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中国で自動運転が今アツイ。世界最大の実験エリア武漢では500台に対して注文73万

中国では今、自動運転車両が人気となっており、特に武漢では世界でも注目される「最大の自動運転実証実験エリア」になっていると言われるほど。日刊で中国の自動車業界情報を配信するメルマガ『CHINA CASE』では今回、そんな現在の武漢について詳しく紹介しています。

中国の武漢、車両500台で注文73万件。世界一の「自動運転」運営エリアに

武漢市にある国家インテリジェント・コネクテッド・ヴィークル(ICV)(武漢)実証実験モデルエリアは2024年1月10日、同エリアが2023年、常態化された運営を行う自動運転車両が500台近くあり、通年のサービス注文件数は73.2万件を記録、延べ90万人にサービス提供したと発表した。

これらの数字を受け、これらの規模は米国も含めて、同エリアが世界最大の自動運転実証実験エリアになっている、とした。

武漢の状況

同エリアにおけるサービス受注件数は2023年12月、12.1万件を記録。前月11月に初めて10万件を突破したのに続き、2ヶ月連続での10万件以上となった。

12月の自動運転実験総走行距離は200万kmを超え、213.37万kmに達し、同走行時間は18.15万時間となった。

2023年末までに、武漢市内にある実証実験用公道は総距離(単方向)が3378.73万kmに達しており、市内12の行政区分にまたがり、カバー範囲は3000平方キロメートル。

接触可能人口は770万人となり、これらの数字は中国国内では最大だ、とした。

米国は?

米国について、Waymoの例を出し、Waymoの最大の自動運転サービス運営エリアはアリゾナ州フェニックスであり、そのカバー範囲は523平方キロメートル。

また、カリフォルニア州サンフランシスコでもWaymoは約250台のRobotaxiを展開している。Waymoは2023年11月30日までに、サービス注文件数が70万件を超えた、としている。

これらの数字を踏まえて、武漢市の同エリアでは、「自動運転モビリティのサービス車両、注文件数、開放した道路の距離、面積など核心的なデータを見てみると、武漢市は世界最大の自動運転運サービス運営エリアになっている」と断言する。

確かに注力する武漢

ここ2年、武漢市が自動運転の実証実験やそのために開放した公道の距離など、積極的にこの分野に注力しているのは間違いない。

全国の都市で初めてとなるICV道路建設の標準となる「武漢ICV道路建設規範(総則)」を発表、全国に先駆けて、完全無人運転によるビジネス運営のテストを開始している。

また、行政区をまたぎ、市内に流れる川をまたぎ、空港までの高速道路など、数多くのシチュエーションを実現しているのも特徴。

Waymo1社 VS 武漢19社

武漢市では現在までに自動運転公道実証実験及び運営のためのナンバープレート1800枚以上を発行、バイドゥなど19社による491台のICVによる常態化された実証実験や運営を行っている。

ただし、今回取り上げた米国のWaymoの数値は企業1社での数値であることを考えると、Waymoの巨大さが強調されてしまうような気もするが。

出典: https://mp.weixin.qq.com/s/fe1SN9zChoBYqT_hovNjmg

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image by: Shuttertstock.com

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