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銀座ロレックス強盗で16歳から19歳の少年が逮捕。懸念される“アノニマス仮面”を着けた「若者の暴走」

8日午後、東京・銀座の高級腕時計『ロレックス』の専門店に3人組の覆面男が押し入り、多数の腕時計が盗まれる事件が発生した。あるTwitterユーザーが強盗中の動画を投稿したことで、まるで映画の撮影か?とも思うほど大胆な犯人たちの「強盗映像」が世に知れ渡ることとなった。それだけでなく、同日中に逮捕された4人が16~19歳の男だったことが報道され、さらに世間を驚かせている。

“アノニマス”の犯行?動画に映った「仮面」に反響 

まだ日も暮れぬ時刻に発生した今回の事件。白昼堂々の大胆な彼らの犯行に、ネット上では「世も末」「また闇バイトか…」「想像力のない若者(犯人)たち」「幼稚すぎると思ったらガキか…」といった嘆きの声が上がっている。また、犯人の男らが装着していた「仮面(マスク)」に注目する人も多いようだ。

Twitterに投稿された動画を観ると、犯人の1人がハッカー集団「アノニマス」でおなじみの仮面を被っていることがわかる。ネットには「アノニマスが銀座の店を襲撃したみたい」「アノニマスの犯行声明?」の見方も出ていたようだ。

ちなみに、当の「アノニマス」は9日未明、SNS上で日本の難民政策に対する抗議のために、法務省のサイトにサイバー攻撃をおこなった、と投稿。実際に、昨日夜から今朝にかけて法務省のサイトに障害が発生しており、現在関連を調べているとのことだが、あまりにもタイミングが良すぎて、色々と勘ぐりたくなる気持ちも理解できる。

通販サイトで激安販売されていた「あの仮面」

この「アノニマス仮面」、調べてみるとネットで非常に安価で購入できることがわかる。

9日現在、通販サイト『Amazon』では485円(税込)、フリマサイト『メルカリ』は4枚セットで2400円という価格で売りに出されていた。

事件発生後に複数の新規出品があることから、強盗事件に便乗して仮面を販売し始めた業者がいたのかもしれない。

日本国内において「仮面」は主にハロウィンなどのイベントで使用されることが多いが、今回の事件でSNSには「アノニマス仮面つけて歩いていたら通報されるじゃん」「アノニマス仮面捨てといてよかった」といった投稿も。

「強盗事件はさすがに笑えない」と、アノニマス仮面を敬遠する消費者が現れる可能性は高く、あの仮面を製造・販売する業者に「風評被害」が出るのは時間の問題だろう。

あの覆面を着けて…「バカッター登場」の懸念も

しかし、逆の意見もある。これまでインターネットの炎上問題を多く取り上げてきたテレビ記者はこう話す。

「心配されるのは、回転寿司チェーン『スシロー』のペロペロ少年に代表されるバカッターの登場ですね。彼らはいくら報道で注意喚起しても、その場のノリ…つまり一瞬でも注目されたいという“快楽”に勝てないことが多いのです。今回の強盗報道に影響を受けて『アノニマス仮面でコンビニに入ってみた』『銀座をあの仮面で歩いてみた』なんて投稿をする若者が出てしまい、個人特定や誹謗中傷といった近年よく目にするインターネット問題へと発展しないか心配しています。あの仮面がネットから安価で簡単に買えてしまうのも良くないのかもしれません…」

強盗犯たちの動機などはまだ判明していない今回の事件。

早期の真相解明と、これが「別の騒ぎ」に発展しないことを願いたい。

image by: Africa Studio/Shutterstock.com

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