素人目に見てもおよそ収益に繋がらないであろう面白ネタやお役立ち情報を、惜しげもなくSNS上で披露する著名人やインフルエンサーと呼ばれる人々。なぜ彼らは「カネにならない」とも言えるような発信を頻繁に行うのでしょうか。今回のメルマガ『永江一石の「何でも質問&何でも回答」メルマガ』では人気コンサルの永江さんが、自身の思いも交えながらそんな疑問に回答。さらにX(旧Twitter)で収益を上げるために重要なポイントを紹介しています。
※本記事のタイトルはMAG2NEWS編集部によるものです/原題:Xやインスタのフォロワー数に価値はあるか
Xやインスタのフォロワー数に価値はあるか
Question
Xやインスタについてのフォロワー数の価値についてお伺いしたいです。永江さんのように実名でやっている人や自分の仕事を軸にやっている人は直接自分の仕事に役立つことは分かるのですが、例えば啓発的な内容で数万人以上のフォロワーがいることについて、どのようにマネタイズできて価値があると思われますか?
自分の仕事と全く異なり、実名でないアカウントで発信して何十万人というフォロワーになった時にどのようなメリットがあるのか中々見いだせません。youtubeのように収益化がそこそこできるのであれば毎日発進する価値を見いだせるのですが…。
例えば、情報商材売ったり、サロンに誘導したり、コメ欄でアフィリや自社サイトに誘導したりするのは分かりますが、それ以外で、いわゆる「お題系」とか「アングラ」とか「啓発」とかを発信している人は、地位とか影響力は抜きにして、マネタイズという観点からそれほど稼げるのでしょうか。
Xの収益化もそこまでと聞いていますし、何十万人とフォロワーを抱える人が毎日自分の仕事とは関係のないようなものずっと発信しているモチベーションは何だとお考えでしょうか。
永江さんからの回答
これは良い質問ですね。多くのフォロワーを持つ著名人がSNSで発信を続ける一番の理由は「承認欲求の満足」に他なりません。自分が書いた投稿がたくさんリポストされたりバズると純粋に嬉しいですし、モチベーションに繋がるので毎日飽きずに続けているのだと思います。
わたしの場合、X、インスタ、YouTubeの中だとXが最も収益化できています。現在フォロワー数は約1.1万人で、毎月だいたい35~55ドル(6,000円前後)の入金があるので有料プラン分は余裕で回収しています。
この記事の著者・永江一石さんのメルマガ
先日わたしのフォロワー数の5倍以上のタレントさんが「毎月2,000円くらいしか稼げない」と嘆いており、見に行ったところ「今日は●●に行きました」「●●を食べました」のような日常ポストばかりで拡散性が皆無でした。収益を上げるにはフォロワー数だけでなくリポストやシェアが多いことが重要で、おそらく滝沢ガレソは月に数百万以上稼いでいるでしょう(ちなみにフォロワーが数十万人もいるのにつまらない投稿ばかりしている芸能人はフォロワーを買っている人がほとんどです)。
ただ、多くのフォロワーを持つインフルエンサーの中で、マネタイズを主目的とする人はごく僅かです。彼らがなぜ毎日SNSの発信を続けているかというと、99%は承認欲求のため。
例えばお笑い芸人が渾身のネタで会場を沸かせるのが喜びのように、わたしも自分が考えた投稿が万バズすると嬉しいですし、モチベーションに繋がります。たまにクソリプが殺到してうんざりすることもありますが、それを上回る楽しさがあるので多くの著名人は毎日飽きずに投稿を続けているのだと思います。
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