故・ジャニー喜多川氏の性加害騒動からはや1年。旧ジャニーズ事務所は、被害者補償を行う東山紀之社長のSMILE-UP.社と、タレントのマネジメントを行うSTARTO ENTERTAINMENT社にわかれて事業を継続中ですが、関係者らがジャニー氏に抱く“想い”は今も十人十色のようです。たとえば“少年隊のヒガシ”だった頃から特別扱いを受けてきた勝ち組の東山社長と、錦織一清の“待遇格差”とは?芸能記者歴30年のベテランジャーナリスト・芋澤貞雄さんが解説します。
なぜ故・ジャニー氏への「想い」に温度差?
性加害騒動から1年。『少年隊』錦織一清が、『週刊文春』の「阿川佐和子のこの人に会いたい」のコーナーに登場し、若かりし頃に思いを馳せていました。
その中で錦織は、故・ジャニー氏の行為について、「ヒガシ」こと東山紀之社長が会見で発した“鬼畜の所業”という表現について――
「それは自己否定にもつながってしまう」
「僕たちは犯罪者に育てられた子どもたちなんだよね」
と答えていました。
『少年隊』という1つのアイドルグループ内でのそれぞれの立ち位置が浮き彫りになったようで、“運命の悪戯”みたいなものさえ感じます…。
私が取材で目撃した『少年隊』メンバー間の“待遇格差”
私が初めて『少年隊』のライブを観たのは、1986年の『紅白歌合戦』でした。
白組司会の加山雄三が、曲名の『仮面舞踏会』を『仮面ライダー』と紹介してしまったことで有名な回です。
あの年の12月29日~31日、私はNHKホールで取材をしていました。目をつぶると、着物姿の斉藤由貴が鮮やかに蘇ります。どうでもいい事ですが、この数年後、彼女の実家を取材で訪れた私は、紐に繋がれてはいたものの、凄い勢いで突進してくる、私の買ったばかりのパンツを泥だらけにしたタヌキに、腰を抜かしそうになるなんて想像もしていませんでした…。
さて、話を紅白に戻しましょう。
私が『少年隊』の取材で記憶に残っているのは、メンバーの待遇の格差でした。
本番3日前は、毎年司会者と出場者の顔合わせが行われるのが通例でしたが、東山の周りには複数の、大勢の取り巻きが囲んでいました。
当時は超トップアイドルでしたから、それも納得がいくのですが、メンバーの錦織と植草克秀にはその様子が見られなかったのです。
同じアイドルグループなのに…です。それはとてもとても不思議な光景でした…。
この日だけは、記者から出場者への直撃取材が許可されていましたから、当然錦織と植草には声を掛けたのですが、東山には、彼を囲むスタッフたちに阻まれ、近寄ることもできませんでした。
どうでもいいことですが、NHKホールの隣の建物のトイレで隣り合わせ、優しく私に微笑んでくれた、『シブがき隊』本木雅弘の親近感とは雲泥の差でした。
はるか昔、38年前(!)のエピソードですが、司会者との顔合わせで、斉藤由貴が東山を見つめる妖しい眼差しも、昨日の事のように憶えています。
藤島ジュリー景子元社長との“結婚計画”すらあった東山
少し前、どこかのマスコミ媒体が、『少年隊』内の給料格差を報じていましたが、これはジャニーさんの育成方針だったような気がします。
競争心を煽ることで、常に緊張感を保ち、スキルアップさせるための…。
実は今から20数年前、東山には藤島ジュリー景子元社長との結婚話が囁かれたことがありました。
そのとき私は漠然と、“東山は自分の人生をジャニーズ事務所に捧げるんだろうな…”と思ったものでした。
なんてこのブログを書いていたら、麻布十番で東山と楽しそうにデートしていた、牧瀬里穂の笑顔まで浮かんできてしまいました…。
プロフィール:芋澤貞雄
1956年、北海道生まれ。米国でテレビ・映画のコーディネーター業を経て、女性週刊誌などで30年以上、芸能を中心に取材。代表的スクープは「直撃! 松田聖子、ニューヨークの恋人」「眞子妃、エジンバラで初めてのクリスマス」。現在も幅広く取材を続ける。https://twitter.com/ImozawaSadao
記事提供:芸能ジャーナリスト・芋澤貞雄の「本日モ反省ノ色ナシ」
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