MAG2 NEWS MENU

シン・ゴジラ特殊造形P「性加害・暴力」疑惑の真相は?女優が告発、エヴァ声優不倫に続き庵野秀明総監督に降りかかる風評被害の迷惑千万

特撮やアニメファンにとって、その舞台裏を見ることは「作品を深く知ることができる」という楽しみの1つだが、こんな“ドロドロの舞台裏”は見たくなかったというのが正直なところだ。映画『シン・ゴジラ』の特殊造形を手がけた西村喜廣監督(55)の暴力&性被害と、『新世紀エヴァンゲリオン』で日向マコト役を演じた声優・優希比呂(57)の不倫騒動は、両者ともに「師弟関係」から不倫に発展し、長年の交際を経て別れ際の“罵り合い”という共通点がある。コアなファンの多い作品の裏で、一体何が起きていたのだろうか……。

「暴力や性被害」を女優に暴露された『シン・ゴジラ』造形監督の西村氏

Twitterで西村監督を告発したのは女優の水井真希(32)。水井は、これまた「性加害」で話題になった園子温監督(60)のアシスタントを経て、西村監督に師事。1年間ノーギャラで働きつづけた上に、失敗に対する「鉄拳制裁」は日常茶飯事だったという。やがて、合意の上で肉体関係となった後も、殴る蹴る罵倒するなどの暴行が続いたとしている。

西村監督は、自身の妻に対しても水井と同様の暴力をふるっており、妻は水井と西村監督の関係を知りながらも、自分への暴力の頻度が減るからと、2人の関係を黙認していたという。

やがて、『進撃の巨人』『シン・ゴジラ』などで西村監督の知名度が上がると、まわりに多くの女性が群がるようになり、水井に対する暴行の頻度も減っていったとしている。水井は西村監督の家庭を壊さないようにと関係を断とうとしていたが、19歳の少女が「西村監督からの強制性行被害に遭った」という相談を受けて、今回の告発に踏み切ったという。

一方、告発された西村監督はTwitter上で、水井の発言を真っ向から否定。西村監督によれば、水井は監督の自宅への不法侵入や器物破損、誹謗中傷を繰り返し3度も逮捕されているという。この件、一体どっちが本当のことを話しているのだろうか、続報を待ちたい。

声優・優希比呂は「教え子」との不倫関係

一方、8月30日に「FLASH」で元教え子との不倫関係が報じられたのが、声優・優希比呂だ。

2007年、2人は声優養成所の講師と教え子という立場で知り合い、卒業後もときどき上京したときに近況報告に食事をする関係だったという。15年に教え子は結婚し、子供もできたが、18年に食事をした後で、優希から部屋に誘われて肉体関係に発展したという。

しかし、その後の肉体関係は「たった4回」のみで、メールと手紙だけのやりとりだったとしている。優希は、バーチャル的なやりとりで「精神的な恋愛」を楽しんでいたのかもしれない。

だが、優希の方から「別れたい」と告げるも、教え子がそれを拒否。優希からの連絡が途絶えたことで、教え子はショックで「自殺未遂」したという。そして、その教え子の夫は優希との関係を容認しており、優希から妻に連絡するよう懇願しているというのだから、その事情はかなり複雑だ。

今回も庵野監督に風評被害の懸念が……

さて、今回の2件で「とばっちり」被害を受けそうだと言われているのが、『シン・ゴジラ』と『新世紀エヴァンゲリオン』の監督をつとめた庵野秀明氏(62)である。

2019年、「『エヴァ』を製作していたことで知られる株式会社ガイナックスの社長が、準強制わいせつ容疑で逮捕された」と報じられた。その容疑とは、10代後半の芸能界志望の女性を自宅のマンションで裸にして写真をとり、体を触ったというものだ。

しかし、このとき庵野監督は既にガイナックス社から離れており、1995年当時のTVアニメ『エヴァ』を制作した人物は一人も残っていなかった。長年ガイナックス社の社長を務めていた山賀博之氏の放漫経営に愛想を尽かした庵野監督は、2006年の『ヱヴァンゲリヲン新劇場版』シリーズから、庵野監督自身が代表を務める「株式会社カラー」にて『エヴァ』シリーズの製作を行っている。

しかし、大手マスコミはこぞって「あのエヴァ製作の会社の社長が準強制わいせつで逮捕」と、さも今でも『エヴァ』製作に同社が関わっているかのような見出しで報じた。そのことに憤慨した庵野監督は、正しい事実関係をネット記事で執筆するハメとなったのである。この時は庵野監督の「風評被害」に同情の声が多く集まり、マスコミ批判にも発展した。

今回も、また自身の監督作品名がネット上に躍ることで、作品や庵野監督自身への「風評被害」が懸念されている。これらの騒動は個人間の問題であり、作品は何も悪くないのだ。

それでもファンは作品を待ち続ける

TV版『エヴァ』の放送から約30年。若者たちの間では、今や好きなアニメ作品や特撮作品があるのは「当たり前」な世の中になった。しかし、その裏側にある「金」や「男女関係」などの生々しい現実を見せられたら、作品愛が萎んでしまうのは間違いないだろう。

もともとアニメーションという言葉は、魂や生命を意味するラテン語「アニマ」から来ており、そこから「命を吹き込む」「生気を与える」という意味になった。そんなアニメや特撮の製作現場周辺が、ドロドロの暴露合戦になってしまっては本末転倒だ。

それでも、今回のような人間は一部であって、庵野監督や樋口真嗣監督のように真摯に作品作りに取り組んでいるクリエイターたちの方が多いことを信じるしかない。男女間の別れ話がもつれているクリエイターたちに、この言葉を贈りたい。

「立つ鳥跡を濁さず」

私の好きな言葉です。

Twitterの反応





image by: lostium project, CC BY 2.5, ウィキメディア・コモンズ経由で

print

シェアランキング

この記事が気に入ったら
いいね!しよう
MAG2 NEWSの最新情報をお届け