あなたは理想の人物に近づくために、どんな努力をしていますか?仕事をする上で“ウソをつく”ことは決して悪いことではないようです。そこで今回は、メルマガ『菊原智明の【稼げる人、売れる人に変わる知恵】』の著者で営業コンサルタントの菊原智明さんが、理想の人物を“インストール”する方法について明らかにしています。
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理想の人物をインストールしそのキャラを演じる
来週25日に『仕事ではウソをつけ』というタイトルの本を発売する。これは10年前に『面接ではウソをつけ』の続編の内容。
『面接ではウソをつけ』は私の隠れたベストセラー。当時けっこう売れた本だった。しかし、この本について「こんなに売れました!」とは公表していなかった。その理由は「営業コンサルタントとして軸がブレたな」といった印象を与えたくなかったから。
『面接ではウソをつけ』でも新刊でも、「理想の自分をインストールする」といった話をしている。
ありのままの自分で勝負できるのはすごい人だけ。“自然体でなんとなく営業をしたら結果が出た”という人はほんの一握り。ほとんどの人はそれでは結果は出ない。普通の人はありのままの自分で勝負するのではなく“目指すべき理想像”を探してインストールする。その方が勝率は高い。
もちろんインストールしたからといって、すぐにその人物になれるわけではない。どんな技でも使いこなすまでの鍛錬が必要。できる人の演技をしているうちにだんだんと習得できるもの。
“できる人の演技をして結果を出す”
これは難しい話ではない。
あなたもすでに無意識にやっている。例えば、職場が変わるとき。転職でもいいし、部署や営業所が変わった時でもいい。こういった転機に、今までのキャラをやめて「もう少し感じよく接しよう」などと思ったりする。
もしくは小学校から中学校。中学校から高校。高校から大学。多かれ少なかれこういった時が転機となる。過去に新たな自分でスタートした経験があるはず。
私も様々なステージで「こんな感じでやっていこう」とインストールしてきた。
能力も行動力もないダメ営業スタッフ
↓
トップ営業スタッフ
↓
営業コンサルタント
↓
大学講師
↓
コメンテーター
などなど。各それぞれにはかなりの壁があった。
例えば“営業スタッフ→コンサルタント”になった時。
営業であればお客様と一対一のケースが多い。家族を目の前にしても5~7人くらいだろう。それがコンサルタントになると“一対一”から”一対多”に変わる。人前で話した経験がある人ならわかると思うが、“大勢の前で価値のある話をする”ということがいかに怖いか。
もちろんお金をもらって話をしている。話を聞く営業スタッフも貴重な時間を割いている。この状況でのプレッシャーは計り知れない。こういった時にこそ、「こんな感じで話ができればいいな」といった理想の人物像をインストールして演じる。この方法で今まで何度となく乗り越えてきた。また演技については、「この習慣、スキルを使いこなしたい」という際にも応用できる。
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新しい自分になる、スキルを使いこなすなど、“インストールして演じる”といった方法が最も効率がいいと考えている。ぜひこれを試してみて頂きたい。
インストールというのは入れる行為。すべてはバランスが重要。入れることだけ考えるのではなく、出すことも考えた方がいい。
ということは何かを入れる前に“アンインストール”する必要があるということ。例えばだが、パソコンで「このソフトを入れると仕事が楽になる」と思いダウンロードしてインストールする。
ただ、入れ過ぎで溜まってしまうと逆に遅くなる。便利なものを入れ過ぎでパソコンが動かなくなる。これでは本末転倒になってしまう。インストールする前に“無駄なものを排除”する必要がある。この方がはるかにスピードアップするものだ。
あなたの仕事の中に「これは明らかに無駄だな」ということがあるはず。まずはそれをリストアップする。
・書類を探している
・無駄な人とのコミュニケーション
・結果につながらない行動(ゲーム、ゴシップ記事)
などなど。探せばいろいろ出てくる。それを一つ一つ排除していく。もちろん少しずつでいいが。それが減っていけば自動的に仕事は効率化する。時には「新しいノウハウは必要なかった」と気がつくことも。
まずは一番効率が悪いことを1つやめる。それだけでも仕事はうまく回るようになる。
これは自分に向けてもやってみる。
・短気な自分
・だらしない自分
・素直になれず物を斜めから見る自分
などなど。これが気に入らないのであれば「今日からこれをやめよう」と決意し、アンインストールする。
一気にやめるとリバウンドがくる。長年、慣れ親しんだ性格なのだから。少しずつ変えていけばいい。
そして、「こんな自分になれたらいいな」という理想の人物をインストールする。これも少しずつ理想の人物を演じればいい。演じては戻り、戻っては演じ。これを繰り返す。そして、理想の人物を演じているうちに、それが新たな自分となるのだ。
【今日の課題】
・理想の人物像をインストールする
・無駄なものをアンインストールする
・理想の人物像を演じる
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