暴露系ユーチューバーとして話題となり、参議院選挙に出馬、当選を果たしたガーシーこと東谷義和氏。突如現れた彼は、一体何者なのでしょうか。今回のメルマガ『1分間書評!『一日一冊:人生の智恵』』では、著者である本のソムリエさんが彼の今までの軌跡を語った一冊を紹介しています。
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【一日一冊】死なばもろとも ガーシー(東谷義和)
『死なばもろとも』
ガーシー(東谷義和) 著/幻冬舎
ガーシー(東谷義和)って何者?と手にした一冊です。ギャンブルで数億円を失い、友人からの数千万円の借金も溶かしてしまい、さらに韓国人俳優と会わせると約束して女の子から集めた数千万円もギャンブルに使ってしまったという。
カネがない!絶望して自殺を覚悟して雪山に出かけると、山は雪解けしていて死ねなかった。死を覚悟して死ねなかったガーシーはひろゆきや、カルロス・ゴーンと同じように海外逃亡することにしたのです。
そして海外の逃亡先で、これまでに経験した芸能界の闇を暴露する「ガーシーチャンネル」をYouTubeで発信し100万人以上の読者登録で、カネを稼いで借金を返すつもりらしい。
実はガーシーの父もギャンブルの借金苦で自殺しているのです。どんな家系やねん!ギャンブルをしているときのヒリヒリ感が忘れられないのだというのです。
ひろゆきには総額で30億円もの損害賠償金支払いの判決が下ったらしい。しかし、ひろゆきは一切払わず、フランスでのほほんと暮らしている(p218)
ガーシーの人生は水商売からはじまっています。
未成年時代はナンパが好きで、ナンパしたかわいい子を、カネ持ちの社長のところへ連れて行って5~10万円もらっていた。20代は、女の子をソープランドやファッションヘルスに送りこみ、報酬をもらっていたというのです。
ガーシーはアテンダー(紹介者)と表現していますが、要はナンパした女の子のリストがあり、口が固く、かわいくて、すぐにセックスさせてくれる女の子を紹介してくれるのです。かわいい女の子を物のように表現していることに、違和感を感じました。
車の改造する会社を経営していましたが、アテンダーとしてロンブーの田村淳や島田紳助との交際をきっかけに芸能界の人脈を広げていったようです。さらに、かわいい女の子を集める能力を活用して東京でバーを経営し、繁盛していたという。
不思議に思ったのは、ロンブーの田村淳には恩義があるような書き方をしながら、淳は千人斬りであると暴露していることです。
さらに女性を紹介して、妊娠したら中絶手術まで面倒を見ているというのですから、コンドームもしない人がいるのでしょうか。不特定多数と性交渉して性病は大丈夫なのか?と不安になりましたが。
ロンブーの淳と一緒に飲めるとなれば、ミーハーな女の子なんていくらでも集まる…お持ち帰りしてワンナイトラブを楽しめばいい(p75)
一部個人名まで記載しており、ここまで暴露すると命の危険があるのでは?と思ったら、やはりフィリピン人のヒットマンが3億円の賞金狙いでガーシーの居場所を探していることがあったという。
内容がどこまで正しいのかどうかわかりませんが、死ぬ気になれば人は無限に強くなるのだと思いました。余命の決まった人が、ガーシーを真似して暴露することが増えるかもしれません。
だれもが記録し、情報発信できる恐ろしい時代になったと実感しました。私たちは清く正しく生きていくしかないのでしょう。
ガーシーさん、良い本をありがとうございました。
【私の評価】★★★★☆(87点)
<私の評価:人生変える度>
★★★★★(ひざまずいて読むべし)
★★★★☆(素晴らしい本です)
★★★☆☆(読むべき一冊です)
★★☆☆☆(余裕があればぜひ)
★☆☆☆☆(人によっては)
☆☆☆☆☆(こういう本は掲載しません)
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