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自民・萩生田氏こそがキーマン。統一教会「TM特別報告」で判明、安倍氏と“壺”を結びつけた張本人

統一教会の「TM特別報告」なる内部文書で露呈した、自民党と教団の深い関係。この文書はまた、萩生田光一氏が果たしたとされる「役割」を明らかにしています。今回のメルマガ『有田芳生の「酔醒漫録」』では著者で衆院議員の有田芳生さんが、「TM特別報告」に記された内容を手がかりに、統一教会と萩生田氏の強い結びつきを検証。さらに統一教会問題が今なお持つ政治的な意味と波紋について考察しています。
※本記事のタイトル・見出しはMAG2NEWS編集部によるものです/メルマガ原題:統一教会「TM特別報告」の衝撃(2)萩生田光一議員の役割

黒幕は萩生田光一議員か。統一教会「TM特別報告」の衝撃

統一教会の内部文書「TM特別報告」には5つの特徴がある。

(1)教団幹部や信者たちにとって韓鶴子総裁は「神」のような存在だ。したがってその報告は事実でなければならない。岸田文雄政権が解散に向けて「質問権」を行使したときも、「状況は深刻です」(徳野英治会長、当時)として、楽観論を報告するのではなく、「恨み節」はあるものの、客観的な可能性を書いていた。

(2)韓鶴子総裁へ報告する目的は、日本を理想とする「天一国」にするためである。「安倍首相をよく教育しなさい」と韓鶴子総裁が語ったことも出てくれば、「安倍首相がお母様にひれ伏して拝するように、長子圏復帰を成し遂げます」(梶栗正義日本UPF議長、2009年7月6日)とする報告もある。

(3)総理をはじめとする政治家に接近するのは、自分たちの宗教的目的を実現させるためなのである。それを韓鶴子総裁に報告したとき、「私が会いたい時に会える国会議員は30名程度です」(梶栗正義、2009年7月6日)とある。統一教会や国際勝共連合は、多くの政治家に接近してきたが、この時点で深い関係にあったのは、そのぐらいなのだろう。

(4)そのなかでも重要な役割を果たしてきたのが萩生田光一議員であった。安倍銃撃事件をきっかけに、教団と萩生田議員との関係がメディアでも問題となった。そのとき「世界平和女性連合の会員には選挙でお世話になった」などと弁解していたが、それはまったく事実ではなく、安倍晋三総理と教団を結びつけたキーマンが萩生田光一議員だった。

(5)問題になっている「TM特別報告」の存在について、当事者である徳野英治元会長は、1月8日夜にXで自分が書いた報告書であることを認め、しかし「誇張があった」と弁明した。さらに日本教団の広報は、16日にHPで調査委員会を設置したと公表、そこでは韓国の捜査当局に押収された文書であることを認めた。

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萩生田光一氏が果たしていた際立って重要な役割

萩生田光一議員は文書に68回登場する。多くの政治家の名前が出てくるが、際立って重要な役割を果たしていたことが確認できる。

安倍晋三元総理が山上徹也被告から銃撃されたのは、2022年7月8日。その動機は裁判でも被告人質問で明らかとなった。弁護人とのやりとりはこうだ。

─UPF(教団の友好団体)に安倍氏が出ている動画を見て、どう思ったのか。

「長い期間務めた元首相ですから、どんどん社会的に認められる、問題ない団体として認知されて行くんじゃないかと不安に思いました。被害を被った側からすると、非常に悔しい、受け入れられない状態だと思いました。絶望と危機感、かと思います」

2021年9月13日に教団の友好団体である「天宙平和連合(UPF)」が韓国で開いた集会で、安倍元総理が寄せた約5分間のビデオメッセージが流された。「絶望と危機感」が犯行動機の重要なひとつとなったのだ。

この動画とは何か。「朝鮮半島の平和的統一に向けて、努力されてきた韓鶴子総裁に敬意を表します」。さらに教団が「家庭の価値観」を大切にしているとも評価した。山上徹也被告からすれば、教団が家庭を崩壊させたのだから許せなかったはずだ。

安倍晋三元総理のビデオメッセージでの登場に決定的役割を果たしたのが萩生田光一議員だったことが文書によって明らかになった。2021年10月3日の徳野英治報告には驚くべき内容が記されている。「我々と近い議員たちの動向」とする文脈のいちばん最初に記されているのが萩生田光一議員だ。引用する。

萩生田光一(はぎうだこういち)文部科学大臣。第一は一貫して安倍前首相に我々を面会させ、また9月13日のシンクタンク2022希望前進大会での安倍前首相のスピーチ実現に決定的な貢献をしてくれた萩生田光一文部科学大臣ですが、今回の岸田内閣で経済産業大臣に明日任命される予定となっています。

結果的に安倍晋三銃撃事件の引き金となったビデオメッセージでの登場に「決定的な貢献をしてくれた」のが萩生田光一議員だったというのだ。(この項続く)

(本記事は有料メルマガ『有田芳生の「酔醒漫録」』2026年1月16日号の一部抜粋です。「統一教会『TM特別報告』の衝撃(3)」は1月23日配信号に掲載予定です。続きをお読みになりたい方は、初月無料の定期購読にご登録の上お楽しみください。このほか、1ヶ月単位でバックナンバーもご購入いただけます)

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  • 統一教会本部から押収された「TM特別報告」の衝撃(1)/有田芳生の「酔醒漫録」第146号(1/9)

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ジャーナリスト、テレビコメンテーター。立憲民主党所属の元参議院議員(2期)。出版社に勤務後、フリージャーナリストとして「朝日ジャーナル」「週刊文春」など霊感商法批判、統一教会報道の記事を手掛ける。1995年から2007年まで、日本テレビ「ザ・ワイド」に12年間レギュラー出演。2010年には民主党から立候補、参議院議員となり、北朝鮮拉致問題、差別、ヘイトスピーチ問題などに取り組む。「北朝鮮 拉致問題 極秘文書から見える真実」(集英社新書)、「改訂新版 統一教会とは何か」(大月書店)など、著書多数。

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