物件取得の難しさという課題がある一方で、国内外から多くの人が訪れる観光地は、飲食店にとって大きな売り上げを狙える魅力的な出店エリアでもあります。しかし、観光地で成果を上げるためには、単に人通りの多い場所に出店するだけでは十分とはいえません。外食・フードデリバリーコンサルタントの堀部太一さんは自身のメルマガ『飲食・デリバリー企業向け/業績アップメルマガ』の中で、観光地出店で成果を上げるための物件探しから業態づくり、営業時間の考え方まで、具体的な戦略を掘り下げていきます。
観光地出店で考えている事
物件取得難易度は高いながら、チャンスがあれば積極的にご支援先でも進めている観光地出店。今日はそこを深掘りして見ていこうと思います。
■物件探しはどうしているのか?
表に出てくる情報で中小企業でも比較的早く見れるもの。それはアットホーム。こちらの重飲食で探すのが比較的ベターです。
https://www.athome.co.jp/rent_store/
最高な掘り出し物はなくとも、十分出店可能な情報は得ることができるので、自分達が得たい条件を入れてそれを日々アップロードして見まくる。これは一つですね。
ただ観光地の物件はもちろんやっぱり出てこない。ではどうしているか?そこはアナログです。その地域にある不動産の企業さんに足繁く通って情報を聞く。これに尽きますね。
ただそこでも大切になってくるのはやはり仲介会社の方へのメリット。
・情報が出てきたら即決する
・条件が良ければ仲介手数料を割増しで払う
主にここ。そこにドミナント出店が可能なモデルの場合は、これを何度も繰り返せば基本的に常に最も早く情報が入ってきます。
ご支援先で「なんでここにドミナント出店できるんですか!?」と驚かれているご支援先。そこはトップ自ら月に1-2回は不動産屋さんとコミュニケーション。
そして物件が出てくれば上記2点を意識して常に意思決定。これで形になっていらっしゃいます。
この記事の著者・堀部太一さんのメルマガ
■観光地での攻め方をどうするのか?
・短期的に大きく儲けて業態転換も考える
・持続的な繁盛を考える
これで本当に大きく変わってきますよね。
i)短期的に大きく儲けて業態転換も考える
日本人が多い観光地なら、今のトレンド系とその地域っぽさの掛け合わせ。数年前ならご当地プリンをどこもかしこも展開していましたが、考え方はこれですね。
トレンド、かつ市場規模も一定数ある。そこに地域名のブランドをつけて展開。基本的に初年度にとんでもない売上を実現し、そこから徐々に微減。
「そこでしかない理由」は作り辛いので、それがトレンドが過ぎたら落ちていく要因ですね。ダメになればそのトレンド業態を無理に続けるのではなく、また新しいトレンドに業態転換。このケースが非常に多いです。
インバウンドが多い観光地なら、もちろん日本っぽさ訴求。ただやりがちなのが「その地域名産」に絞りすぎる事。ただインバウンドはアジアを除き何回も日本のそのエリアに来る訳ではないですよね。
そのため、広義で「日本っぽさ」から業態と「動画を撮られやすい」の基準で業態を作られる事も多いです。
ii)持続的な繁盛を考える
考え方は企業次第ですが、私のご支援先ではi)よりもこちらを選択される事が多いです。こうなってくると短期的なトレンドやバズりなどとは真逆の発想。
「市場規模の大きなど真ん中」の業態を選択し、そこでしか得られないご当地系をしっかりメニュー化し、狭い領域でも本気で「地域No1」を狙っていく形になります。
実際とんでもない売上を観光地で実現しているご支援先では「蕎麦」「うどん」「海鮮和食」「和カフェ」などど真ん中。
ここでアイテムを更に拡張するか否かは地元のお客様を集客するかどうかで変わります。観光が中心ならアイテムも絞り込み、そこを徹底して強化。そして回転率も良くしていく。
反面、地元の人も狙うなら「飽きられない」為の幅も大切に。ここはどんな店を作るか次第ですね。何にせよ選ばれる理由は「一番」です。小さくても良いから、「ここでこれなら絶対にここ!」を本気で作りに業態を磨いているか。
これはとても大切です。
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■営業時間をどう考えるか?
観光地ならば、モーニング・ランチ・ディナーの全てを狙いに行きます。限られた時間でとんでもない売上を達成。それもありますが、更に全ての用途をフォローする事で更に異常値を狙う。
これは観光地だからこそ出来る事ですよね。その上で大切なのは「主要な時間帯で高収益モデルを作る」です。最初から全時間帯で理想的なPLを作って展開すると、時間を伸ばさないと適切な利益を得られない業態になりがち。
ディナーならばそれだけで営業利益率20%は達成できるようなモデルを作る。それに対し、モーニング・ランチは付加的に乗せる事で、営業利益率を30%や40%を本気で狙っていく。
このような形で考えるのも大切になります。
■三毛作で考える
営業時間を伸ばすと考えた時に、その業態だけでそのまま伸ばして集客できるのは限られますよね。例えば麺系でも、ラーメンや蕎麦では狙うことができますがうどんでは厳しい。
海鮮のランチ業態、例えば定食や海鮮丼でそのままディナーは厳しい。このような難しさはありますよね。
そのため、どうしても食材のSKUが増えてしまう問題はありますが、無理に今の業態のまま拡張するのではなく時間帯別で業態をカスタマイズする三毛作の考え方を行う事が多いです。
例えば夜に地元食材の炭火業態をされているところでは、モーニングはその要素は一切なし。羽釜炊き立ての美味しいご飯の食べ放題と10種類もの小鉢料理での提供。
このようにガラッと変える感じです。
ただーーー(『飲食・デリバリー企業向け/業績アップメルマガ』2026年8月31日号より一部抜粋、続きはご登録の上お楽しみください。初月無料です)
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