先日掲載の「立花党首の変化に『良心』がついて行けず。なぜ上杉隆はNHK党を離れたのか?」では、幹事長を務めていた「NHKから国民を守る党(現「政治家女子48党」)」を離党するに至った理由を明かしたジャーナリストの上杉隆さん。今回の『上杉隆の「ニッポンの問題点」』では、上杉さんが党役員会に提出した「緊急動議」の全文を掲載するとともに、立花孝志氏に対する偽らざる思いを綴っています。
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政治家の正義とは~鳩山邦夫氏と立花孝志氏の違い2
役員各位
動議 立花孝志氏の党首解任を要求します
本日の役員会、欠席します。以下の通り、おしらせします。
私の元に、先週(3月中旬)より立花党首の振る舞いに対する悲痛な手紙がいくつも送られてきています。
その中で、「上杉隆が女性を騙して1100万円を横領した」という動画などの当該者からのメールについては、
役員のみなさまにご確認していただくよう依頼を受けましたので、以下に送付します。
なお、予断を与えないため、固有名詞は伏せて、他はそのまま貼り付けます。
【1通目】
上杉隆様
この度の件、大変ご迷惑をおかけし申し訳ありません。
立花孝志党首がユーチューブで配信したあと、SNS上で嘘の情報(貸した金を返さないなど)が流れ始め私は怖くなってしまいました。立花党首は影響力のある方です。
このままだと立花党首の発言のすべてが真実になってしまう。
立花党首が言ってないことも真実として独り歩きしてしまうと思いました。立花党首について思うことは、公表してよいかどうか私にお尋ねいただきたかったです。
私が持ち込んだ資料を許可なく使用されるのはお控えいただきたかったです。
今からでも動画の削除をお願いしたいです。以下の内容を立花党首にお送りしました。
先日はありがとうございました。
この度の件ですが
事実誤認でした。
全部取り消しをさせてください。
私の発言(電話や参議院会館で話したこと)や資料については一切使わないで下さい。
本当にご迷惑をおかけして申し訳ありません。
何卒よろしくお願い致します。令和3年3月22日
【2通目】
この度は大変なご迷惑をかけ本当に申し訳ありません。
まさかユーチューブで公表されるとは思っておらず
こんな大ごとになってしまうとは想像できませんでした。立花党首のご発言等には誇張されたものや嘘が含まれております。
認めていないのに勝手に資料を使用され困惑しております。以下の内容を立花党首にお送りしました。
先日はありがとうございました。
この度の件ですが
事実誤認でした。
全部取り消しをさせてください。
私の発言(電話や参議院会館で話したこと)や資料については一切使わないで下さい。
本当にご迷惑をおかけして申し訳ありません。
何卒よろしくお願い致します。(2021年3月25日受信)
【3通目】
何度もすみません。
もうどうしたらいいかわかりません。
今の現状を考えるたび私の行いの愚かさをどう償えばいいか。。。
とてもつらいです。
考えてみます。(2021年3月25日受信)
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仮にも、公人中の公人である政党の代表が、一般人を利用して、自らの政治的意図を達成しようしているとしたら、それは卑劣で恐ろしい振る舞いとしか言いようがありません。この女性は、手紙を出すにしても、立花氏から報復されるのではないかという恐怖で、何度も何度も逡巡し、精神的にも憔悴しきっています。
第三者の私事や自らとは無関係の経済活動に首を突っ込み、弱者たちをイジメ続けている人物が政党の党首でいることに、いま、私は大変な危機感を覚えています。少なくとも1年以上ともに働き、立花氏の暴力性と傲慢を見抜けなかった私は、いま、自らの不明を強烈に恥じています。ようやくここに至って、立花孝志氏は、公人に相応しくない人物だと気付くに至りました。
まずは、本日の記者会見で、謝罪と訂正を求めます。さらに、3月8日(金)の役員会にて提議した、学校法人森友学園との「結婚詐欺」「公金横領企図」等の件の説明と訂正と謝罪も重ねて求めます。
数々の虚偽発言で、一般人の人権を蹂躙し、一切の許可も取らずに動画等で脅すような真似を繰り返し、政治権力を暴力的に使用している立花氏は、公党の代表としても相応しくはありません。これより、立花氏の不正とハラスメントを告発します。
本日の役員会において、幹事長として、立花党首の辞任を求めます。また、政党として、当該民間人らへの謝罪、これまでの虚偽発言の数々の訂正、および党代表の解任を併せて動議するものとします。
役員のみなさまにおかれましては、これ以上無実の一般人の被害者を増やさないためにも、早急に対応されるようよろしくお願い申し上げます。
2021年3月26日
NHK受信料を支払わない方法を教える党幹事長 上杉隆(辞表提出済)
多くの日本人がそうするように、本人には直接意見を伝えずに、動画やSNSで仲間を集めながら、人格攻撃をするようなやり方を私は採らない。よって、厳しい言葉のようだが、党首であり同志であった立花さんに、直接、このような動議をかけさせてもらった。
ほんの少し前まで、立花さんは弱者に優しかった。そこには、かつての私のボスである鳩山邦夫さんに通じるものがった。2019年の夏、その純粋な正義感は利権構造に向かっていた。だが、いまは違うと思う。公党の代表という立場を濫用し、か弱き一般人たちを苦しめているように思えてならない。
立花孝志は誰が何と言おうと素晴らしい政治家である。この日本において選挙革命を起こし、時代を変えた。その健全な方向性を取り戻し、かつてのような爽やかな改革の道に戻ってほしいと切に願う。
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