幼い頃に親に教わったことは、自分の人生の基盤を作ります。しかし、それに縛られすぎてしまい、大人になっても親の教えの悪い部分から抜け出せないという人も多いのではないでしょうか。今回の無料メルマガ『東北の人気メンタルトレーナーが送る『自信をはぐくむ、幸せな自分のなり方』』では、著者で心理カウンセラーの吉田こうじさんが、自身も親の教えに縛られてきたとして、その体験を明かすとともに「呪縛から脱却する方法」についてお話ししています。
幼い頃に身につけた親の教えを改めて疑ってみよう
僕は幼い頃に「世の中には悪人が多い」ということを、何かにつけては母親から教え込まされていました。友達関係についても「あんな子と遊んではダメ」と、何かと口を挟んできたことを覚えてます。
そうやって友達関係にまで「親の価値観」でいいとか悪いとかジャッジを受けているうちに、いつしか自分の選択や決断を、自分で信じることができない、周りの顔色を伺う子供になっていきました。
自分で自分のことを疑い信じることができない…。つまり自分に自信を失っていたのです。
自分のことを信じられないということは、他人のことも信じることができません。なので、他人に心を開くことができない、恥ずかしがり屋で内気で、癇癪持ちな子供でした。
私たちは幼い頃から体験を通して与えられた環境を生き延びる術を身につけていきます。そして、その時、最善と思われる術を使って生き延びているうちに、いつしかそれが習慣化(癖)となり、あたかも持って生まれた人格かのように心の奥深くまで浸透していきます。
当時の僕が身につけた最善の生き残り策は、たとえば
- とにかく目立たないこと
- 表面上愛想よく取り繕うこと
- 取り繕うために嘘を磨くこと
- 本音がバレないようにすること
こんな感じでした。なので、近所の人たちからは愛想のいい可愛い坊ちゃんみたいなことをよく言われてました^_^
でも、心の中では、いつも何かに怯えて何かが心配で、後ろめたさをずっと抱えていました。そして、そんなビクビクしなければならない社会全体に対して、漠然とした憤りも感じてました。他人の幸福を妬み、他人の失敗を非難するばかりで、自分自身が本気で幸せになるために前向きな努力をすることは完全に放棄していたのです。
そんな僕も思春期に入った頃から、徐々に自分の古い殻を壊し始めたのですが、それでも「脱皮できた!!」と心から実感できるようになったのは、実は中年期に入ってからのことです^_^
それくらい、幼い頃に身につけた最善の策に、自分が今も縛り付けられていることに気づくことすらできませんでした。
「ありのままの自分」を見つめ直そうとする時、「どんな親に、どういうことを教わってきたのか?」から先に見つめ直した方が、実は自分のことがわかりやすかったりします。
特に人生でうまくいっていないジャンル…例えば、恋愛とか友達づきあいとかお金とか…そういった、うまくいっていないジャンルがあるなら、そのジャンルについて「親からの教え」を振り返ってみるといいかもしれません。
例えば…誰かと深い関係性になってくると、なぜかいつも冷めてしまったり、なぜかいつもトラブルが増えたりして、関係性が長続きしない…なので、余計に相手の顔色を伺ってしまう…。
こういう場合、もしかしたら幼い頃に身につけた「当時は最善だった人間関係の中で生き残る術」を、大人になって状況や環境が全く変わった今も無意識に発動しちゃっているせいかもしれません。そういう場合、いくらコミュニケーションテクニックを学んでも、テクニックが上滑りするどころか、むしろ逆効果となって自分に返ってくることがあります。
なので、まずは「どんな親だったのか?」「その親からどんな教えを得たのか?」を、しっかりと見つめ直してみるといいと思いますよ^_^
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