お店で忙しく接客していると、つい忘れてしまいがちな大切なこと。今の時期は特に“あるある”な注意点を今回、無料メルマガ『販売力向上講座メールマガジン』の著者で接客販売コンサルタント&トレーナーの坂本りゅういちさんが語っています。
気持ちを台無しにしないように
僕は人にプレゼントをするのが昔から好きなので、プレゼントに関してはそれなりに吟味をします。
まぁ今はほとんど家族くらいにしか贈ることはありませんから、欲しいものを聞いて買うくらいですが、それでも多少は考えます。
だからお店にもよく足を運ぶわけです。
こういうギフト需要が増える時には、店で働くスタッフ側もそんな準備になっているものです。
お客様のギフト選びをサポートする準備ですね。
ここでスタッフの人種が大きく分かれます。
『作業になる人』と『1回ずつを大切にできる人』です。
今夜から明後日くらいにかけて、店によってはギフト需要のお客様が多くいらっしゃるところもあります。
そういう店だと、何度となく同じような接客をしなければいけなくもなります。
ケーキ屋さんなんかはまさにその典型で、同じようにクリスマスケーキを渡し続けなければならないこともあるでしょう。
そうしていると次第に作業になってきます。
同じような接客が続けば、流れ作業的にお客様に接してしまう人が出てくるのです。
でもよく考えてください。
その作業でやられた側のお客様は、その1回こそが全てです。
誰かに喜んでもらおうと真剣にプレゼントを選んでいたり、子供が喜ぶ顔を想像しながらケーキを持って帰ろうとしているかもしれません。
その時の気持ちは楽しみ半分、不安半分といったところでしょう。
そんな気持ちでお客様はやってきます。
こんなお客様の気持ちを無下にするような姿勢で接客をしていてはいけないのです。
「もう疲れたな」
「また同じだな」
「面倒になってきたな」
こういう気持ちになることも理解はできます。
でも何度も言うように、お客様にとってはその1回こそが全てです。
そしていろんな気持ちを抱えているお客様の気持ちをさらに膨らませられるような接客をしていけるかどうかで、お店に対する感情は変わってきます。
せっかく楽しい気持ちを持って買い物をしようとしてくれているのに、スタッフの対応が悪かったりすれば、お客様のクリスマスは台無しになってしまうかもしれません。
少なくとも楽しみな気持ちを台無しにするようなことはしないでいられるか。
そのくらいでも良いので、頭に入れておいて欲しいのです。
忙しいのは重々承知の上で言っていますが、ぜひとも楽しんで1回ずつを大切に接客してあげてくださいね。
それがまたあなたの店を選ぶ理由になっていきます。
今日の質問&トレーニングです。
1)ギフト需要のお客様はどんな気持ちであなたの店にやってきますか?
2)その気持ちを台無しにしないために、この数日間はどんな姿勢で店頭に立っているべきですか?
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