探偵の調査が「バレる時」は、いったいどのような原因があるのでしょうか。今回のメルマガ『探偵の視点』では、著者で現役探偵の後藤啓佑さんが、探偵事務所の内情を踏まえた「バレる状況」について紹介しています。
この記事の著者・後藤啓佑さんのメルマガ
調査がバレる時はどんな時?
探偵といえども、調査が対象者にバレてしまうことは極稀にあります。100%バレないということはあり得ないのです。
では、どのような状況の時に調査がバレるのでしょうか??今回は、バレる原因をお伝えします。
探偵の技術不足というのは、そもそも話になりませんので今回は省きます!調査が対象者にバレる原因は主に3つあります。
1.探偵事務所側のマネジメント不足があったとき
2.依頼者さん側に問題があるとき
3.対象者に異常な警戒心があるとき
上記の三つが主な原因です。それでは一つ一つ見ていきましょう。
1.探偵事務所側のマネジメント不足があったとき
かなりリアルな話をすると例えば、5日間連続で同一の人物の調査を行うという場合に当然5日間ずっと同じ探偵が調査を担当するよりも、別の探偵も混ぜて調査を進めていったほうが調査発覚のリスクは少なくなります。
しかし、探偵事務所も営利企業ですので、社員の探偵の休みだったり、売り上げの高い調査に複数人投入したりと、様々なスケジュールを管理していかなければなりません。
そんな時に、どうしても1人の探偵が連続で調査をしたり、同じ車で調査をしたりと被ってしまうことがあります。
もちろんプロですので、5日間連続で調査をしただけで対象者に感づかれるなんてことはほぼほぼありませんが、可能性としては若干高くなってしまいます。
尾行が下手でばれる張り込みが下手でバレるといったようなことは滅多にありませんし、「探偵」と気づかれることはほぼないです。
1,000回に1回はそんなこともあるかもしれないな、というぐらいですが、一応真実を書いてみました。
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2.依頼者さん側に問題があるとき
問題があると言うと語弊がありますが、調査発覚で一番多いのは、依頼者さんが「配偶者が浮気をしている」という事実に耐えられなくなってしまい、調査中に「あなた今どこどこにいるでしょ!」と対象者に伝えてしまうような時です。
探偵と依頼者は、調査中にリアルタイムでやり取りをすることも多いです。
依頼者さんによっては後からまとめて情報が欲しいという時もありますが、リアルタイムでどこに行ったか教えてほしいという依頼者さんも多くいらっしゃいます。
3年に1度くらいあるぐらいですが、「旦那さんがラブホテルに入りました」という報告をすると、いつもすぐに返事が来る依頼者さんが急に連絡が取れなくなる。かと思うと、対象者が慌ててラブホテルから一人で出てきて、探偵の車を探し始めるということがあります。
探偵からすると急に対象者の行動がおかしくなるので焦りますが、依頼者さんと連絡が取れないということを鑑みると、「依頼者さんが対象者に、あなたホテルにいるでしょと言ってしまった」ということが推測されます。
そうなった場合は、一旦調査現場から離れます。しかし、その推測をする間もなく対象者が探偵を探し始めると、調査発覚に繋がってしまうことも。
依頼者さん側からバレるパターンとしてはもう1つあります。それは、依頼者さんが対象者に携帯の中身を見られてしまうパターンです。
こっそりと探偵とのやり取りを見て、知らないふりをして探偵をあぶり出すということする対象者もいます。わざと人気の無いところに行き、そこへ現れた人物をマークするのです。そうなった場合は危険です。調査発覚に繋がる可能性大になってしまいます。
まぁ、こういったことも滅多にないですが…。
3.対象者に異常な警戒心があるとき
実は依頼者側や探偵側に調査が発覚するポイントがない場合、対象者の異常な警戒心のみで調査が発覚するということはあまりありません。
ですが、本当に極稀に周囲への警戒心が異常な方がいます。正直言ってしまえば、ちょっと法的に悪いことをしている方が多いです。
浮気をしていて探偵や配偶者に見られているということを警戒しているのではなく、警察関係者、あるいは他の組織関係者のことを警戒しているのだと思います。
又、対象者が外国人の方の場合もこれに当てはまります。やはり自分の国以外の土地で生活するということになれば、普段より周囲に対する警戒心は強くなるものですので、外国人の方の警戒心が強いということは自然なことでしょう。
以上、調査がバレてしまうということに関しては、上記の要素があると思います。準備して防げるものもありますが、中には上記のように見えないものもあります。探偵は、常に調査発覚のリスクを意識して動いているのです。
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