毎日同じパターンで接客していると、知らず知らずの間にストレスがたまっている…そんな経験はありませんか?無料メルマガ『販売力向上講座メールマガジン』の著者で接客販売コンサルタント&トレーナーの坂本りゅういちさんが今回語るのは、リズムを変えた接客のススメです。
リズムを変えた方が良いわけ
人は同じ行動を繰り返すと鈍化すると言います。
同じ行動を同じパターンで繰り返していると、疲労が溜まりやすいのです。
筋トレで同じ部位を何度も繰り返しやり続けると、あっという間に乳酸が溜まって動けなくなるように、思考や行動そのものも同じように疲労してしまうわけですね。
『マネジメントでお馴染みのP.F.ドラッカーはこれを労働における『生理的次元』とも呼んでいます。
実際にはその通りだと思います。
販売という仕事もいろんな業務がありますが、同じ作業を繰り返すこともありますよね。
しかし、検品や納品作業を延々と1日続ければ、どうしたって疲労が溜まり生産性も落ちます。
だからリズムを変えた方が良いわけです。
販売業はこの点においていうと、リズムが変わりやすい仕事かもしれません。
接客という業務が主ではありますが、納品検品、ディスプレイ作業、商品出し、各種発注、事務作業などなどあらゆる業務が存在しています。
まったく同じ作業をやり続けることはあまり多くなくて、業務という点においては比較的リズムの変化がある仕事です。
ですが、変化がないこともあります。
それは同じ場所に同じように出勤して仕事をするということに関してです。
毎日同じ店に出勤して、業務内容は日々変わったとしても基本的にやるべきことはあまり変わらない。
労働ってそういうものではありますが、要は業務というよりも仕事そのものの変化があまりなく、これによる精神的な疲労があります。
完全に人による話で、何も感じないという人もいるのですが、それがストレスになってしまうようなタイプの人もいるんですね。
このリズムは意識して変えないと、精神的な疲労は消えていきません。
休みの日に何かをするというだけでは少し難しくて、仕事へ向かうという概念の中での変化が必要だと僕は感じています。
大袈裟にあまり深く考えるようなことでもなく、ちょっとした変化でも良いのです。
日々やっている業務の順番を今日だけは変えてみるとか、
誰かがやっている作業を、今日だけは引き受けて手伝ってみるとか、
効率的なはずの作業を、あえて違うやり方でやってみるとか。
変化を嫌う人には向きませんが、そうではない人にすると、こうしたちょっとの変化が仕事への向き合い方を変えてくれることもあります。
慣れている仕事のリズムを少し変えることで、意欲を増したりストレスを減らしたりすることができる場合もあるのです。
僕は他店へのヘルプに行かせてもらうなどの強制的な変化をつけることが多かったですが、そこまでではなくても、日常に疲れたなーという時は意識してやってみて欲しいと思います。
また仕事へ向かう気持ちが作れるので。
今日の質問&トレーニングです。
1)普段の仕事のリズムを変化させるとしたら、何をどのようにしてみますか?
2)その変化によりどのような発見がありましたか?
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