他人からの目、他人からの認識は、自分が成功するうえで非常に大切なことですよね。メルマガ『サラリーマンで年収1000万円を目指せ。』の著者・佐藤しょ~おんさんは、他人から自分がどんな人だと思われているのかを考えることの重要性と、それに伴う「想像力の大切さ」について語っています。
自分の発言には気をつけよう。「想像力を磨く」ということについて
多くの方は会社勤めをされていると思うんですけど、ちなみにあなたは会社で、特に上司、同僚、部下、後輩から「どんな人だと思われている」と考えますか?
あなたが社内で何か発言をすると、それを聞いている人は、あなたの発言によって、あなたに対する考え方、態度、印象が変化するということに気付いていますか?そしてそれを分かった上で、
● この場でこういうことを言ったら、誰がどのように思うのだろうか?
ということを考えて発言していますか?
ちなみに、これがゼロの人は管理職に向いていませんし、長続きしないと思います。管理職というのは、いつでも、社内では自分の役職を背中に背負っていることを意識する必要があるんですから。つまり、
● その発言は、課長として、部長としてふさわしいものなんですか?
という評価を他の人にされているわけで、その評価によっては、
■ 部長なのにああいうことを言うのはダメでしょ
って思われたりするんですよ。だから発言の前には、こういうことを言っても大丈夫なのかな?ということを考える必要があるんです。
田舎から出てきた右も左も分からない若い女の子を無垢、生娘のうちに牛丼中毒にする。男に高い飯を奢ってもらえるようになれば、絶対に(牛丼を)食べない
という発言を、大手牛丼チェーンの取締役が言ったことで炎上し、あっという間に取締役を解任されたということが昨年起こったわけですが、あれなんかはこの問題の典型例ですよね。ああいう立場、役職の人が、公の場でこのようなことを言ったら、「他の人にどう思われるのか?」って考えなきゃならないんですよ。
そういう想像力を働かせずに、思ったことを口走ってしまったんですね。氏については常務取締役という立場だったので問題になった…んじゃないんですよ。たとえ役職が低くても、その発言を聞いた人は、聞いたなりに発言者を評価するんです。だから平社員だから言っても良いという話じゃありません。
平社員の場合にはクビにはならないけど、一生昇格しないということが上司たちのコンセンサスになったりするんですよ。逆に、平社員なのに、自分の利害を超越した組織の利害とか、業界の利害とか、お客さんの利益を語ると、
● お、ここにダイヤの原石がいたぞ!
って思ってもらえるかも知れないんです。
もちろんどう転ぶかは分からないんですけど、自分が何かの発言をするということは、その発言内容を誰かに評価されることになるのだという意識を持って、この発言が自分にプラスになるのかマイナスになるのかを考える必要があるんです。
これは会社だけの話に止まらず、我々の人生の全ての場面で同じなんですよ。ですから、私のセミナーでも、受講生がどんな質問をするのか?でその人を評価していますから。
▼ ここでこんなつまらない質問をする?
って人もいれば、
▼ ここでこんなに鋭い質問をするのか!
と驚く人もいるんです。もちろん前者の人は、なかなか人生が好転しませんし、後者の人はあっと言う間に先輩たちを追い抜く成果を出したりするんです。
つまり講師としての私の評価と、世間の評価がかなり高い確度で一致するということですよ。それを意識せず、好きなことをペラペラと喋っている人は、毎日どこかで地雷を踏んでいるのかも知れませんし(だから出世もせず、成果も上げられないということです)、この点に於いて常に想像力を働かせている人は、周りの人からの評価が上がって出世するわけですよ。
あなたがどんな人なのか?であなたの未来が決まる割合はそれほど高くなくて、実際には
● あなたはどんな人だと周りの人は認識しているのか?
であなたの未来が決まるのですよ。そしてその認識の半分以上は、あなたの行動ではなく、発言で決まるのです。それが風の時代ということなんですよ。
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