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『ワンピース』のルフィに学ぶ仕事ビジョンを部下と共有する方法

どんなに力のあるスタッフが揃っていようとも、リーダーに力がなければチームの業績は上がらないもの。ではそのリーダーの優劣は、何をもって決まるものなのでしょうか。今回のメルマガ『石川和男の『今日、会社がなくなっても食えるビジネスパーソンになるためのメルマガ』』では、6つの仕事を掛け持ちする時間管理の専門家であり建設会社の役員も務める石川和男さんが、国民的人気漫画『ワンピース』のルフィが発するセリフを例に取りつつ、仕事の生産性を上げる優秀なリーダーの条件について考察しています。

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気合いを語るな!仕事が早いリーダーになりたいなら「〇〇」を語れ!

京セラを設立し、日本航空をたった2年で再生させた稲盛和夫氏。私が尊敬する経営者の1人で、仕事に対する考え方など多大な影響を受けています。

そのなかでも、特に影響受けているのが、

  1. 事業の目的意義を明確にする
  2. 具体的な目標を立てる
  3. 強烈な願望を心に抱く
  4. 誰にも負けない努力をする

など、会社経営を成功に導く方法を実践項目としてまとめた「稲盛経営12ヵ条」です。

建設会社では、経営者ではなくプレイングマネージャーとして働いている私にも参考になる項目が多く、書き留めたノートを月に一度は読み込んでいます。

私も稲盛氏のようにリーダーについての書籍を書いていますが、「仕事が速いリーダー」と「仕事が遅いリーダー」の違いをマインド面から改めて考えてみました。

その違いは、「リーダーとしてビジョンを持ち、部下と共有しているか」、「ビジョン自体を持っていないか」であることに気づきました。

ビジネスシーンでよく見聞きする「ビジョン」という言葉。明確に説明できますか?

ビジョンとは「実現したい未来」。チームのみんなが共通で認識する「行き先」です。ビジョンを語り、共感を得ることが人を動かす力になります。

数字は大切な目的ですが、それだけでは人は動きません。自分たちのチームの理想の姿やイメージを共有できるからこそ、同じ目的へ向かって協力し合えるのです。

ビジョンと目的の違いは、このように考えるとわかりやすいのではないでしょうか。

例えば、大人気漫画の『ワンピース』。主人公であるルフィが大秘宝「ONE PIECE」を手に入れるために、仲間とともに冒険をしていく物語です。しかし、ルフィは「ONE PIECE」を手に入れたいとは、ほとんどいいません。

では、何を言っているか?

それは、「海賊王に俺はなる!」です。

「ONE PIECE」を手に入れたものが、海賊王となるので、結果としては同じですが、海賊王になると言ったほうが、聞いていてワクワクしませんか?

ルフィが海賊王になるという想い(ビジョン)にワクワクした仲間が集まり、ともに「ONE PIECE」を手に入れる(目的)ための旅に向かう。

これがビジョンと目的の違いです。

ビジョンがあるからこそ、それに向けた具体的な行動を描けるようになるのです。チーム全体がビジョンどおりに行動しているか、何も考えないで行動しているかで、組織全体の仕事のスピードが大きく変わってくるのです。

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リーダー像について人に話している私ですが、以前の会社で課長に昇進したときは、まったくビジョンを持っていませんでした。

上司から言われた仕事をこなし、自分の手足として部下を使うだけ。

自分の居場所がなくなるかもしれないという不安から、部下に重要な仕事は任せません。仕事を任せないので、自分だけ忙しく、部下は暇になり、会社全体としても仕事が遅くなるという悪循環。

また、ビジョンを持っていないわたしは、部下がピンチになると「頑張れ」という言葉を頻発していました。ビジョンがないので「頑張れ」しか言えないのです。今考えると、だめなリーダーの見本でした。

ビジョンがないと具体的な指示も出せず、仕事の生産性が落ち、チームとして機能しなくなってしまいます。

ビジョンがあれば、それに沿って具体的な方針を打ち出し、部下や外注先とも共通認識のもとで仕事を行うことができます。認識のズレが生じない分、仕事を任せることもでき、仕事が速く進むのです。

そして、ビジョンの共通認識ができたら、今度は具体的な行動指針の認識です。「営業利益目標12%」、「各工事現場で損失は出さない」「損失が出そうな場合は直属のリーダーにすぐ相談する」など、具体的に決めていきます。具体的な言葉や数字を使うことでリーダーが期待している頑張り具合と、部下が思っている頑張り具合の不一致が解消され、スムーズに仕事が行えるようになります。

ビジョンのない会社、仕事に未来はないといっても過言ではありません。

もし、あなたの会社やチームでまだビジョンがない、作り直したいと考えているのなら、「稲盛経営12ヵ条」を参考にしてみてください。

あなたが、もし何らかのリーダーとしてプロジェクト動かしているなら、「ビジョンを語る」ことを再認識し、輝かしい実績を作っていきましょう。

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image by: Usa-Pyon / Shutterstock.com

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