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EXIT兼近大樹、涙の生配信でも拭えぬ「いじめ疑惑」に新展開。芸能界引退危機から泥沼の法廷闘争へ?

『EXIT』の兼近大樹(31)が1日、“強盗ルフィ”との関係や、売春あっせん、いじめ疑惑など自身の過去についてYouTubeの生配信で釈明した。兼近はいじめ疑惑について完全否定し法的措置も辞さない構えだが、SNSには「兼近から受けたいじめ被害」を具体的に訴える人物が出現し全面対決の様相となっている。

兼近が涙ながらに「認めた罪」と「否定した疑惑」

お笑いコンビ『EXIT』の兼近大樹(31)が1日、自身の公式YouTubeで生配信。全国で相次ぐ広域強盗事件の指示役と目される“ルフィ”こと渡辺優樹容疑者(38)との関係や自身の過去について釈明し、今の苦しい思いを語った。

兼近は約1時間半にわたる配信の中で、渡辺容疑者らと共に逮捕された11年前の札幌市での窃盗事件について、自身は騙されただけで事件に関与していなかったため不起訴処分となった経緯を説明。すでに渡辺容疑者との接点はなく、今回の広域強盗事件にも一切関与していないとした。

また、以前から公表している売春あっせんについては認めて反省する一方、女性に暴力を振るうなどして強制的に売春に従事させていたという一部の報道は否定した。

兼近は生配信中に、かつて売春をあっせんしていた相手女性と電話で会話。兼近は「あのときはお金を一緒に稼いで(女性を)救っていると思っていた……勘違いしてて……」と謝罪し、感極まって涙ぐむ一幕も。

相手女性は、「しょうがないよでも過去は変わらないから」「私もお金が欲しくて頑張ってたし、強姦って言われてるけど絶対にそんなことをされた覚えはない」「応援しています、頑張ってね」と兼近を思いやった。

兼近はデビュー前の未成年だった2011年、当時19歳の女子高校生に売春をあっせんしたとして売春防止法違反で逮捕され罰金刑を受けたが、これに関しては名実ともに被害女性と「和解」していることが伺われる内容だった。

だが今回の配信で、“ルフィ”との蜜月や女性強姦疑惑などと共に兼近が否定した「いじめ」疑惑には、依然として不透明な部分が残されている。今後の展開次第では、この「いじめ」問題が兼近のキャリアを決定的に左右することになるという見方も浮上しているようだ。

「いじめ」疑惑を否定も、兼近にくすぶる重大懸念とは?

兼近は今回の生配信で、「同級生の女子生徒をいじめて自殺に追い込んだ」とする疑惑に関して「していません」と繰り返し否定。

このいじめ疑惑は、兼近自身の自伝的小説『むき出し』が出所となっているが、小説作品は自分の人生経験に加え、様々な他の作品にもインスパイアを受けながら執筆したものであり、いじめの描写はあくまで「創作」であると釈明した。

しかし万一、この「いじめ描写はフィクションです」という説明が覆った場合、兼近は極めて苦しい立場に追い込まれることになる。

「兼近さんがYouTubeのライブで『過去に俺がいじめに追いやった事実はありません。それだけは言わせてください』と疑惑を完全否定しましたね。また、ネットで拡散されているいじめ話は悪質な誹謗中傷であるとして、弁護士とも相談して法的措置を取っていく方針を打ち出しました。

ただ、この配信と同じ日に、『息子が昔、兼近にいじめられていた』とする匿名の人物がSNSに出現しているのが気になるところです。この人物は、兼近が女子生徒を『いじめで自殺に追い込んだ』は言い過ぎだとしても、『転校させるほど激しくいじめていた』のは事実だとしている。その女子生徒は転校後に不慮の事故で死去したとも書き込んでいて、芸能マスコミでもその真偽に注目が集まっています」(週刊誌記者)

兼近がネット上の誹謗中傷に対する「法的措置」を強く匂わせた後も、この人物に当該投稿を削除する様子が一切みられないのは不気味なところだ。2日現在も引き続き投稿は続いており、「いじめは確かにあったし、証人は1学年に約100名、知らない子はいない」と兼近を強く批判している。

いじめ被害者として、よほど強い覚悟があるのか、それとも手の込んだ愉快犯なのか。「嘘をつくようでは、もう彼もおしまい」「同じ中学の出身者や家族が証言している」という訴えに、兼近はどう対処するのか?

兼近の「いじめ」疑惑は新たな局面へ

兼近は今回の配信で、いじめ問題について、おおむね次のように説明した。

そのうえで、いじめの被害者はもちろん加害者まで含めて、みんなで一緒に救っていきたいと考えており、今後の芸能活動において、自分のような元不良の人間だからこそできることがきっとあるはずだと語っている。

いじめ問題において「傍観者は加害者と同じ」という兼近の指摘は正論に違いない。元不良だからこそ悪事に手を染めてしまう加害者の心理がわかるという理屈にも一理あり、古くからの“かねちーファン”ならずとも理解を示す人は決して少なくない。

もっとも、このような兼近の主張は、自分自身は個別のいじめに一切関与していない、という大前提の上に成り立っている。もしこの前提が崩れれば、兼近は現在進行形で嘘をついたということになり、かえって批判が高まることは避けられそうにない。

兼近の「いじめ」有無をめぐり泥沼の法廷闘争も?

「兼近さん自身も配信で指摘していたように、知らないうちに他人を傷つけてしまうことは誰にでもあることだと思うんです。ただ、それで特定の生徒が転校にまで追い込まれたり、同じ中学の出身者がいじめを告発したり、ということは通常考えにくいですよね。

兼近さんは、自分にいじめられたと感じている人がもし本当にいるなら連絡してほしい、と言っていました。そこで仮に『被害者』が名乗り出た場合、問題はその『いじめ』の中身になるでしょう。その『いじめ』は『誰にでもそういう行き違いや誤解はあるよね』で済むレベルの話なのかどうか……。

万一、凄惨ないじめを告発する人物が現れたら、いじめへの主体的な関与を明確に否定したばかりの兼近さんとしては、事実無根の誹謗中傷ということで法的措置に訴えるしか選択肢がありません。ただ、その裁判の結果がシロでもクロでも、これまでどおりの芸能活動を続けるのはまず無理になるでしょう」(前同)

兼近は「苦しむ人々の代弁者」か「悪い手本」か

実は、兼近の小説『むき出し』には、いじめ描写のほか、万引きのエピソードも登場する。そして、1日の配信によると、万引きは「事実」だが、いじめは「創作」だという。

この都合のいい“ディフェンスライン”にも疑問の声があるようだ。

「兼近さんは、自分の過去を聞かれて『本を読んでくれ』とよく言っていましたからね。いじめはフィクション、万引きはノンフィクションと“後出し”で説明されても信用できない、という声は確かに多く目に付きます。

個人的に印象的だったのは、兼近さんが過去の万引きについて語った際、一部ファンがコメント欄で『私も万引きしてました!』などと盛り上がりを見せたことです。そのせいで、『元不良として、自分にできることで社会に貢献していきたい』という兼近さんの思いが逆に伝わりにくくなっている面もあるのではないでしょうか。

兼近さんは配信中、『コメント欄でケンカしないで』『僕のことを擁護しないで』『コメントの流れが早くて大事な質問が流れてしまうから』などファンに繰り返し呼びかけていました。誠実な人柄の表れだとは思いますが、少し意地悪に言えば、そんなのは最初から予想できたこと。一方で、『記者会見はする必要がない、何についての会見かがまずわからない」とも言っていた。ああ、結局彼は自分の土俵で内輪向けにしか語るつもりがないのかと、そこは正直残念に思いましたね」(前同)

みんなを救いたい、加害者も救いたい、自分のようなバカもすごく頭の良い人もいろんな人がテレビに出るべきだと語っていた兼近。その理想は素晴らしいものだが、「若い頃はどんな犯罪をおかしても大丈夫という悪い手本にしかなっていない」という批判に晒されているのも事実だ。

兼近の思いは本当に真摯なものなのか?それとも所詮は“スクールカースト上位”の驕り高ぶりなのか?今後どう評価されるかは、世間が注目する「いじめ」問題の行方にかかっている。

image by : 兼近大樹YouTube公式チャンネル「かねちーといっしょ」

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