長引くウクライナ戦争に関する報道を目にすると、ついつい当事者の問題ばかりを見てしまうものですが、「日本にとってはどうか?」という見方の重要性を語るのは、無料メルマガ『ロシア政治経済ジャーナル』の著者で国際関係ジャーナリストの北野幸伯さんです。北野さんは、戦争の勝敗がもたらす日本への影響と、ロシアが勝利した場合に注意したい、独裁者・プーチンと同じ“領土観”を持つ中国の危険性について解説しています。
中国が【全沖縄】を狙っている証拠
私たちは今、「ウクライナ問題」ばかり見てしまいがちです。
何事も「日本にとっては」という視点をもつことが必要です。
逆にウクライナ戦争でロシアが負け、
結局、日本と欧米がウクライナを支援するのは、「台湾有事」「
「ウクライナ支援は、台湾有事を起こさないため」
この視点が絶対的に大事です。
そして、中国の動きにも、引き続き注意が必要ですね。最近、
今回の玉城知事の中国訪問を前に注目されたのが、
習近平国家主席のこの発言。 習近平国家主席(人民日報より)
「私は福州で勤務した時、福州に琉球館・琉球人の墓があり、
琉球と深い付き合いがあることを知った」 中国共産党の機関紙「人民日報」によると、習主席は先月、
資料館を視察。沖縄県の尖閣諸島は「中国に属する」 との文書の説明を受けた際、かつての「琉球」 との交流の歴史に言及したのです。
習近平が沖縄について、「私は福州で勤務した時、福州に琉球館・
この発言について専門家は。
林泉忠琉球大学元准教授
「玉城知事の訪中を強く意識したのではないか。
沖縄を取り込むというか良い関係をつくっておいて、 ある意味では日本を牽制する思惑があるのでは」 そして、日本が台湾問題に深く関わった場合には「
沖縄の領有権を認めない」 と主張する可能性もあると指摘しました。 林泉忠琉球大学元准教授は、
<日本が台湾問題に深くかかわった場合には、「
沖縄の領有権を認めない」と主張する可能性がある>
とおっしゃっています。
「相対的」な独裁国家の「領土観」
私が本当に「嫌だな」と思うのは、「黒化勢力」「独裁国家」の「
たとえば、「
● Неужели это Путин? – “Крым не является спорной территорией”
https://www.youtube.com/watch?
この動画の中で、プーチンは、「クリミアは、係争地ではない」
その後は、「ルガンスク、
さらにロシアは、【 北海道はロシア領だ 】という主張をはじめています。
ロシアのウクライナ侵攻を受けて日本が対ロ制裁を科す中、
ロシアの政党党首が「一部の専門家によると、 ロシアは北海道にすべての権利を有している」 と日本への脅しとも受け止められる見解を表明した。
【 北海道はロシア領 】だそうです。こういう発言をしているのは、
見解を表明したのは、左派政党「公正ロシア」
のミロノフ党首で、1日に同党のサイトで発表された。 公正ロシアは政権に従順な「体制内野党」。 ミロノフ氏は2001~11年に上院議長を務めた。(同上)
「北海道はロシア領」発言をしたのは、「元上院議長」です。
「どの国も望むなら隣国に領有権を要求し、
正当化する有力な根拠を見いだすことができる」と明言した。(同上)
これ、わかりますか?ロシアが、他国の領土を欲しくなった。
たとえば、プーチンが「北海道を手にいれたい」と思った。
これ、プーチンが今まさに、
そうそう、中国の話でした。
「尖閣は中国領だと主張しよう」
「沖縄は中国領だと主張しよう」
なぜ?
「欲しいから」
「奪える可能性があるから」
ということでしょう。
はっきりいうと、ロシアと中国は、同じ価値観を持っています。
中国は、日本の【 沖縄領有権 】を認めていない!
さて、林泉忠琉球大学元准教授は、
<日本が台湾問題に深くかかわった場合には、「
とおっしゃりました。これは、「そのとおりだろう」と思います。
郭氏は対日同盟を組んでいた米国、ソ連、英国、
中国が採択した一連の国際的な宣言では、第2次世界大戦後、 敗戦国日本の領土は北海道、本州、四国、 九州4島に限定されており、こうした理由で日本は南クリル諸島、 トクト(竹島)、釣魚諸島(尖閣諸島)のみならず、 沖縄をも要求してはならないとの考えを示した。
どうですか、これ?中国はロシアと韓国にはっきりと、日本は【 沖縄をも要求してはならない 】と断言しています。さらにものすごい話が続きます。
こう述べる郭氏は、中国、ロシア、
韓国による反日統一共同戦線の創設を提案している。 日本に第2次世界大戦の結果を認めさせ、 近隣諸国への領土要求を退ける必要性を認識させるために、 この戦線には米国も引き入れねばならない。(同前)
中国は、ロシア、韓国に、【 反日統一共同戦線創設 】を提案しました。そしてそこには、【 アメリカ 】も引き入れなければならない。記事全文を読みたい方はこちら。
● 反日統一共同戦線を呼びかける中国
https://rpejournal.com/
11年前の記事ですが、中国の本質は、
もちろん中国と意図的に対立する必要はありませんが、「中国は、
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