社会人として、情報をインプットすることはとても大切ですが、それを行動に起こすことができるか否かで成功への距離は変わってきます。今回の無料メルマガ『サラリーマンで年収1000万円を目指せ。』では著者の佐藤しょ~おんさんが、アウトプットが苦手だという読者からの相談に回答。アウトプットの極意を語っています。
インプットはできるけどアウトプットが苦手
今回も、読者さんからのご質問に答える回です。
頂いたご質問をラフに要約すると、今日のタイトルになります。社会人としてインプットをしなきゃいけないのは分かっていて、それなりにおカネと時間を使って頑張っているけれど、インプットしたことをアウトプットすることが苦手だということでした。そんな人はどうしたら良いんでしょうか?
これ、正確にいうと、アウトプットができない、ではなくて正確には「やらない」、「やりたくない」だけなんです。アウトプットがどんなことをイメージしているのかが不明確なんですけど、そもそもインプットをなぜやるかというと、アウトプットの質を高めるためなんですよ。
社会人にとって、アウトプットのないインプットはタダの娯楽ですから。
人生を変えるのはインプットではなくて、アウトプットなんです。この場合のアウトプットとは「行動」のことです。自分が能動的に何らかの行為をする、その質と量が人生を決めるわけです。
そしてどうせアウトプットをするのなら、この質を高めた方が生産性が上がるよねという話になるわけで、インプットはそのためにやるんです。
つまり最終目的はいつでもアウトプットになるんです。それができないってことは無いんですよ。何かを学んだら、それを参考にしたり、マネしたりする、これも立派なアウトプットです。
役に立つ知恵を手に入れたのに、役に立たせる行動をしないのなら、インプットが無意味になってしまうでしょ。そんな勿体ないことを普通の人はしないんですよ。
こういう人は、多くの場合自分なりのアウトプットをしているはずなんです。でもそれがリターンに結びついたという感覚を得られないから、アウトプットをしていないとか、アウトプットが苦手だと考えていることが多いんです。
それはアウトプットの精度が低いからかも知れませんし、アウトプットの量が少ないからかも知れません。もしかしたら時代待ちということかも知れません。
大事なことは、自分の行動、つまりアウトプットを振り返って、この質を高めるために頭を使う、つまり改善の道を模索することがひとつ。もうひとつは、
● 逐一アウトプットの成果を確認しないこと
です。ひとつ目の改善については分かりますよね。これがあなたのスキルを高めるというプロセスなんですから。ここに最終形はなくて、時代の変遷、ツールの変化によって無限に改定を繰り返すことになるわけです。それが生きるということです。
同じことを同じやり方で10年続けられることの方がレアな時代なんですから。ですからこの改善をするのは当たり前なんです。
問題はもうひとつの方でして、成果が欲しいあまり、毎日、毎週のように成果の確認をしちゃう人がいるんですね。これは譬えて言えば、楽器の練習を30分やった後に、昨日に比べてどれくらい上達したかを確認するようなものですよ。
腕立て伏せを10回やった後に、どれくらい筋力が付いたのかを確認するようなものです。どちらも意味がないでしょ。
そんなことをいちいち気にせず、淡々とその努力を続けていれば良いんです。必ず、どこかで、ふと、自分のレベルが上がったことを実感できる時が来ますから。
むしろここは、成果のことは忘れて、粛々と改善し行動を続けることに専意すべきなんです。実はそうすることが、一番早く成果を感じる方法なんです。
成果や効果を追わずに、やるべきことを淡々と継続する。これがアウトプットの極意なんです。
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