酒をめぐる不祥事で芸能界を実質引退した元TOKIOの山口達也。自らのアルコール依存症を告白し、現在は依存症防止の啓蒙活動に取り組んでいるが、「女子高校生に対する強制わいせつ事件まで、すべてを酒のせいにするのは無理があるのでは?」という疑問の声が相次いでいる。
元TOKIO・山口達也の“体験と悔悟”に疑問の声が続出
2018年の強制わいせつ事件と、2020年の酒気帯び運転により芸能界を事実上引退した元TOKIOの山口達也(52)。その近況を読売新聞オンラインが報じたところ、山口の“ごまかしと責任逃れ”の姿勢に疑問の声が相次いでいる。
読売の2024年8月25日付記事「元TOKIO山口達也さん、飲酒運転防止インストラクターとして「体験と悔悟」語る…福岡3児死亡事故18年」が伝えたもの。
それによると、最近の山口はアルコール依存症患者らに“自身の体験と悔悟の念を打ち明けながら、飲酒に関する正しい知識を伝え”る活動を展開。18日にはNPO法人認定の飲酒運転防止インストラクターとして大阪府堺市の福祉施設を訪れ、約400人を前に講演を行ったとされる。
この記事は大手ニュースサイトでも配信。ところが、読売新聞の“美談扱い”にも関わらず、Yahoo!ニュースのコメント欄やSNSには、「山口がアルコールを言い訳に、女子高校生に対する強制わいせつ事件をごまかしている」という旨の批判が多数、投稿される事態となった。
《山口の強制わいせつ事件は妙に手慣れた印象。あれひっくるめて、ぜんぶ酒のせいにするのはさすがに無理がある》
《いい年したオッサンがNHKの番組で未成年の女子を狙うのがヤバいんだが、それがどうして酒のせいになってんの?》
《女子高生2人にセックス拒否られて『何もしないなら帰れ』と怒鳴ってしまったのは、まあ酒のせいかも。でも、部屋に呼んでる時点ですでに十分おかしいんだよ》
《山口にとって守りたい本丸は未成年強制わいせつ。それをごまかすための“アルコール依存症バリア”だろうよ》
《このNPO法人自体はとても有意義な活動をしているようだが、山口がインストラクターで周囲は納得するのか?“アルコール依存症イコール強制わいせつ”を認めるようなもんじゃん》
このように多くの人々が、山口とそれを持ち上げるメディアの“詭弁”に懸念を表明しているが、具体的に山口はどのようなロジックで自己正当化をしているのか?
元TOKIO・山口達也の“時系列トリック”は穴だらけ
山口は2018年2月、自身が司会のNHKの番組『Rの法則』で共演した女子高校生2人を東京・港区の自宅マンションに呼び出した。山口は2人が部屋に入るなり卑猥な言葉を投げつけ、無理矢理キスをするなどしたうえ「何もしないなら帰れ」などと怒鳴りつけたとされる。被害者とはその後示談が成立し起訴猶予処分となったものの、この未成年者に対する強制わいせつ事件こそ、山口をTOKIO脱退や旧ジャニーズ事務所退所に追い込んだ「第一の事件」だ。
その後、山口は2020年9月に東京・練馬区で酒を飲んでバイクを運転し、酒気帯び運転の容疑で現行犯逮捕される。東京簡裁から罰金35万円の略式命令を受けたこのトラブルが「第二の事件」だ。
この時系列を踏まえると、山口の“アルコール依存症キャラ売り”には、たしかに腑に落ちない点が多いという。ネットメディア編集デスクが説明する。
山口達也の「自己正当化ロジック」が批判される当然の理由
「山口や、彼の美談化をはかる一部メディアは、『第一の事件でも第二の事件でも山口は酒を飲んでいた⇒アルコール依存症は本当に怖い⇒依存症でなければ、酒気帯び運転もわいせつ事件も起きなかった』というロジックに傾倒しているように感じられます。ただ、酒気帯び運転はともかく、強制わいせつ事件に関してはどうでしょう。『Rの法則』に出演していた10代の“アールズメンバー”は女子だけで数十名におよびます。彼女らとの連絡先交換は当然シラフの状態で行われていたはずで、“常習犯”だった可能性すら否定できないわけです。にもかかわらず、『山口の“未成年淫行”の原因はアルコール依存症にあった』は暗黙の前提として扱われることが多い。最近ではこれがなぜか既成事実化しつつあり、その動きに対して各方面から疑問の声があがるのは当然だと思います。仮にこれが『元TOKIOの山口達也』ではなく巷の『気持ち悪いおじさん』の話だったとすれば、もっと徹底的に追及され、決して美談扱いなんてされないでしょうしね」(ネットメディア編集デスク)
山口の自己正当化ロジックを、箇条書きで整理するとこうなる。
- 第一の事件でも第二の事件でも、山口は現場で酒を飲んでいた
- 人間の正常な判断力を奪うアルコール依存症は本当に怖いものだ
- 山口がアルコール依存症でなければ、あるいはそれを自覚して酒さえ飲まなければ、酒気帯び運転や女子高校生に対するわいせつ事件を起こすことはなかった
一見なるほどと納得しそうになる。アルコール依存症の恐ろしさは論を待たない。だが多くのネット民が鋭く指摘しているのは、このうち、
「山口がアルコール依存症でなければ、あるいはそれを自覚して酒さえ飲まなければ、女子高校生に対するわいせつ事件を起こすことはなかった」は本当なのか?
という点だ。現実には、この主張の正当性を補強する材料は乏しく、逆に、疑わしい間接的証拠は多く存在している。山口は有形無形のトリックによって、巧妙に“本当に嘘を混ぜている”ようにも見受けられるのだ。
山口は現在に至るまでこの重大な疑問から逃げている。「現在、直接の取材を受けていない」(読売新聞オンライン)こともあり、今後も説明されることはないだろう。山口にも社会復帰は必要だが、現在のようなごまかしの態度では、ファンや“信者”たち以外の理解を得るのはむずかしいかもしれない。
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