MAG2 NEWS MENU

Woman holding question mark sign on pink background

一発目に「予算はいくらですか?」と聞く営業マンがちっとも売れないワケ

質問の仕方によって、相手との話の弾みが変わることはプライベートでもよく経験することですよね。今回のメルマガ『菊原智明の【稼げる人、売れる人に変わる知恵】』では経営コンサルタントで関東学園大学で教鞭を執る菊原さんが、ビジネスにおける「上手な質問の内容」を紹介しています。

お客様がワクワクしながら話をする質問をしているか?

トップ営業スタッフは説明の前に質問する。ダメ営業スタッフはいきなり説明をする。たったこれだけだが大きな違いとなる。

さらに1つの質問から「それはどういうことでしょうか?」と広げていく。この2つを意識するだけで、結果は驚くほど変わる。

こういったことは“分かっていても意外に出来ていない”といったことの1つだ。商談時に忘れないようにして頂きたい。

さて、今回のメルマガでは“質問の内容”について深掘りしていく。

質問の内容で最も重視して頂きたいのが、“その質問でお客様がワクワクして話をしてくれるか”ということ。

質問から入ること自体はいい。しかし、その内容によって差が出る。

多くの営業スタッフは「予算はいくらですか?」と質問する。

予算は提案するために必要な要素。どこかで聞く必要がある。

しかしそれは“営業サイドが聞きたい質問”である。

お客様側からすれば「まだ話したくない」と思っているかもれない。

中には「いきなり金の話か、テンション下がるなぁ」と思っているお客様もいる。これを感じられるかどうかは非常に重要だ。

一般的に「そのテーマだったらどんどん話をしたい」という質問をしてくれる人は少ない。これは対談やインタビューをしているといつも感じる。

この記事の著者・菊原智明さんのメルマガ

初月無料で読む

少し前のこと。インタビューをして頂いた。担当は若い記者だった。

その担当者は1発目の質問で「御社のビジョンをお聞かせください」と聞いてきた。

そもそもこの質問は答えるのが難しい。30分、1時間と話をして「今日はこんな流れかな」というのが分かる。

そうなって初めて「今後はこのようなビジョンで活動したい」と答えられる。

こういった質問からこられると「質問のセンスがイマイチだなぁ」と思ってしまう。

まずは場を温めることが必要。初対面であればなおさら。ベテランの担当者はこのあたりが上手い。

例えば「最近、ハマっている食べ物は何ですか?」といった当たり障りのない質問からしてくる。

凄腕になってくると、前もってネタを仕入れる。SNSを見て「菊原さんはホークスファンなのか、このあたりがいってみるか」と情報を集めてくる。

そして、さりげなく「ホークスはレギュラーの平均年齢が上がっていますが、今後はどうなんでしょうか?」と聞いてくる。

これはホークスファンの私とっては答えやすい質問。そして5分も話せば満足する。その後はスムーズに答えられるようになるもの。

何もビジョンを聞くのが悪いと言っているわけではない。人によっては目を輝かせて話をする場合もある。

しかし、ほとんどの人がビジョンを明確にしているわけではない。もし相手が上手く答えられないのなら「ビジョンというより、今後力を入れたいことですね」と言い換えも必要だ。

人によってはビジョンと言われるより「今後やりたいこと」と言われた方がピンとくることも。

このような洞察力と柔軟性があると「この人はやるな」といった印象を持つ。

結果を出す営業スタッフはよく考えて質問する。基本的には“お客様が答えやすい内容”を心がける――(メルマガ『菊原智明の【稼げる人、売れる人に変わる知恵】』2023年8月25日号より一部抜粋。続きはご登録の上お楽しみください。初月無料です)

この記事の著者・菊原智明さんのメルマガ

初月無料で読む

image by: Shutterstock,com

菊原智明この著者の記事一覧

群馬県高崎市生まれ。工学部機械科卒業後トヨタホームに入社し、営業の世界へ。 自分に合う営業方法が見つからず7年もの間クビ寸前の苦しい営業マン時代を過ごす。 お客様へのアプローチを訪問から「営業レター」に変えることをきっかけに4年連続トップの営業マンに。 2006年に独立。営業サポート・コンサルティング株式会社を設立。 現在、上場企業への定期研修、講演、コンサルティング業務、経営者や営業マン向けのセミナーを行っている。 個人の営業マン向けとして【営業通信講座】や個人コンサルティングも実施。 2010年より関東学園大学にて学生に向け全国でも珍しい【営業の授業】を行い、社会出てからすぐに活躍できるための知識を教えている。 また(社)営業人材教育協会の理事として営業を教えられる講師の育成も取り組む。 2019年までに56冊の本を出版。ベストセラー、海外で翻訳多数。

有料メルマガ好評配信中

  初月無料お試し登録はこちらから  

この記事が気に入ったら登録!しよう 『 菊原智明の【稼げる人、売れる人に変わる知恵】 』

【著者】 菊原智明 【月額】 ¥770/月(税込) 初月無料 【発行周期】 毎週 金曜日 発行予定

print

シェアランキング

この記事が気に入ったら
いいね!しよう
MAG2 NEWSの最新情報をお届け