ウクライナ戦争開戦から1年。長い沈黙を破り、「和平案」を提示した中国政府の動向に注目が集まっています。今日から、国賓としてロシアを訪問する習近平国家主席ですが「これがウクライナ戦争終結の大きな一歩になる可能性がある」と話すのは、メルマガ『在米14年&起業家兼大学教授・大澤裕の『なぜか日本で報道されない海外の怖い報道』ポイント解説』の著者である大澤さん。海外紙の報道を紹介しながら、もし中国の調停が成功した場合、米国の面目は丸つぶれになるという見方を示しています。
中国が調停に乗り出すウクライナ戦争
中東で長年ライバル関係にあるイランとサウジアラビアが10日、
仲介したのは中国です。
国際政治における中国の存在感の大きさが示されました。
そして、今週は習近平氏がロシアを国賓として訪問します。
「もしかして、
香港サウスチャイナモーニングポストの3月17日の記事をみて見
中国の習近平国家主席のロシア訪問は、
ウクライナ戦争終結の一助になるか? 中国が仲介したイランとサウジアラビアの合意から間もなく、
習近平の3日間のロシア訪問が実現する。 ロシアは、
今回の訪問で両国は包括的パートナーシップについて話し合うと発 表した。 中国外務省の汪文斌報道官は、 習近平の訪問は世界平和を促進するためでもある と述べた。
「我々は常に、
政治的対話が紛争や争いを解決する唯一の方法であると信じている 。一方的な制裁や極端な圧力は、矛盾を激化させ、 緊張を高めるだけで、 世界のほとんどの国の利益と期待に沿うものではありません」
解説
中国のウクライナ調停のやる気が見える報道官の発言です。
欧米からの経済制裁を受けているロシアは多くの面で中国に頼らざ
それではウクライナはどうなのでしょうか?
中国はウクライナにロシアとの交渉のテーブルに着くように圧力を
答えはイエスです。強い圧力がかけられるのです。
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ウクライナと中国が交わした8年前の“ある合意”
以下は米国ウオール・ストリート・
「ウクライナが核による攻撃を受けた場合には中国が守る」
習近平国家主席が8年前に署名し、
忘れ去られていたこの異例の合意が、 ロシアのウクライナ侵攻で再び注目を集めている。 合意文書では「中国はウクライナが核兵器を用いた侵攻、
またはそのような侵攻の脅威にさらされて苦しんでいるという条件 下では、相応の安全保障を提供することを約束する」 と記されている。
解説
おどろくべきことに中国は「ウクライナが核攻撃を受けた場合、
そして今、プーチンは「核もオプションとしてありうる」
ウクライナはこの合意に基づいて中国に頼りたい でしょう。
つまり、
ロシア、ウクライナにとっても「一歩も引かない」
今週の習近平氏のロシア訪問はウクライナ戦争終結の大きな一歩に
もしその調停が成功した場合、米国の面目は丸つぶれです。
中国はどういった提案をするのか、そしてロシア、
ウクライナ戦争の転換点になりうる注目すべき状況です。
社会の分断化を推し進める「バランスを欠いた報道」を見極めるために
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