夫婦関係に問題がある人の多くがやっていないこと、なんだと思いますか?無料メルマガ『サラリーマンで年収1000万円を目指せ。』の著者・佐藤しょうおんさんは、個人コンサルで相談に来る人を見ていて気付いたことを語っています。
小さな波で収めるには?
毎月個人コンサルをしていますが、ここで相談される方、特に夫婦関係に問題を持っている方って、話を聞くと、
- なんでそこまで悪化するまで放置していたの?
って言いたくなることが多いんですよ。
夫婦の会話がありません、という相談に、会話をしたらどうなりますか?と訊くと、私の話は聞いてくれなくて、無視するか反論されてオシマイです、みたいなどうしようもない状態になっていたりするんですが、ちょっと待てと思うわけです。
だって新婚の頃から、話を聞いてくれないとか、無視するとか、反論されるなんてことはなかったはずで、どこかで、何かが理由でそういう反応をし始めた時があったはずなんです。
ここは夫婦関係で非常に大事なポイントで、結婚間もないご夫婦には肝に銘じて欲しいところなんですが、
- 最初の一回目にそういう対応をされたその時こそが問題解決の最大のチャンス
なんですよ。
だから一回目にそういうつれない態度をされたら、それを放置するのではなくすかさず、
- ちょっと待って、その君の態度、非常に傷つくんだけど
と注意して、その場で面と向かって、なぜそういう態度を取ったのか、こちら側にどんな問題があったのか(ちゃんと理由はあるものです)、どうしたらその態度が改まるのか、そしてこれは長い目で見て看過できない、必ず解決させなきゃならない問題なのだということを、相手が本当に理解するまで懇々と伝えて、納得するまで話し合わなきゃならない(ならなかった)のですよ。
そこを事なかれ主義よろしく、
- 今日は疲れているから
- たまたま虫の居所が悪かったんだろう
- 話すのが面倒だわ
- 明日になったら機嫌も直っているだろう
みたいな根拠のない楽観的な考えで(本心では面倒なことに対峙したくないだけなんですけどね)、問題を先送りするから(したから)、その態度が続いてしまったんですよ。
我が家でも夫婦で年に一度くらい、ちょっとした言葉の行き違い、言い過ぎで嫌悪な関係になることがあります。そうなると夕食中にお互い一言も話しません。ま、ダイニングにブリザードが吹き荒れるわけですよ。ここまではどこの夫婦でもあるあるなんでしょうが、我々夫婦はその後に、その日のうちに、どちらからともなく、
- さっきの態度なんだけどさ、ちょっと話し合いをしたいんだよね
みたいな感じで、なぜこんなことになったのかを、包み隠さず、言いたいことをガマンせずに、お互いが吐露するのです。その上で、お互いが歩み寄れるポイントを模索するのです。たいてい1時間も話し合ったら、そこでスッキリするというか、お互いに思っていたことが共通認識になるので、それ以上揉めるという話にならないんです。
これを多くの問題を抱えるご夫婦はやらないんですよ。それは怒りのマグマが体内に蓄積されるということで、それが何度も繰り返されると、いつの間にか
- どうせあの人には話をしてもムダ
という認識が定着して、そのことがさらに会話の数を減らすことに繋がるんです。
夫婦仲が冷え切っているところって、共通点は重たい話、真面目な話を、穏やかに、建設的に話し合えないところがあるんです。その原因は、ほんの小さなイザコザの時に、解決するまで話し合いをしなかったからです。
まだ会話があるご夫婦におかれては、このことを正しく理解して、小さな波の時に収めるということを意識して欲しいと思います。
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