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複数部署の兼務で忙殺されるリーダーでも生産性を上げられる方法

仕事ぶりを評価されリーダーの立場を与えられたものの、メンバーのサポートなどで自分自身の仕事の能率が上がらないという話はよく聞きます。「どうしたら生産性を上げられますか?」と相談を受けたのは、『永江一石の「何でも質問&何でも回答」メルマガ』著者で人気コンサルの永江さん。リーダーの仕事は個人の生産性よりチームや会社全体の生産性を上げることとズバリ回答し、メンバーや部下の能力を伸ばすための2つの方法を伝えています。

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リーダーが仕事の生産性を上げるには

Question

少し漠としたご質問になりますが、仕事の工夫について永江様が実践されている・意識されていることなどをお聞きしたく存じます。

私は会社勤めでいくつかの部署・会社のリーダーを兼務しており、日々マルチタスクで多量の仕事をしていますが、やはり日々忙しく、どうしたら少しでも仕事の生産性を上げられるか、視点や工夫のヒントを得たいと思っております。

永江様が、多様・多種の案件をこなされる中で、付加価値や生産性を高めるために実践されている仕事の工夫は何かと聞かれたときに、思い浮かぶ2~3つ程度の主要なものを教えて頂けないでしょうか(思い浮かぶ2~3つというのは、想起し易いようご質問差し上げるものでして、永江様の仕事への工夫や観点が知りたいご質問となります)。どうぞよろしくお願いいたします。

永江さんからの回答

リーダーなら個人の生産性を上げるより部下の生産性を上げた方が結果的に全体の仕事効率は上がります。部下に自分のスキルを伝承する方法を考えましょう。

部下にも言われたことしかしない部下と、自分の頭で考えて先回りできる部下がいます。例えばスーパーの店員さんでも「魚を並べといて」と言われてただ並べるだけの人と、店内の混雑時間帯によって売れる魚とそうでない魚を入れ替えたり、手に取りやすい配置を考えたりする人とでは雲泥の差ですよね。

それって元々の能力差もありますが、やる気の問題も大きいです。給料が同じであれば工夫するなんてバカバカしい、時間だけやり過ごせばいいと思ってる人もいますし、少しでも良い成果を出したいから出来ることは何でもやりたいという人もいて、当然成長するのは後者です。

では後者の部下の能力をどうやって伸ばすかというと、自分がリーダーとして持っているスキルを余すところなく伝えれば良いんです。方法は大きく分けて2つあるのですが、一つはモチベーションを上げること、もう一つは自分の行動の細部に至るまでマニュアル化することです。

順番に説明しますと、まず一つ目のモチベーションを上げるためには、理想の将来像を示すのが有効です。今はこれしか出来ないけど、成長したらこんなに良いことがあるよ、こうなれるよと目標を明確にしてあげればやる気も出ますよね。

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次に能力を上げるには、リーダーの持っているスキルを数値化し、細部まで部下に伝承することです。もしSalesforceが導入されていれば、いつ/どのお客様に/何をするかという予定を詳細に登録する。顧客との会話や趣味嗜好、行動パターンまで網羅すれば、案件共有の効率化や顧客アプローチの最適化が図れます。

例えばお客様に電話するタイミング一つ取っても、できない営業マンは相手の状況お構いなしに掛けまくって総スカンをくらいますが、できる営業マンはドンピシャなタイミングで欲しかった連絡や助言をしたりしますよね。

それも「顧客Aは~という言葉に反応が良い」「顧客Bが△という仕草をしたらチャンス」など、成約までのシュミレーションを具体的に落とし込む。これまでリーダーのセンスに任されていた部分を全て数値化すれば、個人に依存せず誰でも成果を出すことができます。

まとめると、今は個人で優秀な成績を出す人よりチームをまとめて成果を上げられる人の方が重宝されるということ。「自分はトップ営業だから」と高を括っている人に限って真っ先にリストラされる悲劇は十分に起こりうると思います。

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image by: Shutterstock.com

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