愛知県・大村秀章知事のリコール運動に関する署名偽造事件で、愛知県警が美容外科「高須クリニック」高須克弥院長の女性秘書(68)を書類送検したことがわかった。東京新聞が16日にスクープとして報じた。
● 高須HD社員らもリコール署名偽造の疑惑 高須院長の秘書「先生は知っている」と指示か(東京新聞 TOKYO Web)
この「愛知県知事リコール署名偽造事件」は2019年、「あいちトリエンナーレ」の中の企画展「表現の不自由展・その後」の内容を批判していた高須院長や河村たかし名古屋市長らが大村知事のリコールを求めて2020年8月〜10月にかけて署名活動をした際、リコール事務局幹部らが、佐賀市内で動員したアルバイトらを使って署名や「指印」を偽造したとして、幹部ら4人を逮捕、在宅を含む3人を起訴したもの。
東京新聞によれば、リコール活動団体事務局長の田中孝博被告(60)の依頼で、同クリニック関連会社「高須ホールディングス(HD)」の役員である高須院長の女性秘書が、社員らに名簿の書き写し作業を指示していたとみられるという。愛知県警は女性秘書と50代女性の二人を地方自治法違反(署名偽造)の疑いで書類送検したという。
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今回の報道で一番気になるのが、高須院長「関与」の有無だ。高須院長はこの件が発覚した今年4月から一貫して、自身の関与を否定している。しかし、今回の報道で女性秘書は昨年10月に、名簿から署名用紙への書き写しについて、社員に「署名の数が足りない。高須先生は(偽造を)知っている」と言って指示し、報酬を手渡していたと報じられているのだ。
高須院長は16日、CX系テレビ番組「バイキングMORE」の電話取材に対して、女性秘書が書類送検されたことと関連して自身が関与しかについて問われると「全く知らない」と、署名偽造への関与を否定。先の東京新聞からの取材に対しても「今は会社の経営にはかかわっていないし、知るわけがない」とコメントしていた。
もし、この高須院長の発言が正しいと仮定した場合、女性秘書は高須院長を喜ばせようと、たくさんの署名を集めるために高須院長の名前を「利用」して署名偽造を指示していたことになる。そうであれば、自身にあらぬ疑いをかけられるハメとなった高須院長は、この女性秘書を訴えるなり何なりしなければ筋が通らないので、近くそのような判断が下されるかどうか、高須院長のツイッターでの発言などを注視していきたい。
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はたして、高須院長の関与はYESか、それともNOか。今後の動向に要注目だ。
Twitterの反応
「署名偽造 高須HD役員ら関与疑い 院長秘書ら2人書類送検」「女性秘書は『署名の数が足りない。高須先生は(偽造を)知っている』などと言って、ほかの社員らに手伝うよう指示し、報酬として数万円を手渡していた」ついに詳細が明らかになってきたね。これでもまだ院長は「知るわけない」の一点張りだ。
— 立川談四楼 (@Dgoutokuji) November 16, 2021
しかも
>偽造作業は佐賀市でアルバイトによる署名偽造が始まる以前から始まっていた
↑
だって!
佐賀で大量偽造署名をやる前に、高須さんの女性秘書らでやっていたんだとさ。
しかも高須さんも知っているといって動員し報酬まで支払って。
高須さんは「知るわけがない」とか言ってるらしいけど— 尾張おっぺけぺー (@toubennbenn) November 15, 2021
高須は自白するか、もしくは女性秘書を背任ないしは名誉毀損で訴えるか、本来どちらかになるわけだが、一番ありえるのは「なかったことにしてしらないふりをする」。 https://t.co/c6KeysRrsj
— kmiura (@kmiura) November 16, 2021
「大村愛知県知事リコール署名偽造事件で、リコール運動団体会長の高須克弥氏(76)の女性秘書(68)を署名偽造容疑で書類送検していた」
偽造は問題外。ボスの高須氏が知らなかったなんて、誰も信じてないっての。純粋で感激屋だけに、ノリやすいんだ。慈善活動だけにしなさいよ。
思考脳よろしく!— 加治将一 (@kaji1948) November 16, 2021
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