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自分が健康がどうかが不安すぎて鬱病に。深刻な「健康不安症」とは何か?

前回の記事で病気不安症の死亡率についての研究結果を紹介した、もりさわメンタルクリニックの無料メルマガ『精神医学論文マガジン』。今回は、健康不安の有病率や性質を調べた研究について紹介しています。

健康不安の影響

先日は、病気不安症の死亡率への影響についてお伝えしました。

今回は、類似の病態で、広く自分の健康状態についての不安が強く日常生活に影響が生じている“健康不安(Health anxiety)”について、有病率や性質を調べた研究をご紹介します。

Health anxiety in Australia: prevalence, comorbidity, disability and service use

オーストラリアにおける健康不安

オーストラリアにおける研究で、2007年の精神的健康に関する全国調査(the Australian 2007 National Survey of Mental Hearth and Wellbeing)が元になっています。

結果として、以下の内容が示されました。

・健康不安の生涯有病率は5.7%、調査時点での有病率は3.4%となっていました。

・年齢、雇用状態、喫煙、合併身体疾患が関連を示していました(例:女性、30~40歳台で高い傾向)。

・うつ病の合併、日常での不快感、生活障害、病院受診が多くなっていました(例:うつ病の合併について、健康不安がある場合37.4% vs ない場合11.4%)。

要約:『健康不安は100人に3人程度認める症状(障害)であり、他の精神疾患や日常生活・社会生活上の支障をきたしやすい』

病気や健康状態に関する不安は、日常的に認め得る症状であり、生活に与える影響が大きいことが感じられる内容でした。

image by: Shutterstock.com

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【著者】 もりさわメンタルクリニック 【発行周期】 日刊

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