも焚いて、気分がリラックスすれば、ちょっとは心が癒されると思います。
寛げるというのは、意志の力を立ち上げなくても、そうなることでなければならないわけです。頑張ったからできるというのは、頑張らないとできないということで、心が辛い時には頑張りたく無いわけですから。ここは本当に注意が必要ですからね。
そんなモノは何一つ無いよ、という人は最後の手段として昼ビールをグビッと飲んで、そのままベッドで昼寝をしましょう。生真面目な人ってそれができないんですよね。だから心が折れる寸前まで頑張っちゃうわけです。そんな時には、テキトーに無為に過ごすんです。目的とかを持っちゃダメです。あなたの心が調うまで、ジタバタせずに、ジッとしているんです。
やった事がある人は分かると思いますが、これだけでも大きな違いですからね。
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