目標としているところになかなかたどり着けないときや、現状にモヤモヤしているとき、何を見直したら良いのでしょう?今回のメルマガ『石川和男の『今日、会社がなくなっても食えるビジネスパーソンになるためのメルマガ』』の著者、石川和男さんは周りの仲間との付き合いが自分を変えるとしています。
現状にモヤモヤしている人は、付き合う相手を今すぐ考えよう!
わたし自身が確認した「環境の差」。
私は、受験者全員が合格する高校、大学は夜間の定時制、しかも留年。
高校時代に付き合っていた仲間たちは、今でいうヤンキーが多く、彼らと一緒に馬鹿なことをやったり、音楽を聴いたり、スポーツをしたりと、勉強とは無縁な生活を送っていました。
大学も同様で、朝まで麻雀をしたり、カラオケやボーリングに行き、昼夜逆転の生活。大学時代は、楽しく時間が過ぎていきました。
ただ、遊んでいたツケが回り、最初に入った企業はブラック企業。上司だけではなく、先輩からも、怒鳴られ、叱られる日々。
そんな私が30代になり、税理士試験の勉強はじめ、専門学校に通いだしました。
それまでの人生で、ろくに勉強してこなかった私は、専門学校の受講生たちを見て、「世の中にはこんなに一生懸命に勉強している人たちがいるんだ」と驚いたものです。
ただ、私が最初に打ち解けた仲間たちは、私自身がヘビースモーカーだったこともあり、専門学校の喫煙所にたむろする人たちでした。別に、喫煙所にいたメンバーの全員が勉強できないワケではありませんが、やはり勉強嫌い同士は引き合うもの。定例試験があると「その前に景気づけに飲みに行こう」と、みんなで居酒屋に繰り出す。定例試験が終わったら終わったで、「打ち上げだー」で飲みに行く。
話す内容も「俺は30点、〇〇君は20点か、勝った!」とそんな感じ。100点満点で70点以上取らなければならないのに、20点から30点の争い。みんなが同じような点数なので、不安感が和らいでいました。
しかし、不安感はぬぐえても、私も含めた全員が一緒に試験に落ち、いつまで経っても税理士になれないだけの話です。
それに気がついた私は、徐々にその仲間から距離を置くようにしていきました。
心機一転。
同じ専門学校の中でも、志もモチベーションも高いグループに入ったのです。そのグループの行動は、それまでの仲間たちとは、まったく違っていました。
定例試験が近づくと本当に1日中勉強なのです。
定例試験が終わったら、息抜きで飲みに行くこともありましたが、みんなで答え合わせをして「全員が解答を理解したら飲みに行こう」と、ギリギリまで自習室で勉強します。
飲み会での会話も違います。「〇〇君は90点かぁ、俺は85点。もうちょっと頑張らなきゃ〇〇君に勝てないなぁ」と、実にハイレベルな内容の会話だったのです。
10年後……そのときの仲間は、全員、税理士として活躍しています。
一方、最初に喫煙所で知り合ったメンバーは、私以外、誰1人として税理士にはなれませんでした。
もし、私も最初のグループにそのままいたとしたら……。
私自身のこうした経験から確信しています。いい仲間は、自分を高みへと連れて行ってくれる!自分の能力を上げる一番の近道は、いい仲間と一緒にいることなのです。いい仲間と一緒にいると、見える世界が違ってきます。
この記事の著者・石川和男さんのメルマガ
いい仲間といるための条件
高校、大学と、勉強しない仲間といた私は、税理士試験の専門学校に通うようになって、生まれてはじめて、いわゆる一流大学の受験を経験してきた人たちと知り合いになりました。そこで、自分が、いかに勉強してこなかったかを思い知らされたのです。
そういう人たちは、税理士に受かったら受かったで、税理士仲間の会合に行くたびに、深く学術的なこと、法律的なことなど、税について研究していました。
税理士になることがゴールではなく、お客様のために、日々努力をし自己研鑽し、成長を続けています。会社や、会社の社員、社員の 族たちをいかに守っていくか、自分の仕事で、いかに社会に貢献するかを日々考えています。もちろん、経営についても考えている本物の プロフェッショナルなのです。
そんな先生方と話をしていると、自分も税理士として、そして経営者として、一層頑張らなければならないと、再認識させられます。
セミナー講師の世界も同じです。いかに人に伝えるか、いかに人を感動させるか、いかに再現性のあることを言うか、いかに即効性のあることを言ってセミナー参加者の心を動かし、その人の人生を変える手伝いをするか……。そんなことを日々考え、成長を続ける講師の方たちと出会うたびに、自分もまだまだ頑張らなければと鼓舞されます。
また、本を執筆している著者仲間が増えていくたびに、造詣の深さ、専門性の高さに驚かされ、読書量の多さを知って、私も書籍を読み漁るようになりました。
いい仲間と出会うと、いろんな基準も上がります。高校野球のチームも、地方で地区大会優勝目指しているチームと、甲子園での優勝を目指しているチームとでは、練習の質も量も違うのです。
自分のステージが上がれば上がるほど、見たことない世界を見れば見るほど、自分もその基準になるために頑張ろうと考える。だから、良い仲間は、自分を高みへ連れて行ってくれるのです。
ただし、いい仲間と一緒にいるためには、1つだけ条件があります――(メルマガ『石川和男の『今日、会社がなくなっても食えるビジネスパーソンになるためのメルマガ』』2023年6月22日号より一部抜粋。続きはご登録の上お楽しみください。初月無料です)
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