ビジネスの視野を広げるには人脈が不可欠と言われますが、頭ではわかっていてもなかなか実践することは難しいもの。子どもの頃はすぐに友達ができたのに、なぜ大人になるとできなくなるのでしょうか?メルマガ『会社運営のリアル』の著者であるマサ社長も以前はなかなか人の輪に入っていけない性格だったといいますが、あるきっかけで自分を変えることができたといいます。
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ゼロとイチ。物事を0からスタートさせるのか、そうでは無いのか
20代の時、自分の今後のキャリアをどのように考えるかを問われることがよくありました。その際、私は明確な回答ができませんでした。自分がなりたい姿がよくわからなかったからです。
学生時代、野球をずっと続けてきて、将来の夢はプロ野球選手。大学時代にその夢に届かないという現実を知りました。夢が無くなったことで、新たな目標が見つかればよかったですが、特にそれも無かったため、悪くなければどのような形でも良い。そう思っていました。
そのため、「将来のキャリアビジョンは?」と聞かれても、「特にありません。与えられた場所で全力で頑張ります。」これしか言えませんでした。
今となって言えることですが、所属している会社内に尊敬できる「こんな人になりたい」と言う人が正直いませんでした。
キラキラ輝いて見える人がいなく、「将来こんな大人になるのか。。。」という、ワクワクでは無く、残念な気持ちで溢れていました。
その当時の選択肢は今程多くはありませんでした。
会社内の決まったルールの中で、どうやって上がっていくか、それもほぼ全員同じルートで、偉大な功績を残した人間なのか、好き嫌いなのか人事なのかよくわからない評価制度の中、上を目指しているような雰囲気を出さなければなりませんでした。
私自身が、転職、起業をして新たな人生を歩むという選択肢すら持っていなかったことも大きな原因と考えています。
「異業種交流会に顔を出す」ということが当時流行りましたが、何も感じていない、将来を描いていないサラリーマンがここに顔を出すということがどれだけレベルの高いことか。
顔を出したはいいけど、角の方で周囲を伺うだけで、中心人物や自分が話をしたいと思う人に話しかけることもできない。挙げ句の果てに、同じように輪の中に入れない人(自分と同じ境遇の人)と駄弁って愚痴る始末。
現在、私は幾つかの団体に所属させていただき、その輪の中で多くの人と交流を持つことが出来ています。
さて、以前の私と何が違うのか?
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答えは非常にシンプルです。「思い切って声をかけて、自分をアピールできるかどうか」です。
話しかけるだけでは全くダメ(やらないよりマシですが)。会話が続かなければ、その場に留まることが出来ません。話題をいくつか用意するか、その場で目に入ってくるものを話題に変える能力が必要になります。
これが出来ない人、もしくは出来ない状況であれば、紹介者を作って輪に入ることもできます。以前私は、「紹介ってどうなの??」と、マイナスなイメージを持っていました。
しかし今では紹介の力は素晴らしいと思っています。紹介の有無で相手の対応が天と地ほど変わります。紹介される人物になることも一つの心がけとして必要なスキルになりますね。
異業種交流会等、どのような会にも中心人物とは別に、会の雰囲気を作る人間がいます。
この人と仲良くなること。友達が多い人と仲良くなると、自分の友達も自然と多くなっていきます。
子供の時にできたことが、大人になると意外にできません。プライドが邪魔をするのでしょうか?それとも深入りすることがN Gというマナー本でもあるのでしょうか?「仲間にい~れ~て」という言葉が言えない人が多いのかもしれません。
私が考える、仲間に入れてもらうための秘訣は以下の4つになります。
- 可愛いと思わせること
- 助けてやりたいなと思わせること
- その集団に私を入れるメリットを作っておくこと
- 主要人物と事前に関係を作っておくこと
先日、ある企業3社で新たなプロジェクト立ち上げに関する打ち合わせに参加させていただきました。そこに何故か座って居る私に、2社は疑問を抱きながらも打ち合わせは始まりました。
冒頭、会議主催の主要人物から「GOはうちの会社の関係でこの会議に入ってもらっています。」この一言で全て解決。打ち合わせ終了後は、打ち解けて今後の新たなビジネスの話ができるまでになりました。
見ず知らずの人に0からスタートする関係も有りだとは思いますが、とても時間と労力がかかります。これが1からスタートできるとしたら、そのスタート地点は大きく違います。
自分で全てを行うことは、とてもかっこいいかも知れませんが、1つ前に進むために他人の力を借りることもとても大切なことだと感じます。
頼っても何も恥ずかしいことはありません。
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