警視庁が27日、東京・目黒区にある区営住宅の申込者38人分の個人情報が入った「フロッピーディスク」を2枚を紛失したと発表した、とNHKニュース、毎日新聞などが報じた。警視庁によると、申込者が暴力団関係者かどうか照会するため目黒区役所から預かっていたという。同組織犯罪対策3課によると、フロッピーには区営住宅に申し込んだ20~80代の男性38人の氏名、生年月日、性別が記録されていたが、38人とも暴力団関係者ではなかったとしている。
このニュースが報じられると、SNSのTwitterには「フロッピーディスク」という言葉がトレンドワードとして上位に浮上。なぜなら、スマホでYouTubeやSNSをやってる令和の時代に、警視庁や目黒区役所がまだフロッピーディスクで個人情報を管理していたということが判明したからだ。
もしかすると、「フロッピーディスクって何それ、美味しいの?」という平成以降生まれの方のために、フロッピーディスクとは何か、Wkipedia「フロッピーディスク」を参考に説明しよう。
フロッピーディスクは磁気ディスクの一種で、磁性体を塗布・蒸着した樹脂製小円盤を樹脂製の保護ケースに入れたもので、「フロッピー」「FD」と略称される場合もある。今から20年ほど前までは普通に使われていた記録メディアだったが、その後「MO」や「CD-R」「DVD-R」などに取って変わられ、最近ではその姿さえ見かける機会がなくなった。フロッピーディスクは2011年3月、ソニーが撤退したことにより生産を終了している。
そんな「過去の遺物」状態のフロッピーディスクを、目黒区役所は住民の個人情報の保存に使い、さらに警視庁がそのディスクを受け取って使用していたという事実に、ネット上ではフロッピーディスクを使っていた元ユーザーから、名前だけは聞いたことある状態の人まで、ニュースの内容を超えて盛り上がっているようだ。
たしかに、いまあえてフロッピーディスクに入れるというのは、だれも読み込めないという意味においては最強のセキュリティ対策かもしれない。ドクター中松さん、出番ですよ。
Twitterの反応
フロッピーディスクに保管? それも昭和の時代のフロッピーじゃなくて、2019年12月と今年2月に? マジか? ガチでそういう仕事ぶりなのか?
警視庁が区営住宅申し込んだ人の情報紛失 FDで保管、謝罪:朝日新聞デジタル https://t.co/zcnx0eUIll
— 小田嶋隆 (@tako_ashi) December 27, 2021
フロッピーディスク見たことない
— るまごんだ@北大プラモ部 (@rumagonda) December 27, 2021
読み込める端末が今は少ないから大事な情報はあえてフロッピーディスクに保存するっていうのは身近で聞いたことある
— をすず (@oh_suzu_) December 27, 2021
フロッピーディスクか。
私が社会人になった30年以上昔から使っておったよ。
まだ使っていたのか。
元中の人(警視庁ではないが)に言わせると役所は予算がなくて様々なものをアップデートできないという事情があったりする。
給料も激安だし。皆公務員は給料高いとか誤解してるけどさ。 https://t.co/l1kXj7RayX— ななりさ (@kikyo2917) December 27, 2021
フロッピーディスク…久しぶりに聞くワードなんだが…使えるパソコンあるの?外付け? https://t.co/N9Bz3khbq9
— emi (@yummy_emi) December 27, 2021
警視庁 区営住宅の申し込み者情報記録 フロッピーディスク紛失。
未だにフロッピーかよッ!ドクター中松かよッ!と言うなかれ、寧ろ今使う人がほとんどいないデバイスだと記録を簡単に読み出し出来ないってか、これ何?って人も多いだろうから情報漏洩しにくくてセキュリティ的には良いと思われるよ? https://t.co/RK83PKzulH
— 周 健 (@amaneken) December 27, 2021
image by: shutterstock.com